福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

キッチンカーで即席麺

2024年01月18日 |  〇映画・映画音楽
조폭의 브이로그 「ヤクザのVlog」 〇----
(1972)



2023年に公開された、ファンタジックな癒し系グルメ映画。

金融系ヤクザ幹部の男が、姪の女子高生やラーメン作り(即席)の
達人に助けられながら、ヤクザから足を洗い、ラーメン屋になる夢を
かなえる物語。


△キッチンカーのラーメン屋(即席)

ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、例によって韓国語の
聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。


(終わり)

他人のチャジャン麺

2024年01月17日 |  ┣銀幕のチャジャン
비밀   「秘密」 〇〇〇--
(1971)



2023年に公開されたサスペンス映画。

主人公の刑事が連続殺人事件の謎を解明しながら、犯人にたどり着いて
いく物語。

事件の背景には、兵役中の息子を自死により失った母親の悲しみと怒りが
あった。彼女は、10年という長い時間をかけて息子の自死の背景に隠された
事実を突き止め、息子に対して強姦を含む醜悪ないじめを加え、また、
それを隠ぺいし続けた関係者らに私的制裁を加えていったのだった。

なかなか見ごたえのある映画だった。

なお、この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、しっかり登場してくれた。


△班長のチャジャン麺に関心を向ける主人公刑事

主人公刑事の上司である班長が、自分のデスクでチャジャン麺を食べる
シーンだった。


△主人公の物欲しそうな視線に背を向け、急いでチャジャン麺をかきこむ班長

この時、主人公は、班長の焼き餃子を一つ横取りし、食べた。

たかがチャジャン麵、されどチャジャン麵。

時には、目の前にあるチャジャン麺でも、他人のものには手を出しては
いけない場合もある、ということだ。

(終わり)

反骨の社会慈善家

2024年01月15日 |  〇映画・映画音楽
어른 김장하  「キム・ジャンハ先生」 〇〇〇〇〇
(1970)



2023年に公開されたドキュメンタリー映画。

主人公は、1960年代、慶尚南道泗川に開業(後に晋州に移転 )した
漢方薬局を全国一(納税額基準)の漢方薬局に発展させながら、事業で
得た累計100億ウォン(約10億円)を超える利益を社会に還元した
慈善家、キム・ジャンハ氏。


△1963年、19歳で取得した「漢方薬剤師許可証」

彼は、病に苦しむ多くの人々から受け取ったお金は1人の私欲のため
ではなく、社会全体のために使われるべきだ、との強い信念の元、
教育や文化、人権、福祉、環境など多様な分野において財政的な支援
活動を続けて来た人物。


△自家用車も持たず自転車に乗り続けた

民主化運動に参加し投獄された奨学生(主人公の奨学金事業)に対する
物心両面に渡る支援や、政府が教職員組合の組合員の排除を全国の
学校に命じた時も、彼が設立し理事長を務めた私立高校では一人の
解雇者も出さなかったエピソード(学校は後、国家に寄贈)、さらに
衡平運動記念事業の推進、などは、本人が自分の性格について述べた
「반골기질(反骨気質)」の発露だったと言えよう。

実に見ごたえのある、素晴らしいドキュメンタリー映画だった。

と言うより、実に立派な真実の人物に出会えたことに、大きな喜びを
感じさせられた。

2022年に営業を終えた主人公の「南星堂漢薬房」が、記念館として復活
した暁には(現在、晋州市が準備中)、ぜひ、見学に行きたいものだ。



(終わり)

信じた女性に裏切られ

2024年01月14日 |  〇映画・映画音楽
간신의 피  「奸臣の血」 〇〇〇--
(1969)



2024年に公開されたインディーズ系のノワール映画。

同じ孤児院育ちの恩ある幼なじみ(別組織の幹部)を裏切り、組織内での
出世を遂げた1人のヤクザが、苦悩の末、今度は組織を捨て、幼なじみを
救う道を選ぶ。


△一旦は幹部に出世し、繁華街のクラブの運営を任された男だったが・・。

しかし、結局、思いを寄せる女性の裏切りにより、組織に捕まってしまう。
そして、冷酷な制裁を受け、命を失う。

満身創痍の幼なじみが、何とか生きて逃げ切れたことだけが救いの、殺伐と
した映画だった。

(終わり)

