100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「スペイン・ポルトガル」編 セルバンテスとドン・キホーテ2

2009年08月26日 08時54分40秒 | スペイン・ポルトガル

ドンキホーテは「ラ・マンチャ地方のある村」(岩波文庫前編1p43 以下岩波文庫は省略)の郷士として登場します。(ラ・マンチャ地方は3月29日の旅程図)

 騎士道物語を読みすぎて気が狂った彼は「***暴虐、正すべき不正、改める不合理、排除すべき弊害のため**」(前編1p55)旅に出かけます。ところが彼は正式の騎士ではありません。そこで彼は旅の最初で泊まった旅籠を城、宿屋の亭主を城主と思いそこで騎士に叙任してもらおうと決意します。

 セルバンテスが泊まったとされるプエルト・ラピセという旅籠がラ・マンチャ地方に観光施設としてあります。以下、この旅籠にあるものを見ながらドンキホーテを紹介していきます。

 写真はこの旅籠の看板です。Ventaは旅籠です。したがってキホーテの旅籠というわけです。「ドン」が欠けています。「ドン」というのは貴族の称号です。そこで私はまだ貴族にはなっていなかったので「ドン」がないのかと思いましたが、世路さんのお話ではそうではなくドン・キホーテはキホーテと呼ばれることが多いそうです。


「スペイン・ポルトガル」編 セルバンテスとドン・キホーテ1

2009年08月26日 08時47分45秒 | スペイン・ポルトガル

 スペインといえば、小説ドンキホーテとその著者セルバンテスを一番に思い出す人は多いと思います。ヨーロッパ連合EUの共通貨幣EUROの硬貨の片面は共通ですが、もう片面は各国別です。スペインではその片面にはサンティアゴ・デ・コンポステーラ、現国王と並んでセルバンテスが刻印されています。

 というわけで今回の旅行でセルバンテス、ドンキホーテのゆかりの地を回って撮影した写真を紹介していきます。

 ところが私はセルバンテス、ドン・キホーテについて殆ど何も知りません。そこで帰国後撮影した写真を持って、私の近所にお住みの著名な在野のセルバンテス研究家世路蕃太郎さん(セルバンテスを擬した筆名)を尋ねいろいろお話をお伺いしました。以下の記述は世路さんのお話が元ネタです。

  写真は1930年にセルバンテスを記念して作られたマドリッドにあるスペイン広場です。中央の白い像が著者セルバンテスです。左の乗馬で手を上げているのが主人公ドンキホーテでその右が従者サンチョ・パンサです。少し離れて左側にドンキホーテが理想とする想像上の貴婦人ドゥルシネア、反対側がこの貴婦人のモデルになった実在?の百姓娘アンドレサ・ロレンソです。