BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

呪術廻戦 第130話 『渋谷事変47』 感想: 東堂はやっぱり「存在しない記憶」によって虎杖の盾として使われたのかな?

2020-11-24 12:13:08 | 呪術廻戦
正確には130話まで読んで、の感想。

確かにアニメ7話には驚かされるところが多くて、鬼滅のヒノカミカグラ回のようにバク上げか?という気はしたので、原作を読み始めて、一応最新話の130話まで追いついたのだけど、

確かに、原作の方も面白いね。

ただ、これが第2の鬼滅になるか、というと、ちょっと微妙。

やっぱりこの『呪術廻戦』って、第1には男性向けのマンガで、ぎりぎり女性も含めた大人向け、にはなる気がするのだけど、『鬼滅』とは違って、家族向けじゃないよね。

まぁ、ブームなんて何が原因で始まるか、わからないけどさ。

でも、鬼滅が男女問わず子どもにも人気があるのをみると、呪術廻戦はそのハードルは高いよね。

てかさ、呪術廻戦って、虎杖の存在疑惑のように、よく読まないとわからないゲーム的メタ設定がわりと多くて、でも、それって、マンガでもゲームでも映画でも探偵小説とかでもいいけど、かなり重度のマニアでないと面白さがわかりにくものだと思うでの。

要するに、マニアが一人で観て、薄ら笑い浮かべながら喜ぶたぐいの面白さであって、家族が一緒に見て面白い、と思うタイプのストーリーテリングではないと思うんだよね。


あとは、『呪術廻戦』って、想像以上に父・息子の関係が多くて、結構重たい。

宿儺と虎杖の関係にしても、いまのところ、宿儺が虎杖の保護者みたいな感じになっているし。

もちろん、伏黒父子の話もあったし。

なんていうか、そういった話と、目の前の特級呪霊との話が、いまいちうまくかみあっていないようで。

いや、虎杖の両親の話とか、巷間言われる「存在しない記憶」の正体とか、虎杖本人のほうが両面宿儺以上に謎を抱えているのはわかるのだけど、それって、物語的には最大のジョーカーだろうから、本当に物語の終盤にならないと明かされないと思うし。

そういう意味で、物語の展開速度が、実はワンピース並みに迂遠にも思えるわけで。


でさ、あの宿儺の指を食う前の素の虎杖の時点で、あの体力は異常でしょ?

そういうところから、確かに、虎杖が、一度きりしか現れていない九十九がつくった呪骸というのは説得力ある。

で、その虎杖の正体について、あれこれ妄想をふくらませるところは確かに面白いところではあるのだけど、でもまぁ、それは一般向きの面白さじゃないんだよね。

なので、鬼滅のあとの、二匹目のドジョウになるかどうかといえば、無理じゃないかな。

でもそれとは別に、機会を見て、虎杖の正体問題にはついては触れたいと思ってはいるけど。

で、たしかに、「存在しない記憶」が虎杖のまわりに虎杖のために尽くす「ブラザー」を配置していこう、という一種の自己防衛能力の発動、というのなら、最新話の130話では、見事に、虎杖の盾の役を藤堂が務めていたわけで、そのものズバリの献身なんだよなぁ。

そうなると、そもそも虎杖の記憶操作というか認識操作の能力込みで、彼が、宿儺の指のある高校に「たまたま」いあわせた、というのが、都合良すぎる、といわれれば、もう思い切り都合良すぎるわけで。

宿儺の復活を陰ながら待っていた「裏梅」とかまで出てくると、宿儺の復活に尽力してきた勢力が千年の間!存在していてもおかしくはなくて、宿儺の指の収集用の器を開発し続けてきてもおかしくはない、と思うのだよね。

もしかしたら、その開発秘話こそが、五条悟のような若い呪術師は知らないことなのかもしれないけれどね。


・・・って、まぁ、妄想はどんどん広がるわけでw

むしろ、この漫画の面白さは、そうした妄想をどれだけ事前に広げて置けるかにかかっている気もする。

そうして、逐次、新しいネタの開陳を通じて、その予想/妄想の答え合わせを進めていくかが、醍醐味というか。

ただ、それはやっぱり、相当マニアックな楽しみであって、やっぱり一般向けではないと思うんだよね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする