さて騎士になったドン・キホーテはいろんなことをしでかします。その一つにドン・ホーテは牛車の檻に閉じ込められ村に連れ戻されるという事件があります。(前編3p248~286)「たまたま旅籠の前を通りかかった牛車の御者と話をつけ*****。丸太を格子状に組み合わせて、中にドン・キホーテがゆったり入ることができるほどの一種の檻をつくった」(前編3p260)この写真の牛車がそれだというわけです。
この写真のスペイン語を訳してくださいと世路さんにお願いしました。この文章は「ドン・キホーテ」の本文の一節でした。
ドン・キホーテはつつがなく(ではないが)騎士の叙任式を終え旅籠(城)出発の場面でした。「ドン・キホーテが宿屋を出たのは東の空が白み始める頃だったと思われる。いまいよいよ正式の騎士になったというので胸を躍らせ、嬉々としていた彼の姿はいかにも凛々しかった。実際、彼の喜びはあまりにも大きく、あたかも馬の腹帯からも溢れ出るかのようであった」(前編1p83)