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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

わたしの幸せな結婚 第11話 『母が遺したもの』 感想

2023-09-14 00:33:36 | Weblog
うーん、さすがに終盤の、美世が清霞の元を訪れるくだりの、新と薄刃爺の心変わりには無理がない?

しかも、直前に、美世を清霞から引き離したのは帝の命だった、ってわざわざバラした後にこれだよ?

これじゃ、薄刃家、完全に帝に対する造反を犯したことになるじゃない。

そう言っておいて、どうして清霞のもとに行こう、あるいは、行っても構わない、という判断になるわけ?

そんなところで突然、家族愛だから・・・みたいな理由を察しろ、と言われてもなぁ。

端的に脚本としては破綻していると思うよ。

少なくともワンクッション、できれば2つくらい、美世の気持ちを尊重する流れに至る理由なり出来事なりが必要だと思うけど。

たとえば、美世母の意向を示すようななんらかの異変が、美世母の象徴たる桜の木で生じるとか。

そういう新と薄刃爺の考えを改めさせるためのイベントがやっぱり必要でしょ。

しかも挙句の果てに、清霞のもとについたら、その場に居合わせた人たちにまで「(薄刃の)夢見の異能」をつかえば清霞の意識を取り戻せるかもしれない、なんてことまで新がいうのだから。

わけがわからないよ。

一つには、なぜ、わざわざ清霞の元についたところでその事実を告げるのか?

今一つは、薄刃の異能、とりわけ美世の「夢見の異能」は、薄刃家からすれば秘匿すべき最高機密なはずで、にもかかわらず、清霞の親族以外の部外者まで含めて、その秘匿事項を明らかにしてしまうのはなぜなの?

いや、もしかしたら秘密をオープンにすることで、帝の隠密?による追撃を無意味化させる?とかの意図があるのかもしれないけれど。

それにしたって唐突でしょ。

なんか新が登場したあたりから、物語の展開がさすがにガバガバすぎるのだけどw

これ、どうなの?

たとえば、以前から薄刃家は帝の圧力から逃れたいと思っていたとかならまだわかるけど。

あ、そうそう、今回、美世母がなぜ薄刃家を後にしたか、ということが描かれていたけど、要するに借金の返済原資を斎森家から出してもらうために、美世母は斎森家に嫁いだ、ということだったのだけど、そうまでして薄刃の血を得ようと思ったにも関わらず、美世を九堂家の嫁に出そう、なんて、美世父は思ったのだろう?

むりやり美世母と結婚させられたことへの、20年越しの意趣返し、ってことかもしれないのだけど、いやいや、それで家長が務まるのかよ?って思うよね。

さすがに家長がこんなんじゃ、斎森家が事実上、お取り潰しになるのもわかるけどさ。

それにしたって、美世父、アホすぎでしょw

ただ、あまりもアホすぎて、というか、個人としての意志がなさすぎて、結果、物語の展開につきあわされてそんなことを捺せられているようにしか見えない。

ということで、このガバガバの脚本、ほんとにどうにかならないのものかね?

さすがに呆れるよ、これじゃ。

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