熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

国立演芸場、そして、歌舞伎座

2014年07月07日 | 今日の日記
   久しぶりの朝からの雨、梅雨とは言え、やはり、鬱陶しくて外出は苦痛である。
   しかし、今日の観劇は、午後1時から、国立演芸場で、講談師神田京子の真打襲名披露公演、その後、4時半から歌舞伎座での夜の部の鑑賞である。
   平河町の国立演芸場終演から、木挽町の歌舞伎座開演まで、30分も間がないのだが、このようなことは何時ものことなので、どちらかを多少ミスるだけなので気にはならないが、今回は、国立演芸場での席が、一番前でもあり、真打の神田京子がトリで演じるので、最後まで残ったので、歌舞伎座には少し遅れた。

   永田町からメトロ駅に入って赤坂見附で銀座線に乗り、銀座で日比谷線に乗り換えて東銀座へ、30分少しで歌舞伎座に着いた。
   既に幕が開いていて、「悪太郎」の市川右近が、花道で演じている途中だったので、席には着くのは遠慮して、暫く待っていた。
   この演目は、狂言の「悪太郎」を脚色した松羽目もの舞踊。
   この日の歌舞伎は、「修善寺物語」と「天守物語」で、現代歌舞伎なので、ストーリー性豊かな芝居であり、私の好きな舞台であったので、楽しませて貰った。

   さて、神田京子の公演だが、当然、口上があり、やはり、噺家や講談師の登場なので、話が面白くて、歌舞伎や文楽などの口上とは一寸違っているが、実に愉快なところが良い。
   新真打の挨拶があれば良いと思うのだが、演芸の場合も、確か、文楽の場合にも、頭を下げているだけである。
   この真打襲名披露公演は、上席や中席で行われているのだが、当然、口上には、師匠や協会の役員噺家などが登場するので、結構、力の入った舞台が続いて興味深い。

   神田京子の講談は、「大名花屋」で、その後、かっぽれを披露した。
   若くて、非常に溌剌としたパンチの利いた語り口で、スタイル良くチャーミングで中々魅力的。15年の経験だと言うから、この世界も修業が大変だと、いつも思っている。
   あの文楽の人形遣いも、足遣い10年、左遣い10年と言うくらいだから、日本の古典芸能で一人前の芸人・芸術家になるのには、大変な努力と修業が必要なのであるから、真打と言っても、実に、芸達者で上手いのである。
   
      
コメント
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