BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

とある魔術の禁書目録II 第21話 『学習装置(テスタメント) 』

2011-03-05 09:47:40 | 超電磁砲/禁書目録
うーん、密度が濃い回であることはわかったが、
正直なところ、展開は今ひとつよくわからなかった。
前回もちょっとそのように思ったけど。

原作に忠実な再現、という表現をネットでよく見かけるけれど、
これ、未読者にとっては、ちょっと厳しい展開かなぁ。

いや、全てが解決したところで、腑に落ちるのかもしれないけれど。

原作に忠実、というのもなかなかに厄介なものだ。

前の大覇星祭の時は、映像にするとただ学園都市をマラソンしてるだけの
スカスカの内容になってしまうし、

今回のような展開だと、情報を補わないと、一体何が起こってるのか
よくわからない。

構成としては、原作既読者にとって印象の強い場面を節点にして
いかにして、その間を無理なく繋いでいくのか、というのが中心なのかな。

たとえば、今回であれば、

一通さんがビル動かしたのかとか何なのかよくわからないし、
最後の風斬?の様子や彼女?がしていることとか、
あるいは、冒頭の土御門は何と戦ってるのか、とか
実は、いまだによくわからないw

前回なら、一通さんの殺しのシーンとかね、
誰が誰と何のために何をしているのか、がね。

いや、それくらい、後追いでネットで補えよ、ってことかもしれないし、
ま、そんなことわからなくても、なんかすげぇこと起こってるくらいわかるだろう、とか、
そこまで疑問に思うなら原作、読めよ、ってことなのかもしれないけれどね。

やっぱり、大覇星祭あたりの回と比べるとバランスが悪いように思える。

結局、原作が面白ければ映像も面白いし、原作がイマイチなら映像もイマイチ、って感じなのかな。

本で読んでる時は、映像は補完しちゃうから違和感ないけど、
たとえば、何で美琴はあんなところに一人でいたんだろう、とか、
素朴に疑問に思ったり。

ま、そういうこと、言い出したらキリがないのだが。

なんか、こう、映像にするにあたって、もう少し、未読者も映像だけ見て
その世界に入っていけるような、情報の提示の仕方って、演出的にはあるんじゃないかな、と思う。

いや、だんだん、上条と一通さんが、それぞれ別々の敵と対峙している、
で、その二人の敵は違う形で繋がっている。
大きな構図としては、ローマ正教と学園都市の対立がある、
その最終兵器?が風斬で、
どうやらその起動にラストオーダーやミサカネットワークが必要になる?
くらいは、想像がつくけど、

その幾つかの見込みを、少しずつステップを踏んで確定情報にしていく位の構成上の工夫は、映像にするなら試みて欲しいところかな。

原作の再現、原作に忠実、ってそんなに大事なのかな。
大覇星祭の時は真逆の意味でもったい無い気がする。

もちろん、次回の大団円?に期待しているし、楽しみにしたいと思ってる。

特に一通さんの動きかな、気になるのは。

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魔法少女まどか☆マギカ 第9話 『そんなの、あたしが許さない』

2011-03-05 07:53:07 | まどマギ
そうか、QBさんは

対有機生命体コンタクト用「小動物w」インターフェース

だったわけね。なんだかなぁ~。

もしかしたらそうかなーとは思っていたものの、
しかし、QBがホントに宇宙人という設定に笑った。
あれは、長門みたいなものだとw
対人間接触用インターフェースとしての小動物。 悪意ある設定だ。

で、宇宙が絡むと俄然全体の見え方がハルヒっぽくなる。
実際、まどかは、神にもなれる、とか言ってるし。
ま、今回のQBの説明によれば、
ビッグバン並?のエネルギーを
まどかが、魔法少女→魔女、の転落の時に発するってことだよね。

となると、どこまで狙ってるかわからなくはあるが、このまどマギは、
結構真剣に、先行作品を批評的に捉えてるってことなのかもしれない。
それも、単に、魔法少女もの、だけじゃなくて、
この5年くらいの主流の物語構成に対して。

それにしても、本編は むむむ・・・ 予想的中。

さやかの成れの果ての魔女を杏子が相討ちで倒す。

予想的中過ぎて怖い。
というか、ここから先は王道の、オーソドックスな展開もありえる、ってことだよね。

今回の杏子の動きがそうだけど、前にも書いたように、
この物語には、随所に、不良少女もののモチーフが埋めこまれている。
ヤンキーで裏道に落ちた女子=杏子が一番実は情にもろい。
まどかを仁王立ちになりながら守りつつ、元さやかの魔女と対決するさまは、
彼女の得物が槍だからってこともあるかもしれないけど、
なんだか、弁慶と義経の関係を見てるような気がした。
自分から仕掛けておきながら、相手の気高さの方にほだされてしまって、
つまりは、さやかのために、自らの命をさし出しても構わないと思うあたり。

いや、ホント、不良少女ものの定番的展開じゃないか。

で、まどマギが凄いのは、マミの時もそうだけど、
ほとんどタメがなく、あっさり退場させてしまうところ。
その分、展開が加速する。

しかし、それにしても、QB。
三代目は悪役全開でいくのだろうとは思ったけど、
それも予想を超える勢いで、本音ぶちまけモード。
まどかを言葉攻めで苦しめ、
杏子は、ウソにならない範囲でさやか救済を焚き付け、
それよって首尾よく杏子退場を達成し、
ほむらの計画を頓挫させようとする。

ほら、チェックメイトだよね、明美ほむら、って感じ。

いやー、QB、マジで策士で悪役だ。
QBもほむらを消すために本気モードだね。

ほむらの能力もわかったところで、

ほむら vs QB

が明らかになり、
ポーカーよろしく、レイズとコールを繰り返す、心理戦を行ってる感じ。

で、二人の間で、手札を見せるショーダウンも近い。

それにしても、希望と絶望、祈りと呪い、の間のギャップの大きさが産み出すエネルギーが宇宙の安定に寄与する、とは、また、とんでもない理屈をだしてきたものだ。

杏子は、魔法少女システムを食物連鎖と入っていたけど、
それ自体を飲み込む、さらに大きな食物連鎖=エネルギー/エントロピー連鎖があった
ということか。

現代風にすると、悪魔は宇宙人設定でいいということになる。
で、宇宙人QBだからこそ、人間の感情は観測できるが理解不能、と平然の言いのけられる。

いろいろと考えている。

とはいえ、杏子からは「何不自由なく幸せに暮らしてるあんた」と言われ、
QBからは、魔法少女システムの全貌について聞かされてしまったまどかは、
魔法少女になるための賭金がまた更に釣り上がってしまった。

今回で、さやかと杏子も退場し、この先は、ほむらとまどかとQBしかいない。
前回までにあった伏線や予感は今回すべて回収されてしまったので、
次回は、そもそも、一体どこから話が始まるのか、とても気になる。

今回、杏子の口からまどかは、
ワルプルギスの夜が近々到来することを知ってしまったから、
そのことでほむらに迫ることになるのだろう。
もちろん、ほむらはそのことの説明は最初は拒むだろうけど、

その過程で、
なぜほむらがまどかを救いたいのか、
ほむらとまどかとは別の時空でどのような関係にあったのか
(特に、OPに登場する黒猫との関係・・・)
そのあたりのことが明らかにされていくのだろう。

というか、次回はもう10話だからね。
ほむら回として、ほむらのことに焦点が当たるのは多分間違いない。

そういえば、元さやかの魔女のフィールドには、
上条くんみたいな人物の影があったけど、
あれは、ホントにただの影なのかな。

ここから先、新たな登場人物が現れるのは想像しにくいから、
場合によると、仁美や上条くんも、物語に絡んでくるのかもしれない。

とにかく、今回は物語の中締めとしては、とてもよかった。

最後は、杏子の独白と一人芝居だったけど、
それが逆にグッときた。
カッコよかった。
あれだけ憎まれ役で登場したのがウソのようだ。

とにかく、次回も刮目して待つ!ことにするw  楽しみ!

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