ゲイとの戦いと和解

2024年01月13日 |  ┣銀幕のチャジャン
애정소년 잔혹사  「愛情少年 残酷史」  〇〇〇--
(1968)



2017年に公開された社会派の青春ドラマ。同性愛者や両性愛者との
共生をテーマに描かれた、コメディタッチの映画だ。


△ゲイに好まれやすい(?)タイプの主人公青年

主人公は、兵役を終え大学への復学を控えた1人の青年。彼は、この
社会の多数派である異性愛者。


△青年に彼の父親との愛情関係を露悪的に告白するゲイの同級生(左)

彼が初めて同性愛者を意識させられたのは高校時代。彼は、自分の
同級生が自分の父親と同性愛関係にあることを、同級生の口から告白され、
天地がひっくり返るような強い衝撃を受けた。


△ゲイの同級生にチャジャン麺を投げつける青年

その同級生は、電話に出なくなった青年の父親を自宅に訪ね、その時、
1人、留守番をしていた青年に、父親との愛情関係について赤裸々に
暴露したのだった。


△青年の父親と2人でチャジャン麺を食べたことを回想するゲイの同級生

気が動転した青年は、同級生にチャジャン麺を投げつけ、同級生の話を
拒絶しようとしたが、2人の情事をスマホで撮影した動画なども見せ
つけられ、2人の関係が事実であることは認めざるを得なかった。


△冷静になった青年にチャジャン麺の出前を取らせたゲイの同級生

そして、大学に入ると、今度は同性愛者の先輩にしつこくつけねらわれる
ことになり、泥酔したスキを突かれ、性的な暴行まで受けてしまう。


△青年の父親は先輩とも関係を持っていたことを知る

おまけに先輩は、その場面を撮った動画を元に彼との関係を維持しようと
するが、彼は最後まで抵抗し、ついには元動画の入ったUSBを先輩から
奪い取り、破壊することに成功した。


△休暇で基地を出た後、チャジャン麺を食べる先任兵

その後、軍に入隊。


△先任兵を撃退し、1人でチャジャン麺を食べる青年

今度は、同性愛者の年下の先任兵に目をつけられる。

先任兵は、本人が「愛」と呼ぶ、涙ぐましい手段を用いながら青年に
関係を強制しようと目論んだが、青年は必死に抵抗し、何とか自分の
体を守り通した。

劇中、語られた青年の独白(自己認識)を借りるならば、彼は、身近な
同性愛者やバイセクシャルの男性に苦しめられながらも、彼らとの切羽
詰まった戦いを通じて、共に生きている存在としての彼らを理解し、
彼らとの和解に到達する。そして、彼らの「愛」とは共通性もあれば
違いもある自分自身の「愛」のあり方を見つめ直す。


△母親は家を出たが、青年は父親とのギクシャクした関係を維持している

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、けっこう笑わせられたし、
物語の展開にもすっかり引き込まれた。

それにしても、である。

これほど多くのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)シーンを見せて
くれる映画は、久しぶりだった。


(終わり)

1人暮らしの高校生

2024年01月12日 |  〇映画・映画音楽
사채소년  「金貸し少年」 〇〇〇〇-
(1967)



2023年に公開された青春ドラマ。

主人公は厳しい環境にある高校2年生の男女。2人は、小学校からの
幼なじみで、お互いに惹かれあっている仲。男子高校生は、親が借金苦
から蒸発してしまい、現在、1人暮らし。一方の女子高生も、親の事業が
失敗し、家庭が崩壊してしまった。


△熱演が光った主人公の2人

それぞれに当面の生活のため、男子高校生は、親を苦しめた闇金業者の
手下になり、女子高生は、窃盗(援助交際で中年男をホテルに誘い、財布
からお金だけ盗み、逃走)に手を染めていく。

そして、その逸脱行動をきっかけに、物語は急展開していく。

結局、紆余曲折の後、2人はお互いへの信頼を拠り所に、ギリギリの
ところで危機を脱し、自分自身をしっかり取り戻すとともに未来への
かすかな希望を手にし、映画は終了。

なかなか見ごたえのある、いい青春ドラマだった。


(終わり)

日韓越の比較に“萌え”

