採集生活

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台湾2023.4:奇美博物館(彫刻)

2023-04-25 | +海外

台南には、奇美博物館という、私立の博物館があります。
奇美財団?という、化学工業系の大企業のオーナーの、プライベートコレクションに基づいたもの。
動物・鳥の剥製、西洋絵画・彫刻(ロダンほか)、楽器、バイオリン(ストラディバリウスが何台も!)、武器という幅広さ。

今回の旅行で、訪れる機会がありました。
私は2度目、ダンナサマは初めて。

私は前に一度行ったので知っているのですが、とにかく広くて見るものが沢山。
(そして椅子が少ない)
どれを丁寧に見て、どれは流す、と予め決めておくのがいいです。

アートの中で、私があまり好きでないのは彫刻。
ナポリの博物館にも、何百もの発掘された彫像があって、体力を消耗しました。
西洋人って、人体が好きよね?(ザツな感想)
ギリシャ神話のキャラは一通り知っているつもりですが、それでも、1キャラにつき1像くらいでおなかいっぱい・・・。人体って、そんなに興味ないかも・・・・。
(それに比べ、西洋美術って花鳥風月はあんまり力入っていないですよね・・・静物画というジャンルはあるけれど・・・)


時間と体力を節約するため、今回は彫刻コーナーはぴゅーっと通り過ぎたのですが、
ふと目に留まったものが。

奇美博物館

近現代の彫刻家の作品だと思うのですが、
顔にヴェールをかけて透けて見えるようすが、透けていないはずの石で、よく表現されています。
何で石なのに透けて見えるのか・・・??
(裏側から彫ったりとか?←ちがう)
絵画や漫画ならば、透ける布の表現というのはよくあるものですが、彫刻でもこんなことができるのか・・・。
仏像など、胴体や脚の表面に薄い布をまとう、というのはよくありますが、あれは、基本、体に沿っている訳で、顔のような立体的なものに布をかぶせた状況とはちょっと違いますよね。
なんかすごい。

しかも、肌や花はしっとりツルツルした感じ、ヴェールはそれとは違うザラリとした布の質感。
石で各種質感を彫り分けていて、不思議・・。


もうひとつ、写真を撮り忘れたのですが、女の人の彫像がクッションに載っているものがありました。
「なるほど、近現代の石像は、異素材を組み合わせたりもするのね」
と勝手に納得したのですが、よくよく見ると、そのクッションも石でした。
人体やその衣服とはまったく違う、ゴブラン織りの質感に、騙されました。


人体(裸体)彫刻の良さはまだよく分かりませんが、素材感、質感の表現はちょっと興味深いと思うようになりました。
自分なりのとっかかりが出来るというのはいいですね。


初訪問のダンナサマは、一点一点、ほぼ手抜きなしでじっくり鑑賞。
久々の文化的な活動、楽しかったようです。
10時半から5時まで、びっちり見学しました。
(めちゃつかれた・・・)



最近、山田五郎氏のYouTube動画を見ているのですが、西洋絵画コーナーは、知っている画家も出てきたりしてとっても助けになりました。

あと、撮影禁止マークがほぼ見当たらなかったです。
動画や写真は基本的にOKのような気がします。太っ腹な美術館です。

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