林則徐は清廉潔白の官僚で同時に世界の情勢にも目を向けていた有能な士でありました。彼の西洋研究を継承した魏源の著作「海国図志」はいち早く日本に輸入され日本の明治維新の志士たちに強い影響を与えました。志士たちはこれから「清の覆轍」(清の失敗を繰り返さない)を学んだのです。
林則徐について比較的知られていないことを紹介しておきます。彼はアヘン戦争勃発以前にイギリスのヴィクトリア女王にアヘンの密輸出をやめるように書簡を送っています。その中で清廉潔白の士らしく女王に「 ” in accordance with decent feeling “ ( 私の貧弱な日本語力と英語力では上手く翻訳でいないのですが一応「道徳的に正しく」と訳しておきます)行動されるよう要望します」とあります。
なお、”in accordance with decent feeling “ についてはウイキペディアの英語版からの孫引きです。日本語版ではこの書簡についての記述がありません。 写真は記念館での彼の像です。