採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ウィーン2017:箱入りバクラバ

2017-06-14 | +バクラバ・アラブ菓子(購入)

ウィーンでは、ベーカリーでの量り売りだけでなく、箱入りのバクラバもみつけて買ってきました。
 

バクラバ

3種類も!
し、しあわせ・・・。

バクラバ

この3つとも、ブルンネンマルクト周辺で購入。
箱入りの方二つは、ブルンネンガッセ中ほどの東側の店の奥の方でみつけました。
バクラバのほかにも中近東のお菓子がいろいろ☆


それぞれ詳しく紹介します。 

ヨルダン産バクラバ

丸い缶入りのもの。これはブルンネンマルクトの露店の、東側列のどこかでみつけました。
①外周はシガレット状のもの
②その内側はいわゆるバクラバ(ピスタチオとカシューナッツ)
③さらに内側はブルーマというクナーファで巻くタイプ
④中心に、フィロ生地でナッツを巻いて、Dの字型に抜いたもの。
⑤鳥の巣が1個。
これは何だかピスタチオの比率が高く見えます。

ヨルダン産バクラバ

Anabtawi Sweetsという会社。

ヨルダン産バクラバ

ヨルダンのアンマンにある会社で、お店の方によると、製法等はシリア風とのことでした。
シリアが政情不安で、シリアのお菓子技術があちこちに流出しているのでしょうね。

これは実家にプレゼントしたので、味などは不明です。


次は8角形の箱のもの。これはシリア産。

シリア産バクラバ

プラスチック製の仕切りで、8列に分かれています。

シリア産バクラバ

外見はこんな感じ。
Abou Arab Haider というメーカーです。

シリア産バクラバ

シリアのダマスカス、そしてヨルダンのアンマンに事務所があるようです。

シリア産バクラバ

内容量は700gと、次に紹介する四角い箱のものより少ないのに、箱の大きさは一番。
よく見たら上げ底されていました・・・。

シリア産バクラバ

アップ写真も。
右から、
①カシューナッツ入りで、半円の型で抜いたもの。
②ピスタチオの鳥の巣。
③フィロ生地でサンドしたカシューナッツのバクラバ。

シリア産バクラバ

(右から)
④わずかに見えているのがブルーマ。
⑤シガレット状のもの。
⑥クナーファで挟んだもの。
⑦ナッツを巻いたやや太目のロールを台形になるようにカットしたもの。

シリア産バクラバ

⑧一番左が、ピスタチオ入り。



これはさすがのシリア産で美味しいのですが、箱が無駄に大きいのがやや不満(輸送中の破損等の心配は少ないですが)。
(丸い缶のものは、持ち帰ったら少し並びが崩れていました)

あと、①、⑦、⑧はやや色が薄いのですが、これらが、もう少し香ばしいといいのになあ、という印象でした。
もしかしたら輸送や店頭で時間が経って、少し湿気ていたのかな?


私的にベストだと思ったのは次のもの。
 

3ギリシャ産バクラバ

この四角い箱入り。
内容量900gがコンパクトな箱にぎっしり詰まっているところが好ましい☆

3ギリシャ産バクラバ

アラビア語の外箱。

3ギリシャ産バクラバ

裏返すと、なんと、ギリシャ語表記が筆頭に。
ギリシャ産!?
Mesogeiakes geuseisのサイトを見てみると、シリアのダマスカスから来たベーカリーで、2007年にアテネに設立された会社だそうです。(HPはギリシャ語のみ。グーグル翻訳万歳!)
やはりシリアから国外に・・。

3ギリシャ産バクラバ

ホームページでも製品が見られますが、アップで写真を撮ってみました。
右から
①(わずかに写っている)バクラバ
②ブルーマを短めの輪切りにしたもの
③フィロ生地の四隅を折り上げるタイプ
④粗挽きのセモリナを蜜で固めた上にナッツを敷き詰めたもの

3ギリシャ産バクラバ

この④の断面。下がみっちりねちねちなのが分かるでしょうか。
これだけは、甘すぎていまひとつ・・。ばら売りで買うなら、これは買わないと思います。

3ギリシャ産バクラバ

⑤シガレットタイプ
⑥四隅を折り上げるタイプで中がピスタチオ。
⑦クナーファの鳥の巣
⑧半円形の型で抜いたもの

3ギリシャ産バクラバ

一番右の①バクラバの断面図。
フィロ生地一層一層がふわっと浮き上がって、サクサクに焼かれています。
色は白いのですが、とてもサクサクで香ばしくて美味しい・・・。
四隅を折りあげたタイプもパリパリ感が際立つ美味しさでした。



ギリシャからウィーンという輸送ルートは比較的安定しているからか、もしくはたまたま入荷したてなのか、この製品はとても新鮮(出来立て)のように感じました。



鳥の巣比較

鳥の巣といってもいろいろあります。
左は丸い缶入りのもの。
右はナッシュマルクトでばら売りで買ったもの。
左の方がサイズは小さいですが、クナーファは、右の方が細いです。
クナーファが細いと、食感はパリパリというよりはショリショリ、という感じになります。

どちらも美味しいですが、一口サイズというのは繊細で食べやすくて、嬉しくなります。


シリア風バクラバが世界のあちこちに広まっているというのは、ある意味嬉しいことです。
でも、本家シリアでも、心置きなくお菓子作り三昧ができる日が、早く来るといいのに、と思います。
内輪もめはやめて、一致団結してお菓子で世界征服してもらいたいなあ。

コメント (18)
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