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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring song 感想

2021-04-02 17:39:35 | Weblog
Fate/stay nightの最終ルートであるHeaven's Feelの最終話。

ようやく見ることができたのだけど。。。

うーん、ちょっと思っていたのとは違った。

ゲームは未プレイだけれども、随分前からこのHeaven's Feelがすごい!という評判だけは聞かされていたので、期待していたのだけどね。

なんか、いろいろと、小さくまとめすぎ、というか。

これまであった大小の謎の答え合わせがなされるばかりで、なんていうか拍子抜けした、というか。

まぁ、原作が10年以上前のものだから、単純に物語構造が古臭いだけなのかもしれないけれど。

でも、とにかく、衛宮士郎にしても、言峰綺礼にしても、桜にしても、イリアにしても、あるいはその他諸々の人たちにしても、自分の行動原理を自分で説明しすぎというか、決着をつけすぎ、というか。

なんか、正直、終盤になればなるほど、白けてしまった。

特に、言峰綺礼。

彼の「悪」について、あんなに自分語りで説明しなくてもいいものを、と思ってしまった。

しかも、言峰綺礼の「悪」と、衛宮士郎の「正義」を、対の存在のように説明してしまったのは、白けたのを通り越して呆れた。

切嗣と綺礼の対比はなんだったんだ?って素朴に感じたし。

ギルガメッシュにあれだけそそのかされて、ようやく自分の中の悪の願望に気づいた綺礼が、あんなにキレイに自分の願望に枠をはめるわけ無いじゃん!って思ってしまう。

桜は、ただのメンヘラをこじらせた女子にしか、最後まで見えなかったし。

イリアにしても、最後、唐突に第3魔法とかいって大聖杯の前に現れてくるし。

あの最後の20分くらいの大聖杯を前にしたあれこれは、どれもこれも取ってつけたようなオチでしかなくて。。。

そもそも、死にゆく運命にあった士郎を、第3魔法でイリアが士郎の魂を取り出して固定化させるのとか、って、どうなの?

あれで、あとで橙子さんの人形に定着させて、見事、復活!とかされてもなぁ。

まぁ、ライダーがずっと現界している時点で、すでに衛宮家周辺は現し世と隠り世の間にあるようなものだから、あれでいいのかもしれないけれど。

イリアにしてもホムンクルスと人間の間の子だし。

とはいえ、士郎が事実上、人外になってしまって終わるというのは、どう考えてもハッピーエンドとは遠いし、大団円でもないよな。

あの人形は、橙子のノウハウからすれば、事実上、元の人間の肉体と変わらない、という説もあるのだけど。

だったら、その復活の儀式の場面を見せることで、心情的に理解可能にしてくれればいいのに、とも思ったり。

でもまぁ、あれか、ファフナーで一騎がフェストゥム化することで、欠損した身体を補ったり、復活したりするのと同じことと思っておけばいいのか。

でも、あれも人外に落ちたことは間違いないわけで。

あ、そうか、すでに桜が人外だったから、むしろ、その人外な桜に合わせて、士郎も人外になった、とすれば、桜視点では、ハッピーエンドだったってことなのか。

なるほど、そう考えればいいのかもしれない。


ともあれ、なんか、今ひとつ乗れない終わり方だった。

評判の高さを聞いていたから、勝手に期待値を上げすぎていただけじゃない、と言われれば、たしかにそれまでなんだけどねぇ。

なんか、不完全燃焼だよなぁ。

てか、エヴァンゲリオンっぽいオチだったなぁ。
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