鳥取の農産物直売所で、椎の実を買いました。
生まれて初めて椎の実を見た(拾った)のは、やはり鳥取。4年前のことでした。
今回は、椎の木があるところには行きませんでしたが、前回と同じ産直で購入することが出来ました。
椎の実は、正式にはスダジイ(細長い)もしくはツブラジイ(丸っこい)の実。 |
前回は炒ってから殻を剥きましたが、炒ってからだと渋皮がとれにくかったです。
なので今回は、生のうちに殻を剥いてしまうことにします。
「生の椎の実って割と傷みやすいから気をつけてね」とわらびさんにアドバイスを頂き、帰途の飛行機の機内で早速皮むき開始。
パキっと歯でヒビを入れ、指先で殻を割り、渋皮と中味を選り分けます。
細かい作業は嫌いではないし、割と得意な方かと思っていましたが、椎の実はなんだかえらく小さいです。
渋皮の中味が複数に分かれているというのも、いささか厄介。
せめて2つだったらいいのに、松の実より小さなカケラがいくつもあり、つまむのも一苦労。
柿作業のせいか固くなった指先ではつまみにくく、ぽろりぽろりとこぼれ落ちます。
私、不器用だったのかも?
一寝入りしようかと思っていた機内ですが、 ひとしきり作業しても、いくらも減らないありさま。
途中でダンナサマも歯で割る係をやってくれましたが、二人がかり、ほぼ1時間ずっと作業していても、1袋しか終わるかどうか・・。
Fujia:「縄文人ってさあ。」
ダンナサマ:「はいな。(パキ←歯で割る音)」
Fujika:「粒の大きい栗を選別して、それを植えて育てていたらしいんだよね。」
ダンナサマ:「ほう。(パキ)」
Fujika:「そんな智恵があるならさあ、何で椎の実も選別しておいてくれなかったのかなあ。
彼らががんばってくれてたら、今頃椎の実はもっと大粒になっていたんじゃないかなあ。もー。(ポロリ)あっ!(←取り落とした)」
ダンナサマ:(うぷぷ)「そうねぇ。」
Fujika:「現代の品種改良技術もさあ、なんで椎の実をターゲットにしないかなあ。
栗ばっかりあんなお寿司くらいのサイズに大粒にしちゃって、椎の実をやらないなんて、ずるい。せめて銀杏サイズにさあ。」
ダンナサマ:「ふぐふぐ(パキ)」
4千年の人類の歴史に思いを馳せながら(ていうか八つ当たりしながら)、ひたすら椎の実割り。
鳥取からの帰途とその翌日、2日かけて、両手にこんもり一杯分、ようやく割り終わりました。
生のときに割ると、傷んでいるところが分かり易く、取り除くのも簡単です。 |
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今回もおこわに炊き込むことにしました。
ゆすいだ後軽く炒った椎の実と、うるち米2合、もち米2合。 (今回はかるく乾かした程度の炒り具合でしたが、もっとこんがりさせてもいいかも) |
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炊くと茶色く色がつきます。 |
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混ぜるとこんな感じ。 |
椎の実は、ほくほく・ぽりぽりとして、豆又は固めの栗のようです。
(なのでおこわに合うと思うのです)
直接的な甘さはさほどでもありませんが、糖質がいっぱい詰まっているのかな、食べた後に血糖値がぐぐっと上がって、口のなかが甘く感じるような気がします。
地元でも椎の木を捜しているのですが、まだみつかりません。