前に書いたように、最終話である第271話まで読んで、ふと気になったのが、
結局、この『呪術廻戦』って『呪術廻戦〇』の反復なのではないか?
つまり、『呪術廻戦〇』における「乙骨とリカ」の物語を、『呪術廻戦』では「虎杖と宿儺」の物語としてつくり直されただけではないか、ということだった。
もちろん、物語当初や、渋谷事変が終わった頃にはそんなことは思いもしなかったけど。
でも、宿儺との新宿決戦のあいだに、宿儺が双子の一方を食らって生まれてきた忌み子であったことや、そのとき食われた兄弟の魂が、虎杖の父に生まれ変わり、だから、虎杖と宿儺は、もとから決して他人ではなかった、ということが明らかにされた。
そのあたりで、乙骨と里香のような因縁が虎杖と宿儺の間にあることが判明し、物語はどんどん、虎杖と宿儺の二人の関係を問うような流れに、戦いの中ながら、向かっていったように思う。
その頂点が、虎杖の(名無しの)領域展開。
あそこで、無理やり、虎杖と宿儺の対話が決行された。
しかも、それまでの受肉体の異形な姿の宿儺ではなく、物語初期の頃の虎杖の身体の制御を奪ったときの宿儺の姿で。
いやがおうにも、宿儺と虎杖が(双子の)兄弟であるような外観で。
あの場面で、虎杖は、かつて魂を喰われた相手で、しかし自身の半身でもある宿儺に対して慈悲を示し、自分と生きる道を説いた。
宿儺はその最後通牒を拒むものの、次の回には、釘崎の共鳴りの力もあって、あっさり伏黒の魂から剥がされ、祓われた。
でも最終話を見れば、その宿儺を虎杖は赦し、宿儺の最後の指1本を母校の百葉箱に納めてきた。
だから、途中でものすごく怪獣大戦争みたいなことが何回も起こっていたけど、最後は、宿儺と虎杖の兄弟げんかのような形で終わった。
それが、乙骨と里香の関係の解放ととても似ている。
ということで、作者的には、多分、乙骨のときに巧くかけなかったことを、虎杖と宿儺で書ききった、だから満足のいく終幕、ということなのだろうけど。
でも、読者からしたら、その外側にある怪獣大戦争のところが最後は関心がむかっていたわけで。
やっぱり死滅回游を打ち切りエンドみたいにしたのはありえない。
せめてそこはちゃんと決着つけようよ、五条は復活しなくてもいいから、と思った。
天元と羂索と天使と裏梅と・・・・平安の裏話、もう少し情報開示してから終えろよ、とか。
最終話で、宿儺の説明で出てきた巫女は、宿儺の母だった説もあるみたいだけど、だったらなおさら、天元の話はしようよ、と思うし。
虎杖と伏黒の領域展開は結局、なんだったの? とか。
1億人呪霊の計画は? とか。
呪いに対する、羂索と九十九の問答は結局どうなったのか? とか。
とにかく、明かされないまま終わった謎は数しれず。
そこはもうちょっと努力してちゃんと本編の中で解説してほしかったよ。
なんなら、あのVS宿儺戦後の大反省会のなかで、シン・陰の裏事情なんて今更話すのではなく、あの尺とコマを使って、説明してほしかった。
ということでなんかね。
最終話で、虎杖、伏黒、釘崎の3人が、それぞれそれまでの戦いの傷を負う姿だけど、復活したことで、何か日常に回帰したかのような雰囲気を出して終わっていたけど。
でも、伏黒は最後、なんにも活躍していないし、釘崎はほとんど眠っていたようなものだし、それで日常に戻れました、と言われてもなぁ。。。
ということで、作者は満足でも、読者は満足しない。
繰り返すけど、せめて、死滅回游と天元には何らかの決着を描いてほしかった。
あれじゃ、羂索の千年かけた仕込みはなんだったんだ、ってことになる。
まぁ、羂索は、高羽がウケる!ってことで復活させたみたいだから、本人からの説明がいつかあるかもしれないけれど。
だから、正直に最後に言っておくと、この最終話には不満たらたら。
もうちょっとちゃんと物語の着地点を考えて書こうよ。
せっかく『進撃』や『鬼滅』と並べそうなところまで来ていたのに。
最後の最後で『呪術廻戦〇』の焼き直しになるとは思ってなかった。
残念極まりない。
せめて『進撃』や『鬼滅』のように、悩んだ果ての苦肉のエンドにしてほしかった。
結局、この『呪術廻戦』って『呪術廻戦〇』の反復なのではないか?
