福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

クンサン市と男3代

2024年02月13日 |  〇映画・映画音楽
파도 치는 땅   「波打つ土地」  〇----
(1993)



2019年に公開された家族ドラマ。

過去の軍事政権時代、クンサン(群山)市の漁民が大挙、北朝鮮の
スパイとして検挙され投獄された事件が冤罪であったことを、後日、
裁判所が認め、被害者たちの名誉は回復された。

しかし、事件により崩壊した主人公家族の絆が回復されることはなかった。
主人公は、被害者の息子で、現在、ソウルに暮らす50がらみの男。出所後の
父親との関係は回復しないまま、経営に失敗した予備校の再建を模索中。

ある日、父親が病床で危篤状態にあるとの連絡を受けた主人公は、留学先の
アメリカから大学を中退して帰国した息子と2人で久しぶりに故郷の
クンサンを訪れる。


△クンサン市を訪れた主人公親子

そこで主人公は、出所後の父親の世話をしていた他の被害者家族の娘や、
息子の妻子と初めて顔を合わせる..。

父親の残した家や賠償金の問題、息子家族の未来、そして予備校の再建
問題など、何一つ、明確な解決や未来を提示しないまま、映画は終わって
しまう。

ブログ主の趣向には全く合わない表現手法の映画ではあったが、例に
よって韓国語の聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞した。


(終わり)