採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ウィーン2014:自然史博物館~鉱物

2015-03-23 | +海外

2014年の4月末から5月はじめにかけてウィーンに行ったときのことです。
 

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自然史博物館に初めて行ってきました。
以前ウィーンを訪れた際には美術史美術館の方に行き、また近々来るだろうから自然史・・の方はその時に、と思っていたら、7年も経ってしまいました。

結論から言うと、自然史博物館はすごい!
地球がつくってきた凄いモノ、妙なモノがてんこもりです。

ウィーン自然史博物館は、1889年にフランツ・ヨーゼフI世 により開設されました。
収蔵品の基礎は皇室のコレクションだそうです。
女帝マリア・テレジア(1717-1780) の夫、神聖ローマ帝国の皇帝フランツ・シュテファンⅠ世(1708-1765)が、
1748年にフローレンスの貴族 ジャン・ドゥ・バイユウから買った3万点に及ぶ鉱物・岩石・化石・ 珊瑚・貝殻・甲殻類等の資料が起源となるそうです。

当時ヨーロッパ人が世界中を探検しに行って、旅先で変わったものを見付け、これはみんなに見せなきゃ!(売れる!)と思っていろいろなモノを持ち帰ってきたのだと思います。
そして選りすぐりが王侯貴族のコレクションに加わったはず。
まさにセンスオブワンダーがみっちり詰まっています。

きっと公式サイトに画像つきカタログがあるだろう、とたかをくくって写真もあまり撮らないでいたら、収蔵品が網羅的に掲載されているサイトはみあたりませんでした。
私のヘタな写真で恐縮ですが、いくつかご紹介します。 

NaturhistorischesMuseumWien

マリアテレジアの右手側にあるのが自然史博物館です。
(マリアテレジアを中心に、左右対称に美術史美術館があります) 

NaturhistorischesMuseumWien

オーストリアは国内に岩塩鉱があったためか、岩塩のコレクションがいくつもありました。
見事な立方体。
中学頃?、2ミリくらいの塩の結晶を作ったことを思い出します。 

収蔵品のラベルは、手書きやタイプ、印刷などさまざまです。このラベルは綺麗な手書きで、古いものなのかなあ、と想像してしまいます。
(収蔵年が分かると面白いのにな・・) 

NaturhistorischesMuseumWien

こちらも岩塩。

NaturhistorischesMuseumWien

比較するものがありませんが、玉転がしの玉くらいの大きさの巨大な岩塩。
これは触れるようになっていました。
舐めたらしょっぱいのかな?と思いましたが試しませんでした。 
(すりへって丸みを帯びているから、すくなくとも触っている人はいるはず。) 

NaturhistorischesMuseumWien

金塊、よね?
特に厳重なセキュリティのある陳列ケースは見えませんでした。
きっと普通に持って走ったりは出来ない重さってことかも。
(ラベルをよく見るとGipsabgussとあって、どうやら石膏模型のようです。本物は重さ68.98kg!) 

NaturhistorischesMuseumWien

クジャク石?を彫って作った、本物そっくりのイグアナの石像。
ウロコのブツブツとか、ものすごくリアルでした。
イグアナの産地で彫られたのだろうか、剥製をモデルにヨーロッパで彫られたのだろうか。 

NaturhistorischesMuseumWien

Smithonite(菱亜鉛鉱りょうあえんこう)ですって。
調べてみましたが、宝石にはならないみたい。 

NaturhistorischesMuseumWien

名前は分かりませんが、光る石が。
(紫外線をあてているのだったか) 

NaturhistorischesMuseumWien

『タイタンの妖女』(カート・ヴォネガットのSF)の水星のくだりを思い出しました。
(水星の岩石は黄水仙色に燐光を放っていて、菱形のハーモニウムがその上にはりつくと、体を通過する光は藍青色になるのです。) 

NaturhistorischesMuseumWien

岩石・鉱石いろいろ。

NaturhistorischesMuseumWien

石英コーナーの一画に、なんと日本のものが!
滋賀県田上山のものだそうです。 

NaturhistorischesMuseumWien

鉱物を使って作られた工芸品も鉱物コーナーにあります。

これは水晶製の花瓶。
こんなに太い水晶があったということですよね。すごい。 

NaturhistorischesMuseumWien

最も有名な収蔵品のひとつで、マリア・テレジア女帝が、夫フランツ・シュテファンの誕生日にプレゼントした宝石のブーケ。
ある朝彼の収集品の中にそっと置かせたのだそうです。

白っぽく見える葉っぱ部分は絹布製で、もとは緑色だったのだそうです。 

NaturhistorischesMuseumWien

おやま。どこかで見覚えが。
ゲランの化粧品(メテオリットでしたっけ)の昔のケースのモデルはこれだったのですね。


音声ガイド(英語)も借りました。
当然全部ではなく、ごくかいつまんでガイドがあるだけなのですが、それでも、全部聞くのは大変です(後半だいぶ飛ばした) 。
鉱物コーナーでのんびりしている場合ではなかったのでした。

(つづく) 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
金塊 (KOH)
2015-03-25 07:08:36
金塊、1g=3,000円の計算でも20億円です。
本物だったらすごい…。
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素敵ですねぇ (ぽんきち)
2015-03-25 09:17:44
光るのとか
神秘的で素敵です
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日本の鉱物 (なずなのとうちゃん)
2015-03-27 09:11:46
いつも楽しみに拝見させてもらっております。上記の滋賀県田上山のものは石英ではなく、トパーズだと思います。とても有名な産地で鉱物ファンの聖地のようなところです。
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ギプス (●KOHさま~Fujika)
2015-03-31 17:07:37
写真のラベルをよーく読んでみたところ、どうやら石膏模型のようでした。ちょっと残念。
骨折のときにはめるギプスはドイツ語で石膏という意味だったのですね。
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宝石とか (●ぽんきちさま~Fujika)
2015-03-31 17:10:12
こんなに鮮やかに光るのは不思議ですよね~。
大きい石や小さい石、宝石もいろいろあって、地質には全然疎いのに、ついつい長居してしまうコーナーでした。
動物コーナーも圧巻でしたよ。
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トパーズ! (●なずなのとうちゃんさま~Fujika)
2015-03-31 20:12:08
はじめまして☆
田上山のは、トパーズですか!
トパーズというと濃いめの黄色いものしか知りませんでしたが、検索してみると田上山のものはこういう上品な色合いのものも多いようですね。グリーントパーズとか、綺麗・・・。
宝石として加工出来たりするのかしらん。
田上山は日本の砂防(治山)事業発祥の場所、的なことを聞きかじってましたが、トパーズがとれるとは全く知りませんでした。見直しちゃったかも。
今後ともよろしくお願いします。
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