BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第8話 『彼らの採択』 感想: なんとシャディクがシュナイゼル枠だったかw

2022-11-27 22:36:35 | 水星の魔女
今回は基本的に、学生起業家ミオリネによる株式会社ガンダムの設立話だったわけだけど、それにかこつけて、いまさらながら、

GUNDって何?
ヴァナディーズ機関ってなにしてたの?
GUND-ARMの理想って何?

という、この世界におけるガンダムのイロハについて、ミオリネたちガンダム以後の若い世代が歴史を学習し直す流れだった

その上で、戦争目的ではなく医療目的でGUNDを開発する、という原点回帰がどこまで通用するものなのか。

文字通り「若さゆえの過ちか」とか「ぼうやだからさ」とか言われながら、一蹴されそうだよな。

まぁ、最初から思っていた通り、この物語は「国家なきシリコンバレー」なガンダムだから、全ては企業で行くのはわかるのだけど。

しかし、これで、系外宇宙にも進出できるように人間を人為的に変貌させていく、ということになると、まんまイーロン・マスクとか、トランスヒューマニズムとか、ホモデウスとか、今どきのテック・オプティミズムをそのままなぞることになるので、それはそれで蛇の道は蛇だよな、と思ったり。

そういう意味では、オヤジたち旧世代をスクラップ&ビルドしてやると、実は陰ながらイキっているのが、実はシャディクだった、ってことになりそう。

ていうか、ミオリネ以上に、旧世代のオヤジたち死ね!って思っている点で、シャディクこそが、完全にシュナイゼル・キャラだったのね。

まわりに自分専用の親衛隊(女子のみ)を控えているあたりが、もうホント、そのまま、青年の反乱そのもので。

多分、この「シャディクの反乱」で第1クールは終わるのだろうな。

そういう意味では、シャディクは完全に中ボスで。

その背後で、いまだにエアリアルを「娘たち」と称しているプロスペラがラスボスとしてウォームアップしていくのだろうな、と思ったりして。


しかし、本当に、株式会社ガンダムが黒の騎士団にしか見えなくなってきた。

で、そのノリで行くなら、間違いなくこの先、人間関係のリシャッフルがあるはずなので、すでに言われているようにニカ姉がシャディク側につくとか、グエルがミオリネ側につくとか、あるんだろうな、って思う。

あと、さすがにスレッタのプロスペラに対する従順ぶりにも???が湧いてきたので、これ、もしかしたらやっぱりスレッタ自身が製造番号13とか15とかの量産品のクローンのような気がしてきた。

まぁ、その事実が発覚してもきっとミオリネはスレッタを自分の花婿として、人間として扱っていく、ということなのだろうけどね。

そういう意味では、プロスペラこそが「魔女」として、ヴァナディーズ機関の理想を捻じ曲げてGUNDを兵器として利用しようとした張本人として断罪されることになるのだろうな。

って、でも、それだとあまりに『テンペスト』すぎるのか。

とすると、エアリアルの意志がいつ、どのような形で示されるのか、それが気になる。

ともあれ、まずはシャディクが何を企んでいるのか?

そして、あのシェディクのハーレム親衛隊が何をしですかすのか?

全員玉砕、っていうのは、さすがに勘弁してほしいと思うけれど。

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SPY×FAMILY 第21話 『〈 夜帷 とばり 〉/はじめての嫉妬』 感想

2022-11-27 16:01:15 | SPY×FAMILY
ようやくEDとかに出てきていた謎の白髪女性の夜帷が前面に出てきたわけだけど。

これはもう、いろいろ意味で、物語を可笑しくさせるための隠し味としての投入だよね。

「夜の帳が下りる」からとったであろう名前からして、もうヨルを意識したものであることは明白だし。

(まぁ、それをいったら、ロイドの黄昏も意識されているのだろうけど。)

見た目の冷徹さとは裏腹に、頭の中身は「ロイド好きー」でいっぱいだし。

そのギャップにアーニャなら気づけてしまうのも笑いどころのひとつだし。

だんだん、ホントにただのコメディになってきたw

第2クール当初のボンド登場に至るスパイ事件のような、スパイっぽいイベントはもうときどきにしか現れないのかね。

面白いか?と聞かれれば、そりゃたしかに面白いのだけど、でも今の面白さは、ほとんどスラップスティック的面白さだから、一度見ればそれまで、って程度でしかなくて。

ちょうど『ぼっち・ざ・ロック』の第8話を見たあとだと、子ども騙しにしか見えないところがちょっと残念。

いや、スラップスティックはスラップスティックで大事なんだけどね。

オムニバスのエピソードの連なりが続くと、サザエさん時空のようになってしまうのが玉に瑕。

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ぼっち・ざ・ろっく!  第8話 『ぼっち・ざ・ろっく』 感想: 確かにこれは神回!ぼっちちゃんは虹夏を救うヒーローだったんだ!

