BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

グレイプニル 第58話 『物語の終わらせ方』 感想: さすがに物語として迷走しすぎじゃないかな? 物語として本当にちゃんと終わるの?

2020-11-28 19:57:24 | グレイプニル
なんとまぁ、びっくりしたことに、修一とエレナの合体は、カイトすら圧倒する力を持っていた!

実質的に、これ、修一&エレナで、カイトに勝利したようなものでしょ。

でも、その結果、わかったのは、実は、カイトが復活させたほのかのほうが、カイトを恨んでいて、彼を簡単に死なせようとは思っていないこと。

復活させられたほのかの願いは、カイトをもっと苦しませること。

だから、修一&エレナがカイトにとどめを刺そうとしたところで、ほのかが介入し、カイトを助けてしまう。

ただ、このシーンは、修一&エレナが、とどめを刺すのを躊躇していたようにも見えて、なので問題は、ほのかの介入は、その修一&エレナの判断を有耶無耶にしてしてしまったこと。

これは、あとあとまで尾を引きそう。

あと、もうひとつ、よくわからないのは、その介入してきたほのかが、いま、エレナによって封印されていた修一の記憶を辿っている世界であるにも関わらず、この記憶を見ている修一の存在に気づき、彼に対しても警告していること。

つまり、ほのかは、人の記憶の中にいながら、リアルなほのかとチャネリングできるらしいこと。

って、書いていて、全然意味がわからないのだけどw

って、これ、どういうことなの? ホントに?

で、結局、今回のエピソードでも、修一がどうしてエレナに記憶を封印されたか、というところにまで至らなかったし、

そもそもなんで記憶を封印される前の修一がクレアの首を掴んで彼女を糾弾していたのか?ということにも、全く触れられていないし、

ましてや、カイトがなぜ、クレアを悪魔と呼んだのかもわからずじまい。


もちろん、これらは次回以降、語られることになるのだろうけど。

とはいえ、いつまで、この修一の封印された記憶のリプレイ編をつづけるつもりなのだろう?

いい加減、飽きてきたし、正直、物語の語り方として瞑想していると思う。

だって、過去にあったことをたどる旅だから、基本的に情報提供が中心になって、シーンの作り方もダイジェストになりがちで、ぶつ切り感がハンパない。

その結果、なにかストーリーを読んでいるというカタルシスがまったくない。

ただただ、新たな謎が開陳されていくだけのこと。


それに、今回のやり取りを見ると、ほのか、という存在が圧倒的すぎて、一体どうしたら彼女を祓えるのか、皆目見当がつかない。

てがかりがなさすぎ。

でもさ、修一は、そんな超怪物のほのかから千尋を守る!って宣言しちゃってるわけで。

これ、なにかしら、ほのかという謎存在を解明する手段なり討伐する方法なりの鍵を示してくれないことには、読むのも苦痛になっていくのだけど。

何の爽快感もないもの。このままだと。

でも、ここまでの流れから考えたら、その肝心要の鍵を握る存在って、もう宇宙人しかいないじゃん。

一体、宇宙人はほのかとどんな約束をしたのか?ってことになるしかないけれど、それって、いわばゲーマスがすべてを握っている、ってことになるので、さすがに宇宙人が全部喋っておしまい!なんてオチにはならないよね。


あと、今回、修一が見たカイトやほのかの姿は、当然、エレナも一緒に見ているわけで、となると、エレナはエレナで、あんなカイトに対して、直人たちと抵抗しようとしているのだけど。

でも、あのカイトとほのかを見たら、それが無理ゲーだってのもわかっちゃうじゃない。

となると、エレナには何らかの勝算があることになるけど、それって何?っことになる。

ただ、その説明となると、さらに数話を必要とするはずで・・・。

正直なところ、これ、マンガとして瞑想しすぎじゃない?

作者のやりたいこととできることの間に、思い切り深い溝ができている気がするのだけど、大丈夫なのかな???

いや、まじで、何の結論もでないまま、突如して打ち切りになりそうで怖い。


あれ、もしかして「物語の終わらせ方」って、このエピソードのタイトル、自虐ネタだったのかな?

そんなことはないよね?

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呪術廻戦 第9話 『幼魚と逆罰』 感想: ナナミンもやっぱり虎杖の呪にいつの間にか囚われてしまったのだろうか?

2020-11-28 19:55:05 | 呪術廻戦
なるほど、ここでナナミンの登場か。

しかし、原作を最新話まで読んだ後だと、やっぱり虎杖の存在が異質に見えて仕方がない。

ここでも一回、2人で調査に出たあとで、ナナミンがやたらと虎杖を肯定的に評価するようになっている。

で、それも、ここまで「しか」見ていなければ、それって、実際、虎杖がいいヤツだからでしょ?って思ってしかるべきだと思うのだけど、

でも、「存在しない記憶」云々の話を知ってしまった後だと、虎杖に対するナナミンの好意の上昇すら、虎杖に植え付けられた自動発動の呪術のように見えてしまう。

確か、『東京レイヴンズ』の中でもあったけど、「呪」とは一種の認識上の縛りであって、一度「そう」見えるようになってしまったら、その見方を忘れることはできない、いわばシミのようなものだ、とすれば、まさに虎杖という存在が一種の「呪」なのかもしれないなぁ、と思えてくる。

