このモンテヴェルデの成り立ちがすこし面白いので紹介しておきます。始まりは1949年アメリカ合州国のアラバマに住む4人のクエーカー教徒(注1)の徴兵拒否(注2)から始まります。彼らは牢獄から開放された後、11家族44人のメンバーで軍隊のない自然豊かなこのコスタリカに1951年土地を購入し3分の1を開発せずに保護することを決め移住したのがこのモンテヴェルデ自然保護区の始まりです。彼らは自然主義者ですからこの道路は舗装されていません。したがってこの地の車での移動は難渋のきわみでした。
(注1) イギリス清教徒革命の最中の17世紀の中ごろイギリ スのフォックスの唱えたプロテスタントの一派。クエーカー(quaker 震える人)は神の声を聞いて震えるから。(一種のトランス状態)しかし当人たちはフレンド派と呼んでいます。絶対的平和主義者として良く知られています。余談ですが、現在の天皇の少年時代の家庭教師ヴァイニング夫人はこのクエーカー教徒でした。そのためか?現天皇は小泉さんや安倍さんよりは平和主義者のように見えるのですが。
(注2) ウイキペディア(英語版)では朝鮮戦争の徴兵拒否としていますが年代からいって間違いです。朝鮮戦争は1950年です。しかし最初の4人に途中から合流した人たちには朝鮮戦争徴兵拒否者がいたことは十分考えられます。
写真はスカイウォークから見た景観です。天候に恵まれ森林浴は充分に楽しめましたが、肝心の多種多様な動物が生息しているとのガイドブックの記述にもかかわらず一匹、一羽の動物にも出会うことはありませんでした。特にハチドリ、ケツアールが生息しているとのことでしたが。時期が悪かったのでしょうね。