分別ある大半のアメリカ人から嫌われている「おかしな大統領」の
独断で、何万人何十万人の犠牲者が出るかもしれない戦争が朝鮮
半島で引き起こされるかもしれない。
そんなことが許されていいはずがない。
それなのに隣国日本の政府は、武力行使をちらつかせるアメリカ
大統領の言動にブレーキをかけるどころか、日米の認識が「完全に
一致している」などと蜜月関係を演出しつつ、むしろ危機を煽って
いる。
そういう米日を横目で見ながら、言いたいことも言えず、ギリギリ
までアメリカとの協調姿勢を取らざるを得ない立場の韓国大統領。
仮に最終局面で、アメリカの北朝鮮に対する武力行使にどんなに
反対したとしても、いざアメリカが武力行使に踏み切り、戦争とも
なれば、否応なく米軍の指揮下で、ともに戦わざるを得ない。
また、戦争という最悪の事態が回避されたとしても、煽りに煽られた
軍事的緊張の中、アメリカ製兵器の大量購入(決定済み)という重い
財政的負担が待ち受けている。
かなりの韓国人が、重苦しいフラストレーションを内に抱えながら、
今回のトランプ大統領の訪韓(11月7日)を見つめていたに違いない。
トランプ大統領を国賓として迎えた晩餐の席に、元従軍慰安婦の
お婆さんを招待し、さらに独島(竹島)エビの料理を出したことが、
そういう重苦しいフラストレーションの解消に少しは効果があった
ことは容易に想像できる。
日本の政府やメディアは、そうした極めて韓国的な政治状況を
とらえ、「反日的」だ何だと、いちいち目くじらを立て感情的に
反応する必要は全くないのだ。
あるいは、日本の政府は政府で、あえて「反日的」な韓国を叩く
ことで、国内の「嫌韓」世論の歓心を得ようと計算しているのかも
しれないが・・・。
△国民日報(11月8日)より
いずれにしろ、日本政府の反応を風刺した韓国日報の時事漫画
(11月8日付)には、思わず苦笑させられた。
安倍首相の転倒アクシデントも含め、彼らは日本の政治状況を実に
よく観察している。
ちなみに、「xx(지랄)하고 자빠졌네」(ひっくり返るくらい
バカなことやってるよ/言ってるよ)は「지랄하네」を強調する
卑俗な表現で、通常は「転倒」していなくても使われる。