11月15日(木)、韓国では2019年度の大学入学共通試験が行われた。
プサン市草梁洞の中華街(ロシア系店舗が多い)との関わりから、
中国語やロシア語も学習している「ヲタク」は、今年も、共通試験の
第2外国語(日本の中学英語レベル)領域で実施された「中国語Ⅰ」と
「ロシア語Ⅰ」の問題に挑戦してみた。
△第5時限 第2外国語/漢文領域(ロシア語Ⅰ)より
ともに、全30問50点満点(40分)の試験である。
■中国語は36点(72%)
△「中国語Ⅰ」自己採点の様子
なぜか、中国語は36点(72%)しか取れず、昨年の37点を下回って
しまった。
この1年間、ネイバーの中国語講座を中心に、それなりに真剣な
学習を積んできていただけに、この結果には、少なからずショックを
受けた。
韓国の大学入学共通試験で45点(90%)以上取れるようになったら、
日本の中国語検定の2級に挑戦しようと考えているが、そう簡単な
道のりではなさそうだ。
■ロシア語38点(76%)!
△「ロシア語Ⅰ」自己採点の様子
昨年は無残にも0点だったロシア語で、信じられないことに38点
(76%)も取れた。
30年以上も聞き続けてきた車の中のKBS釜山放送(カーラジオ)を、
ロシア語教材のリスニングCDに切り替えた、「ヲタク」の本気度が、
ついに実を結んだということか。
それにしても、1年間の学習で0点、2年間の学習で38点(76%)は、
ちょっと極端すぎる。
まるで長い間、沈黙を続けてきた赤ちゃんが、2才ころになって、
急に言葉を操るようになる過程を、50過ぎのオヤジが外国語で
追体験しているような不思議な話である。
この冬のプサン訪問では、大好きな草梁の中華街で、今までにも
増して、おいしいロシア料理にありつけそうな予感がする。
(終わり)
■타클라마칸 「(直)タクラマカン」 2018年 〇〇〇--
(500)
昨年の年末から数えて500本目の鑑賞となる韓国映画は、2018年
3月に公開された新しいノワール映画。
ソウルの下町で、闇金業者の取り立てに追われながら「トウミ」
(派遣型風俗コンパニオン)として働いていた女性が、カラオケ
サロンで客の相手をした後、初めて客とホテルに行く(闇売春)。
しかし、事が済んだ後、ホテルで寝込んでしまい、目が覚めると、
客の男は、一旦払った代金を彼女の財布から抜いて消えていた。
△映画の舞台は、ソウルの大規模再開発地区周辺の街(映画より)
憤懣(ふんまん)やるかたない彼女だったが、数日後、大規模な
再開発工事が進む、殺風景な造成現場を通りかかり、偶然、現場の
廃アパートから便器などをトラックに回収していた客の男と
鉢合わせする。
会社社長をかたっていた客の男は、実際は会社をリストラされた後、
リサイクル品の回収で生計を立てている、普段は実直な男だった。
いきなり男を口汚く罵(ののし)る女と、男を無能呼ばわりしながら、
一人息子を連れ家を出て行った妻が重なり、男は、女を黙らせたい
衝動に駆られる。
そして、理性を失った男は、手にしていた鈍器で思いっきり女性を
殴る。その夜、男は雨に濡れながら、闇に紛れて女性の死体を工事
現場に埋める。
見る者に、冷たく乾いた虚無感を抱かせる映画であった。
「迷い込んだら二度と出れない死の砂漠」(タクラマカン)は、
タリム盆地だけではなく、ソウルにもある、ということか。
(終わり)