つまり、『呪術廻戦〇』における「乙骨とリカ」の物語を、『呪術廻戦』では「虎杖と宿儺」の物語としてつくり直されただけではないか、ということだった。
もちろん、物語当初や、渋谷事変が終わった頃にはそんなことは思いもしなかったけど。
でも、宿儺との新宿決戦のあいだに、宿儺が双子の一方を食らって生まれてきた忌み子であったことや、そのとき食われた兄弟の魂が、虎杖の父に生まれ変わり、だから、虎杖と宿儺は、もとから決して他人ではなかった、ということが明らかにされた。
そのあたりで、乙骨と里香のような因縁が虎杖と宿儺の間にあることが判明し、物語はどんどん、虎杖と宿儺の二人の関係を問うような流れに、戦いの中ながら、向かっていったように思う。
その頂点が、虎杖の(名無しの)領域展開。
あそこで、無理やり、虎杖と宿儺の対話が決行された。
しかも、それまでの受肉体の異形な姿の宿儺ではなく、物語初期の頃の虎杖の身体の制御を奪ったときの宿儺の姿で。
いやがおうにも、宿儺と虎杖が(双子の)兄弟であるような外観で。
あの場面で、虎杖は、かつて魂を喰われた相手で、しかし自身の半身でもある宿儺に対して慈悲を示し、自分と生きる道を説いた。
宿儺はその最後通牒を拒むものの、次の回には、釘崎の共鳴りの力もあって、あっさり伏黒の魂から剥がされ、祓われた。
でも最終話を見れば、その宿儺を虎杖は赦し、宿儺の最後の指1本を母校の百葉箱に納めてきた。
だから、途中でものすごく怪獣大戦争みたいなことが何回も起こっていたけど、最後は、宿儺と虎杖の兄弟げんかのような形で終わった。
それが、乙骨と里香の関係の解放ととても似ている。
ということで、作者的には、多分、乙骨のときに巧くかけなかったことを、虎杖と宿儺で書ききった、だから満足のいく終幕、ということなのだろうけど。
でも、読者からしたら、その外側にある怪獣大戦争のところが最後は関心がむかっていたわけで。
やっぱり死滅回游を打ち切りエンドみたいにしたのはありえない。
せめてそこはちゃんと決着つけようよ、五条は復活しなくてもいいから、と思った。
天元と羂索と天使と裏梅と・・・・平安の裏話、もう少し情報開示してから終えろよ、とか。
最終話で、宿儺の説明で出てきた巫女は、宿儺の母だった説もあるみたいだけど、だったらなおさら、天元の話はしようよ、と思うし。
虎杖と伏黒の領域展開は結局、なんだったの? とか。
1億人呪霊の計画は? とか。
呪いに対する、羂索と九十九の問答は結局どうなったのか? とか。
とにかく、明かされないまま終わった謎は数しれず。
そこはもうちょっと努力してちゃんと本編の中で解説してほしかったよ。
なんなら、あのVS宿儺戦後の大反省会のなかで、シン・陰の裏事情なんて今更話すのではなく、あの尺とコマを使って、説明してほしかった。
ということでなんかね。
最終話で、虎杖、伏黒、釘崎の3人が、それぞれそれまでの戦いの傷を負う姿だけど、復活したことで、何か日常に回帰したかのような雰囲気を出して終わっていたけど。
でも、伏黒は最後、なんにも活躍していないし、釘崎はほとんど眠っていたようなものだし、それで日常に戻れました、と言われてもなぁ。。。
ということで、作者は満足でも、読者は満足しない。
繰り返すけど、せめて、死滅回游と天元には何らかの決着を描いてほしかった。
あれじゃ、羂索の千年かけた仕込みはなんだったんだ、ってことになる。
まぁ、羂索は、高羽がウケる!ってことで復活させたみたいだから、本人からの説明がいつかあるかもしれないけれど。
だから、正直に最後に言っておくと、この最終話には不満たらたら。
もうちょっとちゃんと物語の着地点を考えて書こうよ。
せっかく『進撃』や『鬼滅』と並べそうなところまで来ていたのに。
最後の最後で『呪術廻戦〇』の焼き直しになるとは思ってなかった。
残念極まりない。
せめて『進撃』や『鬼滅』のように、悩んだ果ての苦肉のエンドにしてほしかった。