風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
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夢青葉6月お稽古

2011年06月05日 | 詩吟
夢青葉6月のお稽古は、1時半に定刻を少し過ぎて始まりました。

所用で、遅れたためお昼ご飯を食べさせてもらう間、昨日の「南水ひとり語り」の感想などを皆さんに語ってもらいました。

文章は、あいうえおの羅列から始まって、まとまりのある言葉が出来、その言葉に意味があり、その意味を一人一人が自分なりに受け止めて、熟成させる。
何度も語るうちに体にしみこませて、その人の魂がほとばしり出るようになる。

昨日の、南水さんの音源は、おそらく何年か前に収録されたものでしょう。
昨日、小さな会場で息遣いが感じられるほどの近さで南水さんの語りを聞いた後では、硬い感じを受けました。

言葉に関わる人は、是非、なるべく小さい会場で、南水さんに語ってもらって欲しいものです。

吟じる時は、おくりがなではなくて漢字を見て、吟じてくださいと、大島教室所属の上野さんがおっしゃいました。
まさに、音ではなく意味のある一つの塊、あるいは映像を浮かべることに出来る漢字をながめることは、より、強いイメージを結んでくれるのです。

南水さんは、どんなに長いお話も、何も見ないで、よどみなく語られるのです。

伝えたいものがあるとき、メッセージを読むのと語るのとでは、伝わる力が違います。

ただ、こんな話は夢青葉の三人には、今、あえて語らねばならないことではないかもしれませんが、全員そろって語りを聞いたのだから、それを良いチャンスとさせてもらって、私なりのつたない話をさせてもらいました。

ただ、音の羅列ではいけないのですが、間違ってはいけないのは、一つ一つの音を大切にした上で組み合わされなければ、せっかくの選び抜かれた言葉が生きて歩き出すことが出来ないのだから、夢青葉の私たちは、「あいうえお」の音をはっきり正しく、発音することをせねばならないことです。
そして、その一つ一つが表す音も、しっかりと支えられた音でなければならないのです。

今日の、課題は、「富士山」です。
正に、良いタイミングで、この吟題に当たったものです。
誰もがそれぞれの富士山を胸に持っていますから。
その、イメージを大切に、しかし、飾り過ぎないように。
南水さんもおっしゃいました。どんなに悲しくても、泣いてはいけない、涙をつい落としたとしても決して泣いてはいけないと。

関西吟詩文化協会の特徴である淡々と素直に吟じることと通じるのかもしれません。
つい、余裕が出来ると、飾りすぎたり、もったいぶったりしたくなるものですが、それは、私が叩き込まれてきた関西吟詩文化協会の詩吟ではないように思います。



今日、始めて出てきた吟法は、大中山。
再度、注意が必要として説明したのは、「二段あげ」と「二段上げ小」

声の出し方としては、しっかりお腹に力の入った体制ではっと息を吐いて、次は「はぁ!!!」と声を出すこと。
力の入ってないのと力の入っているのとを示して、それぞれに音・声を出してもらいました。

昨日の、南水さんの語りを全員で聞いて一様に感銘を受けたたうえで、詩吟に応用した話をすることが出来て、大きな拾い物をしたという思いでした。

レクチャーを受けても、とても重要な話を聞いても、なかなか、こんな形で復習をすることが出来ないものですが、それなりの解釈をして流してしまわないで、今の実力なりの収め方をして、どんどん積み重ねていけたら理想です。
4人しかいない夢青葉だから出来ることだったのかもしれません。



東村山駅前の池に遊ぶカルガモの子供たち。
今の時期しか見られない風景です。

やっぱりここにも、冒険しようとするやんちゃが一匹!
我が夢青葉にもやんちゃが一匹います。
   愛すべきカルガモたちよ。 
         素直におおきくなーれ。
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