2022-11-27 12:08:55 | ぼっちちゃん
いやー、びっくり!

この物語の本当のタイトルは『ぼっち・ざ・ひーろー!』だったのか!

てっきりぼっちちゃんが主役の物語だと思っていたら、本当の主人公は虹夏だったんだね。

いわば、知る人ぞ知る剣豪のぼっちちゃんが、救国の英雄を探し求めていた虹夏姫を救う物語。

「ぼっちちゃんがギーターヒーローだったんだね!」と、虹夏が告げたところから以後の展開って、完全に、お姫様と騎士の物語だよね。

虹夏姫は、騎士ぼっちちゃんの活躍できる場を用意し、

騎士ぼっちちゃんは、虹夏姫の夢を叶えるべく活躍することを誓う。

あそこは、完全に英雄譚で、姫と騎士が契約する場面じゃんw

で、姫が騎士に授けた二つ名が「ぼっち・ざ・ろっく」なわけで。

痺れたなぁ、ここは!

名もなき「ぼっち」でしかなかったぼっちちゃんが、新たな名と場所を叶えるべき目標まで与えられたのだから。

一方、虹夏は虹夏で、自分の長年の夢を、そして大好きなお姉ちゃんへの恩返しを、これで叶えることができると「確信」したのだから。

静かに燃えるシチュエーションだよねw

これもう、まるっきり少年マンガのノリじゃん!

いや、だからぼっちちゃんは「ギターヒーロー」を名乗っていたんだ、とか、
そういえば、虹夏がむりやりぼっちちゃんを引き込んだんだ、とか、
いろいろ、ここに至るもろもろの伏線はしこまれていたんだなぁ、と思った。

もっとも、今回は、てっきり初のライブ回として熱い演奏の場面が見られると思っていたのだけど、確かに駆け出しのバンドにそんな喝采が生じるわけもなく。

それでも2曲目でぼっちちゃんがギターソロから入ってやる気を見せたわけで。

だから、そのままラストの3曲目で超盛り上がったステージの様子が描かれると思っていたのだけど。

それがいきなり打ち上げの居酒屋に移ってしまって。

そうか、これは、きっと3曲目は回想として、すごかったね!とかいいながら描かれると思いきや、いつまでも経ってもそれは描かれず。

そうこうするうちに尺がどんどん迫ってきて、なんだよ、この不完全燃焼な展開はー!!!、って思っていたところでの、

ぼっちちゃんがギーターヒーローだったんだ、

のくだりなんだもん。

不意打ちだったよ、これは。

そういう意味では、まんまと監督にやられたよw

ちょうどアマプラで『シン・ウルトラマン』を見て、なんかただの懐古厨な特撮でイタイなぁ、と思っていたところだっただけに、

まさか、「ヒーローの正体を看破する」名場面を、虹夏とぼっちちゃんに演じられるとは思わなかったよw

本当に不意打ち。

これこそが「ものがたり」の妙、「構成」の妙。

居酒屋場面が出てきたからではないけど、『チェンソーマン』の監督は、今回のぼっちちゃんたちのお話の流れを、演出を、セリフを、その間も含めて、よくよく勉強すべきだよ。

このさき、結束バンドはきっと成長していくはず!と期待をもたせたところも含めて、こういうのこそが、物語なんだよ。


ということで、ノリとしては、この第8話が最終回でもいいくらいの完成度。

だって、第1話から見なおしたくなる構成なんだもの。

最後まで見て、最初に戻りたくなるお話は、いい作品の絶対条件。

初見で十分楽しませ、二度目、三度目でさらに面白がらせる。

そうすると、もう忘れられなくなるから。

いいものが見れたなぁw

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