熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

散策の楽しみ・・・佐倉城址、そして、歴博、くらしの植物苑

2005年10月13日 | 生活随想・趣味
   最近は時間があると佐倉城址を歩く。
   印旛沼に程近い佐倉市の町外れの小高い丘が佐倉城址で、豊かな緑に囲まれている。
   四季の季節の変化を感じさせてくれる植物や花木が色々あって、特に、桜の季節など実に豪華絢爛と咲いてくれる。
八重桜の大木が沢山あって、遅くまで桜を愛でることが出来る。
   それに、もう少しすると紅葉が美しくなる。
   丘陵のくぼ地に池があって、今、はすの花が咲いている。

   この城址には、国立歴史民族博物館がある。
   日本でも屈指の博物館で、日本文化のあけぼのから、縄文人の生活から歴史を紐解いて現在まで、日本民族の文化と生活に視点をあてて、その移り変わりを素晴しい模型や資料をふんだんに駆使して展示していて、何度行っても新鮮な発見があって楽しい。

   散歩道と言うと語弊があるが、佐倉城址公園の散策とミックスすると結構楽しい。
   不満を言えば、もう少し気の利いた喫茶コーナーがあればと思っている。
   立派な博物館や美術館には、素晴しい庭園や緑の空間があるのだから、更に知的好奇心を満足させ、感性を高めてくれるような気持ちの良い憩いの場所を提供してもらっても良いと思っている。

   この歴博には、立派な研究部があり教授以下多くの先生が研究されていて、定期的にその研究の成果を、講演会やシンポジューム、セミナー等で発表されている。歴博の講堂や東京の会場に出かけて拝聴しているが、地味ながら結構面白い。

   歴博から、城址公園を通り抜けると「くらしの植物苑」がある。
   小規模だが、身近な植物を生活者の立場から栽培しているのだが、季節の変わり目の変化を含めて面白い。
   しかし、古くから人間が生活に利用している植物を、染める、織る・漉く、道具をつくる、治す、塗る・燃やす、食べる、の6つのジャンルに区分けして植栽して展示しているのだから、美しい花を求めたり、珍しい植物を見ようとして来る所ではない。
   もっとも、日頃見慣れた植物がこんなところに使われているのかと言う発見があって面白いこともある。
   先日は、沢山の種類のヒョウタンが棚からぶら下がっていた。

   その季節毎に、例えば、サクラソウ、アサガオ、キク、カエデ、等など、特別展示で盆栽や鉢植が展示される楽しみもある。
   定期的に、苑内で、花や生活に密着した植物の観察会や講演会が催されるようであるが、私はまだ参加していない。

   この佐倉城址公園には、車が入らないので、散策には素晴しい環境で、喧騒から遥かに離れていて、鳥の声や虫の音が聞こえるし、弁当を持参すれば、ピクニックを楽しめる。 
   休日でも、季節外れなら殆ど人はいない。

   少し離れた印旛沼湖畔のオランダ風車のあるチューリップ公園は、今頃はコスモスの花盛りであろうか。
   この湖畔の散策も面白いが、佐倉城址公園の散策も季節ごとにやってみるのも又楽しい。

  
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする