100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「スペイン・ポルトガル」編 海外侵攻時代3 トルヒーリョ3

2009年08月08日 08時30分57秒 | スペイン・ポルトガル

 こちら側にはエルナンドとその妻のフランシスカの浮き彫りがあります。フランシスカは前述のピサロとイネスの間に生まれた娘です。ということは叔父、姪の結婚というわけです。

 ピサロにはこのエルナンドを含めたくさんの兄弟がいますが、すべてコンキスタドールになります。しかしピサロを筆頭に仲間内の争いが絶えず、無事にトルヒーリョに帰りついたのはこのエルナンドだけでした。 

 なお、インカ滅亡後のインカ女性についは近著「インカとスペイン帝国の交錯」(網野徹哉著、講談社)の「女たちのアンデス史」という章に興味深い記述があります。またこの本は「帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ」という章もあり大変勉強になりました。


「スペイン・ポルトガル」編 海外侵攻時代2 トルヒーリョ2

2009年08月08日 08時24分55秒 | スペイン・ポルトガル

 このトルヒーリョ(現在の人口9700人)からは600人がアメリカ大陸にコンキスタドールとして出掛けました。このマヨール広場に面してアメリカ大陸で財を成した多くのコンキスタドールの館が建ち並んでいます。その一つがピサロの異母弟のエルナンドが建てたコンキスタ侯爵邸です。エルナンドの息子が国王からコンキスタ(征服)侯爵という貴族の称号をもらったことでこの名前がつけられています。

 この写真(実物も)は見難いですが、ピサロとその妻のイネスの浮き彫りがあります。イネスは滅ぼされたインカ王国の国王アタワルパの先代の国王の娘です。二人の間には子供が出来ますが、まもなくイネスを捨て部下にやります。