まぁ、考えすぎなのだろうけど。

でも、一度そう思い始めたら、容易には拭い去れない。


で、真人、って今回説明があったとおり、人の呪い、から生まれた存在ということだけれど、だったら、もしかして真人と虎杖って実は似た者どうしなのかもしれない、とも思えるんだよ。

今回の事件で接触してから、いつの間に、真人と虎杖って好敵手の位置づけになるので。

そういう仕掛けも実は初期の段階でかけられていたのかもしれない。

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII 第9話『零落―スティグマ―』 感想: あー、そうか、シルはこのときベルを無条件に慰めていたのか。。。

2020-11-28 01:54:59 | ダンまち
とりあえず、次回、ゼノスの脱出を強行し、ロキ・ファミリアを全面対決する前の貯め回。

にしても、今回、あー、そうかー、と思ったのは、オラトリアの町の人たちから一方的に蔑すまれていたときに、無条件にベルの側に立って受け入れていたのがシルだったってこと。

うーん、後々明らかにされるシルの正体のことを思うと、あー、そりゃあ、愛が深いわけだ・・・、って改めて思った。

だって、膝枕までしてるんだぜ。

あの状況下で、ヘスティア・ファミリア以外で、何の疑いも持たずに手を差し伸べていたのがシルだけだった、ってのは思っていた以上に重い。

なんか、このシーンは、原作の次の17巻の内容でも絡んできそうな気がしてきた。。。

・・・とそれはさておき。

そうなんだよなー、やっぱりフィンが冴え渡りすぎるんだよね。

でもさ、彼らロキ・ファミリアも、外伝で書かれていた物語に従えば、このときは、もう、対闇派閥、対ダイダロスで、それこそピリピリしていたときだから、ロキ・ファミリアの団員であれば誰であれ、あのベルくんの行動には納得がいかない、ってことになっても仕方がない。

ということで、いよいよ、ベルくんとアイズが対峙することになるのだけど。

とはいえ、ベルくんには多方面から応援者も駆けつけるはず!なので、事態は結講混迷するのだけど。

問題は、その喧騒っぷりを描くのに、作画が追いつけるのか、というところ。

それが一番心配なところ。

とにかく多人数が動く場面を、ホント、うまく表現できていないからなぁ。

最終話に近づいたら、さすがに、根性、見せて欲しいところだぞ。

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魔女の旅々 第9話 『遡る嘆き』 感想:これまでで一番ドラマティックだったけど、超バッドエンドだったのは悲しい。魔法って怖い。

2020-11-28 00:23:37 | 魔女の旅々
うーん、これは、心底胸糞の悪い話。

でも、イレイナは全然悪くないけどね。

むしろ、心的障害を受けた被害者だけど。

でも、それ以上に、エステルが報われない。

だって、なんとかして親友と思っていたセレナが、道を誤るきっかけをなくして、つつがなく人生を生きる世界を望んでいたのに、

そのために、自らの血を使って時間遡行魔法まで完成させたのに、

その結果、わかったことは、単にセレナが根っからの殺人鬼でしかなった事実。

で、結局、10年前の世界でセレナを殺すために、自らの記憶を対価にしてその場でセレナを殺害して・・・バッドエンド!

でも、結果として、セレナと過ごした記憶を全てなくすことが出来たのだから、エステル個人の人生にとっては、差し引きゼロでまぁ納得できるのだろうけど。

問題は、まさに、その二重三重に不幸な出来事の一部始終を、いわば強制的に見せられてしまったイレイナ。

今回ばかりはイレイナに同情するほかない。


でも、それもまた、傍観者を決め込む「旅人」をきどってここまで来ている報いといえば報いなのかもしれない。

ちょっとかわいそうな気もするけどね。

それに、もともと金に目がくらんで、エステルのところを訪ねたのも事実だし。

にしても、あの冒頭の、エステルとバカな話をしていたときが最も幸せな時になるとは。

でもまぁ、いろいろと教訓の多い回ではある。

過去を変えようとしてはいけない。

記憶は常に自分にとって都合の良いものに書き換えられている。

他人を巻き込まなければならない善行は善行足り得ない。

等々。

旅先でこういう経験を重ねることで、イレイナは、きっとイレイナになっていくのだろうな。

でもそうした「旅の試練」を、イレイナ母もくぐり抜けた上での『ニケの冒険譚』だったのだろうから。

イレイナが望んで引き受けた試練だった、ってことなんだろうな。


でも、さすがは「旅物語」のことだけはあって、喜劇もあれば悲劇もある、ギャグもあれば惨劇もある、笑いもあれば絶望もある、という、このイレイナのお話。

思っていた以上に面白いと思えてきた。

これ時間をかけてもいいから、いつまでもエピソードを映像にしていってほしいな、と思ったよ。

そういう意味では、今回のエステルの魔法、どれをとっても気合の入っている作画で素晴らしかった。

ホント、ものすごくドラマのある回で素晴らしかった。

でもそれがトラウマになったであろうイレイナには心から同情する。


さて、次回は、悲劇?喜劇? どちらだろう?

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