2007年4月5日の地図をご覧ください。(地図は一回クリックしてすこし大きくなりますがその画面の右下に拡大のアイコンが出ますのでも一度それをクリックしてください)前回紹介したデルフィから南下してコリントス湾を渡りオリンピアのあるペロポネソス半島へ向かいます。その南下してコリントス湾に面したところを地図にはありませんが、ナフパクトスといいます。16世紀にはそこはレパントと呼ばれていました。そうなんです1571年のレパント沖海戦(注)のあった所なんです。
レパント沖海戦の名前はご存知の方は多いですが、意外にその場所は知らない方も多いようなので写真のように景勝地でもあるので紹介しておきます。なお、この海戦にはドンキホーテの著者として有名なセルバンテスが参加して左手を負傷したことでも知られています。そこでここに彼の彫像があるということなのでバスの運転手さんに尋ねましたが分からないということで残念ながら面会できませんでした。
(注) 1571年、オスマン帝国とヴェネチア、ローマ教皇、スペ イン、マルタなどのキリスト教国の同盟軍との間で戦われた海戦。この海戦を単純にキリスト教国の勝利(一般的には完勝とされています)とはいえないようですが、キリスト教国にとって欧州共通教科書(Illustrated history of Europe p240)が書いているように”This put an end to the legend of Ottoman invincibility” (オスマン帝国の不敗神話に終止符を打った)と感じたことは間違いないようです。