2024年01月11日 |   〇中・露・越語
韓国語オタクのブログ主がベトナム語の学習を始めて、まだ半年足らず。

韓国語によるベトナム語テキストを使ったブログ主こだわりのベトナム語
学習については、まだ始めたばかりだ。


△韓国語による初級ベトナム語テキスト

何かを論じるには、まだ早すぎるが、それでも現段階での感想や印象を
書き残すことくらいはできる。

そもそも、ベトナムとは、日本や韓国(朝鮮)と同じく、中国や西洋の
文化を深く受容しつつも、それを融合させ、個性的な独自の文化を生み
出してきた国。


△ラテン文字の背景にある漢字を意識しながら学習

長い間、韓国語を学んできたブログ主にとって、漢字音をラテン文字
表記(ベトナム式ローマ字)した、現代のベトナム語の表記方法が、
日本や韓国との比較で非常におもしろい。

これを、知的な「萌え」と言ってもよい。


△このページだけで「記念、幸福、勝利、成功」などの漢字語が登場

日本語や韓国語に、これまで知り得なかったベトナム語の視点から光を
当てることで、日本語や韓国語の個性がより鮮明に浮かび上がってくる。

そういう意味では、ベトナム語の学習は、単にベトナムの文化を理解
するにとどまらず、同じ漢字文化圏に属する日本や韓国の文化をより深く
理解することにもつながる。

さらに言えば、ベトナム語を学ぶことで、漢字文化圏の中でも日本語と
韓国語だけが持つ特殊で深すぎる関係性についても、また別の観点から
理解を深めることができる。

人間、シニアと呼ばれる年齢になっても、知的な好奇心を刺激されつつ、
頭脳を働かせることは、今後訪れる本格的な老後生活に備える意味でも、
非常に大切なことだと考える。

これから先も末永く、楽しみながら、ベトナム語と付き合って行きたい
ものである。


(終わり)

韓国映画と日本人監督

2024年01月10日 |  〇映画・映画音楽
언더 유어 베드「アンダー・ユア・ベッド 」 〇〇〇〇-
(1966)



日本映画界の鬼才、SABUがメガホンを取った異色の韓国映画。

主人公は、大学時代に知り合った女性に倒錯した愛を向ける30代の男。
彼は、夫と2人で暮らす彼女の豪邸のあちこちに隠しカメラや盗聴器を
設置し、マルチモニターで彼女の生活を覗きながら、彼女との奇妙な
一体感に包まれて暮らしている。時折、彼女夫婦の寝室に忍び込んでは、
ベッドの下に潜み時間を過ごすこともある。純粋ではあるが、完全に
イカレタ男だ。



そんな男が、激しいDVに苦しみながらも夫への隷従から自由になろうと
しない女性を見かねて、ある日、突如、DVの現場に乗り込み、DV夫に
残酷な制裁を加える。

男を連行する警察の車を必死に追いかける女性。しかし、追いつけない。
2人の未来は何も見えないまま、映画は終わる・・。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、物語の展開にはすっかり
引き込まれてしまった。


(終わり)

娘を探し続ける父

2024年01月09日 |  ┣銀幕のチャジャン
증발  「蒸発」 〇〇〇〇-
(1965)



2020年に公開されたドキュメンタリー映画。

2000年4月、幼稚園の友達の家(中華料理店)で最後に目撃されたきり、
姿を消してしまった娘を、18年間探し続けている父親を中心に、家族の
日常と思いを記録した作品。

非常に心の痛む記録映画だった。


△事件当時の中華料理店はなくなり、撮影時にはビリヤード場に

なお、この記録映画でも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が、父親の言葉の中に登場した。娘が失踪した日、
娘の姿が最後に目撃された「중국집」(中華料理店)のことを、父親が
一度だけ「짜장면집」と表現するシーンがあったのだ。

このように、チャジャン麺は、非常に痛ましい実際の事件に絡んで
登場することもある。

(終わり)

母親が日本人の韓国人

2024年01月08日 |  〇映画・映画音楽
교토에서 온 편지  「京都から来た手紙」 〇〇〇--
(1964)



2023年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。

プサンのヨンド(影島)を舞台に、1人親の母親と3人姉妹が繰り広げる
家族ドラマ。

母親は、子どもの頃、日本人の母親を京都に残し、在日韓国人(韓国
出身)の父親と2人でプサンに渡ってきた過去を持つ。自分が軽度の
認知症を患っていることがわかり、意識がはっきりしている間に、音信
不通のままになっている自分の母親を探すため、生まれ故郷の京都を
訪れる決心をする。


