下見確認にご一緒してきました。
メインバンケットの瑞宝の間は、皇居に隣接していて緑豊かな景色とその緑を
囲むビルの群れに圧倒されました。
地下鉄竹橋駅から上がったところにメイン玄関があり、雨に濡れずに済みます。
音響の一端に居るものですから、何かの時のピンチヒッターになるかもと、
音響のボスに伴って、瑞宝の間に。
ほー、シャンデリアが!ホテルだものね。いつもの公共施設とは仕様が違う
のは当たり前。さっそくそれぞれがそれぞれの担当のポイントを確認に散る。
音響設備は、大きな機器で、しかもついたてに囲まれているので、舞台を
観ながらの操作ができないことがわかりました。
いつもの舞台ですと、舞台の吟者の動きを見ながらタイミングを計ります。
ここでは、タイミングを指示する人が必要なことがわかりました。
これは、大きなことです。そんなわけで、私は、伴奏集のCDつくりの最終
チェックが終わったら、作業完了のつもりでしたが、現場にかかわる必要が
出てきました。
現場のこのタイミングに関しては、家に帰って台本を確認しながら、
メモをしていくことに致します。
こんな時、具体的な作業に携わっていなくても、長年参加している内に
いつの間にか体が覚えている事があって、机上での作業が可能となっています。
へーぇ、そうなんだ意外とできるんだと思う。
何事にも予備軍と後方支援が大切ですねぇ。
手出し、口出しして表に立つ人も必要ですが、表に出ないからこその役割も
あるわけで、そんなことを慮れる人材が必要となるほど、大きく成長した
東京芦孝会でもあるわけです。
きょうも、伴奏曲CDの確認ですから、機器の操作をしているうちに自然と
ディスクの順番3番の西郷隆盛の伴奏曲を何度か聞くこととなりました。
そして、帰宅してからもその伴奏曲を加工する必要が出たものですから、
タイムを計りながら、何度も聴きました。
そのたびに泣きそうになりながら、かつて詩吟練習を共にした方に対して
こんな思いになるものなのかといぶかしく思うほど心が揺れてしまいます。
伴奏曲を流しながら、頭の中には、不思議に地藏先生の吟声が響き渡りました。
東京連絡所と言っていたころは、何の忖度もなくただただ詩吟をする日々。
錚々たる顔ぶれにもかかわらず平らな気持ちでいて下さったので、先輩と
思って遠慮のない接し方をして居た頃のことです。
来たる25周年大会には、哲皚会傘下松戸支部のS先生も関東地区の詩吟仲間
として参加下さいます。
S先生は、どの様な思いになられるのかと想像すると胸が痛みます。
手を合わせ思いを馳せることでご冥福を祈るしかありません。
話がそれましたが、大事な話は終わりました。
次の打ち合わせに、現場を見てきたものとして意見が言えます。もちろん、
ボスにお任せしますけれど。
あとは、松風と草加のミニミニ構成吟の仕上げに頑張るのみ。
ありがたいことに当初の予定よりマイクの数を増やしていただいたので、
セリフが言いやすくなりました。21日の合同練習には、頑張ろうね。