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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

呪術廻戦 第271話 『』 感想6:この作品が「五条、家入、夏油」や「虎杖、釘崎、伏黒のように「男2人と女1人」のユニットにこだわり続けてきた理由。

2024-09-29 14:37:45 | 呪術廻戦
感想1感想2感想3感想4感想5もあります)

前のエントリー(感想5)でも書いたように、この作品は基本的に「男2人と女1人」のユニットが多い。

主人公である

虎杖、釘崎、伏黒

はもとより、

五条、家入、夏油

もそうで、ちょっと変則的だけど

乙骨、真希、狗巻

も一応そう。

狗巻が話せないから目立たないのと、代わりにパンダが喋っていて、だから、4人組に見えるけど、狗巻とパンダでひとりとみなせば、これも同じ。

で、この「男2人、女1人」のトライアングルが、きっと作者にとっては気持ちよくキャラを動かせるユニットなのだろうなぁ、と思ったり。

男2人で脂っこいし、女2人は少年誌で原則ありえない。

かといって、男1人と女1人では、常に恋愛モードへの移行を読者に言われて面倒くさい。

だとすれば男所帯のなかの「紅一点」が落とし所になるけれど、男が多すぎるのも面倒だ、だったら男2人、女1人で決定、ということなのだろうな。

この構図の利点は、女1人いることで、男2人がそれなりに接近しても違和感がない。

女1人が男並みに活躍することは、多様社会では歓迎される。

でも、男2人のどちらかと女1人がちょっといい関係になる可能性は常に開かれている。

で、その緊張関係があれば、わりと間が持つw

ただ、そう書いて思ったのは、さっき書いた3人組のどれも、あんまりそういうロマンスっぽい空気がないこと。

でむしろ、その願望を満たす3人が、きっと、

宿儺、天元、羂索

の3人なんだろうなぁ。

まぁ、勝手な推測、というか、妄想なんだけどw

でも、そういうしっとりとした恋仲の話が、高専関係者の間ではなかったので、そうなると、天元が巫女?だったという話に乗っかってしまいたくなる。

それに、どうもこの作者、恋愛は(記憶の中で)セピア色に!という不文律にこだわっているようにも見えて。

それは、星漿体の天内理子がヒロインだった「懐玉・玉折編」だけが、一番、古風なフェミニンに溢れたシリーズだったから、ってこともある。

つまり、家入じゃただの同僚だけど、天内理子を真ん中に置くことで、一時的に、

五条、天内、夏油

のユニットができて、これがあの短いエピソードでは非常にきれいにきのうしていたから。

護衛対象ということ、仕事として気遣うことがデフォルトになっていることも、護衛されるがわからすれば誤解を発生しやすいし。

でそう考えると、

宿儺、天元、羂索

についても、似たようなことが起こっていたんじゃないのかな、って思うんだよね。

多分、宿儺は、出生の経緯から、最初から異形の形(目が4つ、腕が4本)で生まれてきたのだろうし。

つまり、平安時代の彼らにとっても、呪霊や呪いは、すでに所与のものとして存在していたもので、生存のために祓わなくてはならない存在だった。

で、「五条、天内、夏油」を襲った事件のようなことが、「宿儺、天元、羂索」の間に生じて、その結果、天元は未来永劫、結界で日本を覆わなくてはならなくなったし、それに何らかの形で触発されて、多分、羂索のほうが、脳=魂のみを「呪い」として残して、天元とは違い、在野で悠久を生きることを決め、一方、宿儺は、来たるべき時が来るまで「呪物」の形で、いわば冷凍保存されることを選択した。

なんか、そういう事があったように思うんだよね。

というか、そういう、あえていえば大正ロマンっぽい雰囲気を醸し出すために必要なのが「男2人、女1人」のユニット、ということで。

是非、そんな感じで、平安時代の話をスピンオフでもいいから語ってみてほしいよね。
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