グローブ座が跳ねてから、夜のオペラ「アンナ・ボレーナ」まで少し時間がある。どこか観光するためには時間が不足する。
シティに行けば、気の利いたパブやレストランがあるので、そこらで時間を潰そうと思って、サザーク橋を渡って対岸に出た。
ピントナー・ホール側に立って対岸を臨むと、黒い屋根を頂いた3階建てのグローブ座が見え、その後ろに、高い煙突を持った重要文化財の旧火力発電所を改装したテート・モダン美術館が見える。
その前から、対岸のシティに向けた新しいモダンな歩道橋が架かっている。
このあたりからタワー・ブリッジ近辺にかけて、ミレニアム前後に再開発されて、相当様相が変わっている。
以前からあったのかどうか知らないが、テームズ河の北の岸辺に沿って細い歩道があったので、何処まで続いているのか、サザーク橋の下から、ロンドン塔に向かって歩くことにした。
繁華な金融街の裏庭とは思えないほど喧騒から程遠い道で、左手には、テームズ河がとうとうと流れていて、歩くにつれて、タワー・ブリッジが近づいてくる。
河中に係留されている巨大な戦艦が、HMSベルファスト号で、1938年の建造で第二次世界大戦に参戦した。
その後ろに、超モダンな大きなガラス張りの建物が建っている。後で知ったのだが、ノーマン・フォスター設計によるシティの新市庁舎で2002年に竣工したと言う。
ところで、この歩道は、オールド・ビリングゲート・フィッシュ・マーケットと税関の建物の裏を通ってタワー・ミレニアム・ピアの前で切れている。
途中、シティのバンカーに混じって、岸辺のベンチで小休止していたが、中々気の利いた歩道である。横を、綺麗なキャリアウーマンが、都心に向かって通り過ぎていった。
ぴあを回り込むと、もうそこは、ロンドン塔の入り口である。
おもちゃの人形の様な制服を着たガードの前を通り過ぎて岸辺に出た。
目の前には、タワー・ブリッジが迫り、左手には、ロンドン塔の城壁が広がっている。
ロンドンにしては少し暑いが、珍しくも気持ちの良い快晴の素晴らしい天気である。
私はここでしばらく時間を過ごそうと思って、側の屋台でサンドイッチとコーヒーを買って岸辺のベンチに居を構えた。
大きな船が近づいたのであろう。タワー・ブリッジの下の橋桁が、左右に分かれて少しづつ上がり始めた。
ピーポ・ピーポのパトカーのサイレンの音で、この日が、テロの翌日であることを思い出した。
(追)写真・タワーブリッジの右手に、戦艦と新市庁舎。
シティに行けば、気の利いたパブやレストランがあるので、そこらで時間を潰そうと思って、サザーク橋を渡って対岸に出た。
ピントナー・ホール側に立って対岸を臨むと、黒い屋根を頂いた3階建てのグローブ座が見え、その後ろに、高い煙突を持った重要文化財の旧火力発電所を改装したテート・モダン美術館が見える。
その前から、対岸のシティに向けた新しいモダンな歩道橋が架かっている。
このあたりからタワー・ブリッジ近辺にかけて、ミレニアム前後に再開発されて、相当様相が変わっている。
以前からあったのかどうか知らないが、テームズ河の北の岸辺に沿って細い歩道があったので、何処まで続いているのか、サザーク橋の下から、ロンドン塔に向かって歩くことにした。
繁華な金融街の裏庭とは思えないほど喧騒から程遠い道で、左手には、テームズ河がとうとうと流れていて、歩くにつれて、タワー・ブリッジが近づいてくる。
河中に係留されている巨大な戦艦が、HMSベルファスト号で、1938年の建造で第二次世界大戦に参戦した。
その後ろに、超モダンな大きなガラス張りの建物が建っている。後で知ったのだが、ノーマン・フォスター設計によるシティの新市庁舎で2002年に竣工したと言う。
ところで、この歩道は、オールド・ビリングゲート・フィッシュ・マーケットと税関の建物の裏を通ってタワー・ミレニアム・ピアの前で切れている。
途中、シティのバンカーに混じって、岸辺のベンチで小休止していたが、中々気の利いた歩道である。横を、綺麗なキャリアウーマンが、都心に向かって通り過ぎていった。
ぴあを回り込むと、もうそこは、ロンドン塔の入り口である。
おもちゃの人形の様な制服を着たガードの前を通り過ぎて岸辺に出た。
目の前には、タワー・ブリッジが迫り、左手には、ロンドン塔の城壁が広がっている。
ロンドンにしては少し暑いが、珍しくも気持ちの良い快晴の素晴らしい天気である。
私はここでしばらく時間を過ごそうと思って、側の屋台でサンドイッチとコーヒーを買って岸辺のベンチに居を構えた。
大きな船が近づいたのであろう。タワー・ブリッジの下の橋桁が、左右に分かれて少しづつ上がり始めた。
ピーポ・ピーポのパトカーのサイレンの音で、この日が、テロの翌日であることを思い出した。
(追)写真・タワーブリッジの右手に、戦艦と新市庁舎。