△娘たちの父親のチェサ(法事)を行う母娘4人

彼女が父親とプサンに来てから10年ほどの間、母親は京都から彼女に
手紙を書き続けていた。大事に保管されていた、その手紙を手がかりに、
彼女は3人の娘たちに付き添われ、数十年ぶりに生まれ故郷の京都を
訪ねる。

しかし、結局、自分の母親(娘たちの祖母)の消息をたどることは
できず、再会を果たすこともできなかった・・。それでも、心の中に
一つの区切りをつけた彼女は、娘たちとの日常に戻っていく。

韓国と日本の狭間を生きてきた1人の女性の人生を、淡々と描いた映画
だった。


(終わり)

福岡の「平壌」で舌鼓

2024年01月07日 | 【日常の韓国】

△ブログ主にとっては約30年ぶりの「平壌屋」

福岡県の東部、豊前市にある焼肉の「平壌屋」に行ってきた。



店の選択は、目下、香椎(福岡市)から北九州の実家に帰省中の長女。
何でも、最近、テレビ番組で見たこの店に行ってみたくなったとのこと。


△長女が見たのはこの番組の再放送か?

末っ子をのぞく家族4人で、ちょっと遠出の昼食となった。



昭和の焼肉屋さんの良さを残す店で、美味な焼肉とホルモンをしっかり
堪能。大満足の昼食となった。

なお、食事自体に関する写真が全くないのは、五感を食事に集中させた
ため。


(終わり)

サックスとチャジャン麺

2024年01月05日 |  ┣銀幕のチャジャン
와이키키 브라더스  「ワイキキブラザーズ」 〇〇〇〇-
(1963)



2001年に公開されたドラマ映画。


△30代後半と思しき男たちのバンド

ボーカル兼ギタリストの実直な男を主人公に、全国各地のナイトクラブや
町内イベント、はたまたカラオケクラブでの生演奏を続けながら、何とか
生活を成り立たせているバンドメンバーたちの人間模様と哀歓を描いた
映画。

汚れたドサ回りの毎日でも、音楽への深いこだわり、人との絆への信頼、
純な恋心、そして未来へのかすかな希望が、男の中から完全に消え去る
ことはなかった。

なかなか見ごたえのある、いい映画だった。

なお、この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、1度だけ登場した。


△チャジャン麺を食べていたのはサックス担当の黒服の男1人

逗留先の安旅館の一室で、メンバーたちが出前の中華料理を食べる
シーンだった。

この時、1人だけチャジャン麺を食べていたサックス担当の男は、この後
間もなく、先の見えない根無し草のような生活に見切りをつけバンドを
去って行った。

(終わり)

正月の上カルビ丼

2024年01月03日 | 【日常の韓国】


2024年正月、佐賀市で末っ子(大学4年生)と日本風韓国料理を食べた。



ブログ主が食べたのは上カルビ丼。



付け合わせに白菜キムチも注文。



なかなかの美味だった。

(終わり)

越語の新テキスト

2024年01月03日 |   〇中・露・越語

△YouTubeでテキストの学習も

2023年12月のプサン訪問で、ベトナム語の学習書を初めて購入した。
この学習書の場合、CDも付いていれば、YouTubeでの無料オンライン
講義(動画)も活用できる。

これで、ブログ主がこだわる「韓国語を通じた」ベトナム語の学習が、
本格的にスタートする。

先を急がずにのんびりと、しかし、継続の意思だけは強く持ちつつ、
学習を進めて行きたいものだ。

(終わり)

粛軍クーデターの学習

2024年01月03日 |  〇映画・映画音楽
서울의 봄  「ソウルの春」 〇〇〇--
(1962)



2023年に公開され、1200万を超える観客を動員した歴史ドラマ風の
フィクション映画。

1979年12月に起きた粛軍クーデターを題材に、クーデターを阻止しようと
孤軍奮闘するも挫折した首都防衛部隊司令官の悲劇が描かれている。


△クーデターの首謀者を演じたのはファン・ジョンミン

ブログ主はこの映画を、プサン市のロッテシネマ(光復店)で鑑賞
した。大きなスクリーンいっぱいに展開されるスリリングな物語に、
すっかり引き込まれてしまった。


(終わり)