ドンキホーテは「ラ・マンチャ地方のある村」(岩波文庫前編1p43 以下岩波文庫は省略)の郷士として登場します。(ラ・マンチャ地方は3月29日の旅程図)
騎士道物語を読みすぎて気が狂った彼は「***暴虐、正すべき不正、改める不合理、排除すべき弊害のため**」(前編1p55)旅に出かけます。ところが彼は正式の騎士ではありません。そこで彼は旅の最初で泊まった旅籠を城、宿屋の亭主を城主と思いそこで騎士に叙任してもらおうと決意します。
セルバンテスが泊まったとされるプエルト・ラピセという旅籠がラ・マンチャ地方に観光施設としてあります。以下、この旅籠にあるものを見ながらドンキホーテを紹介していきます。
写真はこの旅籠の看板です。Ventaは旅籠です。したがってキホーテの旅籠というわけです。「ドン」が欠けています。「ドン」というのは貴族の称号です。そこで私はまだ貴族にはなっていなかったので「ドン」がないのかと思いましたが、世路さんのお話ではそうではなくドン・キホーテはキホーテと呼ばれることが多いそうです。