こちら側の先頭はアフリカ王という異名のあるアフォンソ5世(1432~1481)です。次が誰でも知っている喜望峰を回ってインドに到達したヴァスコ・ダ・ガマ(1460~1524)です。彼はアフリカ東海岸からインドにかけてはアラブ人水先案内人を雇いました。この海域は古くから季節風モンスーン(モンスーンはアラビア語起源)を利用しての交易が盛んでした。
この水先案内人について遠藤晴男はその著「オマーン見聞録」(p63)で以下のように書いています。「ヴァスコ・ダ・ガマの水先案内人を務めたのはオマーン人の有名な船乗りのアハメッド・ビン・マジッドで*****。筆者は、日本に最初にやってきたポルトガル船にもオマーン人が乗っていなかったと調べてみたが、その痕跡は全く見当たらない」