この写真は13年前にコルドバで撮影しました。(フイルム写真なので一度クリックしてもう一度右下に出る拡大のアイコンをクリックしてください)2009年6月29日、7月1日に紹介した旧ユダヤ人街で見かけた光景です。この街をぶらぶらしていた時、女子学生らしき二人が男子学生らしき人の手拍子で突然フラメンコを踊りだしたのです。勿論、後からお金を集めるようなこともありませんでした。
今回スペイン旅行を決めたとき一番に思い出したのがこのフラメンコでした。13年前の忘れることが出来ない写真の一枚です。
コルドバではセルバンテスもドン・キホーテも泊まったという旅籠がありましたが、残念ながら写真のように工事中でした。スペイン各地にこのようにセルバンテスやドン・キホーテゆかりの場所がたくさんあるとは世路さんのお話です。
1571年のレパント海戦にセルバンテスが参加して負傷をしたことは有名ですがその場所を2007年7月26日に紹介しています。狭い海域での戦いだったようです。なおこの写真の向こうがペロポネソス半島です。
今回でセルバンテス・ドンキホーテの項を終わります。世路さんいろいろと有難うございました。
余談ですがこの地で風車ならぬ「太陽光発電」設備をたくさん見ました。ちなみに太陽光発電量の昨年の統計で世界1位はドイツ、2位スペイン、3位が日本です。また風力発電ではアメリカ合州国、ドイツに続いて第3位です。
ドン・キホーテのやらかしたことで一番良く知られているのが風車襲撃事件です。次のように書かれています。
「そのとき二人は、***30から40の風車に気が付いた。ドン・キホーテはそれらを目にするや****『友のサンチョ・パンサよ、どうやら運命の女神は、われわれが望んでいたよりもはるかに順調にことを運んでくださるとみえるぞ。ほら、あそこを見るがよい。30かそこらの途方もなく醜怪な巨人どもが姿を現したではないか。拙者はこれから奴らと一戦をまじえ、奴らを皆殺しにし、奴らから奪う戦利品でもって、お前ともども裕福になろうと思うのだ』」(前編1p141)
このようにこのラ・マンチャ地方には風車がたくさんあります。そこでこの地のカンポ・デ・クリプターナの風車を観光しました。この風車群を「地球の歩き方」は「彼を跳ね飛ばした風車は、心臓部とも言える歯車をクサリで留められ、何の用も足さぬまま町をただ見下ろしている」(p129)と珍しく文学的表現で紹介しています。