地主さんのものなのだけれど、畑小作人は拾ってもいいということだそうなのです。
こちらの栗は、さすが植えた栗、大粒です。
でも、他の木々に囲まれて、選定もされず放置されて久しいようで、今年が特別なのかもしれませんが、ほとんどが、虫食いです。
鬼皮には全くキズがないように見えても、渋皮表面に黒い線上の虫食い痕跡があるのです。
(剪定してみてもいいか、聞いてみようかしらん・・・)
柴栗は、鬼皮のおしり部分の表面に虫の痕跡があって判別しやすかったけれど、どうも害虫の種類が違うようです。
折角の大粒だけれど、虫食い部分をざっくり切り取らざるをえず、渋皮煮にはできません。でも切り取った残り部分だけでも柴栗の3倍はあろうかという立派さ。
勿体ないので栗きんとんにすることにしました。
■■栗きんとん(栗ペースト)
■材料
栗
砂糖
(バニラビーンズ)
■作り方
(1)栗の鬼皮を剥く。虫食いなどダメな部分は大きめに切り取る。
時間がない場合、渋皮だけの状態にした栗を水につけて一晩おいておいてもよい。
(2)渋皮の状態で、水から茹で、数分煮て火を止め、流水を注いで冷ます。
なお渋皮煮と一緒に作業したため、この時重曹を入れて茹でました。
また、うっかり目を離してしまい、数分でなく十数分茹でたような気もします。
(3)渋皮をナイフで剥く。
この時栗の固さは、生ではなくて、ぽりぽりと食べられはするけれど、まだとても固い、という状態。
(4)粗く砕いてフタの出来る鍋に入れる。
この時、浅めにしきつめるように、底面積の広い鍋がいいかも。
(5)水を、栗の半分くらいの水位まで入れ、フタをしてごく弱火で煮る。
(洋風にしたい場合は、この時水の中にバニラビーンズを入れるといいかも。)
自然に煮崩れてはくるが、時々様子を見て、大きなかけらがあれば割る。
(6)水がほとんどなくなり、栗がほとんど煮くずれてきたら味見。ところどころ残る栗のかけらが、ホクホクの状態だったら出来上がり。もしまだコリコリしているようなら水を足して更に煮る。
(7)砂糖をお好みで入れ、弱火の上でよく混ぜて出来上がり。
適当に作ったのに結構美味しくて、得をした気分でした。
栗きんとんは鬼皮ごと茹で、半分に切ってスプーンでくり抜く、というレシピが普通なのかな?
でも虫食い栗の場合、スプーンでくり抜くというのはちょっと怖いです。虫の場所や被害の程度を確認し、そこをきっちりよける、ということがしにくいですよね。
くり抜かず、茹でた後に普通通り鬼皮・渋皮を剥いていくのもよいですが、一旦茹でた鬼皮は、まさに鬼のように固くなってしまい、剥くのがとても大変です。
鬼皮を剥くのは生の状態の方が簡単。そして、生栗の時と違って少し加熱すると、渋皮を剥くのもとても簡単です。丁度生じゃがいものような固さなので、虫食い部分を綺麗に切り取ることが出来ます。
ペースト状にした状態で瓶に詰め、冷凍保存も出来るような気がします。
ラップやジップロックだと、霜がついたり匂いがついたりしますが、瓶に詰めて冷凍すると匂い移りがないので味が全然違うと思います。
その際は、栗のかけらはない方がいいかもしれません。解凍後、このかけら部分が水っぽくなるような気がします。予め裏ごしもしくはスティックミキサーで滑らかにしておくといいかも。
もしくは、かけら混じりのまま冷凍し、解凍後お砂糖少々を加え、(電子レンジで)練り直すのもいいのではと思います。
この栗ペーストを使って、モンブランとかどうお☆とダンナサマの提案。
要するに、ふんわりしたケーキ生地と生クリームを組み合わせて食べたい模様。
ロールケーキでも作ろうかな・・・。
<情報>
中津川の栗きんとんについて、webに特集ページがあったのでよかったらどうぞ。
お店によって色もかたちも違って、どれも美味しそうです。
研究のために買ってみるかな~☆
6店の栗きんとんが1個ずつ詰め合わせになったセットが観光案内所で売っているようです。これは楽しい企画ですよね!