風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢松風 二半三半

2024年02月27日 | 詩吟
前回の体調不良は、まだ尾を引いており、おかゆをおいしく感じています。
それでも事前の1時間足らずの練習に疲れないで効果をあげるほどには回復
していました。

深い息をすることにより血の巡りが良くなり、喉も滑らかになってきます。
もう大丈夫なんじゃない?と体に問いかける。
「うん、まだ」と答えが返ってくる。
「ハイ了解」「まだ、低調でいたい気分なのだね」

足裏全体で地面を捉えるのは、立っている時も椅子に座っているときも同じ。
腰の入りを確認して、肩甲骨が中に寄せたら自然と胸が開く。
顎の角度を考えながらゆったりと声を出す。
喉は締めつけず上がってきた声帯を下におろす。
この下におろすというのが、欠伸をかみ殺す喉を練習しているときに体感でき
たのであるがそれでよいのだろうか。
この感覚は、「低調」を脱したら本当に体感できるかもしれません。
詩吟体操をして、良い姿勢になるのは、それを眺めている私にはよくわかるの
ですが、ゆるゆるとした体操で、効果が上がっている事は何人の人が実感して
いるでしょうか。
あっ、忘れてはいけない、おかげで姿勢が良くなりましたとわざわざ伝えて
くださった女性が一人いたなぁ。。。
良い情報というのは、戻ってこないものです。
たった一人でも、感想が戻ってくるってことはすごいと思う。
始めたころより体操の時の景色が違うと感じる事が何度かありましたが、
思いたいだけじゃない?と言われても、私一人の感覚だから反論はし難い。

悪くなるのは、0.1ミリでもわかるのであるが、緩やかにまんべんなく向上
しているのを実感することは本人には、とても難しい。
筋トレまがいの体操や、長時間のウオーキングなどでないとやった気に
ならない勤勉な方には、どう説明しても理解しがたいのであることが、
最近やっと分かってきました。
それでも、禁止されない限り言い続けたい。

さて、今日夢松風補習の練習は、「二半 三半」で始まる静夜思の(牀前)の
言葉にみなさんの目が輝く。
半の付く音は、出だしでは特に出しにくいため、ゆったりと始まる。
そして、丁寧に「しょお」と歌い始めると、音程が正しいだけでもその情緒が
表せるものです。
乱暴に、音程を無視して「しょお」と始めたら、「静・夜・思」の情緒が
削がれてしまいます。

ほら!丁寧に声を出さないと、さえ渡った月に半歩も近づけないよ!

そんなこと、言い続けて何年経っただろうか。今日、はじめて、なるほどと
膝を打った方が出現しました。

やっとのことで、小うるさく言われたことの意味が分かった瞬間。
長かったねぇ。いやになったでしょう?
「いやにはならないですよ、すっきりしました。」この会話、待ってました!


それを聞いていたもう一人も、納得顔。笑顔。やった!!!

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