熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

ボジョレーヌーボーを楽しむ

2020年11月19日 | 生活随想・趣味
   毎年11月第3木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日。
   サントリーのHPによると、
   「ボジョレー ヌーヴォー」とは、フランス・ボジョレー地区で、その年に収穫したぶどうを醸造した新酒ワインです。
   ボジョレー ヌーヴォーが世界で注目を集めはじめた頃、ワインの売り手たちは、いち早く出荷しようと競いはじめました。その結果、質の悪いワインも出回ってしまい、せっかく世界に認められたボジョレーの評判を落としかねないほどでした。そこで1967年、フランス政府は、ワインの品質を下げないために解禁日を定めたのです。それが11月15日。
   1985年、フランス政府は安息日に重ならないように配慮し再び解禁日を定めます。それが現在の「11月の第3木曜日午前0時」。日付変更線の関係上、日本では本国フランスよりも早く解禁日を迎えるのです。

   この日付変更線の関係で日本では本場フランスより早く解禁日を迎えられると言うことで、その日の真夜中零時ジャストに、各地でイベントを開くということで、今年もその模様が報じられている。
   ボジョレーヌーボーへの浮かれぶりは、美味くもない新酒をお祭り気分で珍重するのはおかしいとか、商業主義の成せる技に踊らされているとか、必ず何らかの形で揚げ足を取られて揶揄されるのだが、 
   私は、単純に「目には青葉山ほととぎす初鰹」の心境で、初物を愛でて楽しむと言う主義である。
   何も特別な理屈はいらない、クリスマスもバレンタインデーも、やりたいと思えば便乗して楽しめば良いのである。

   さて、私自身のボジョレーヌーボーの楽しみ方だが、アメリカやブラジル、それに、オランダに居た時には、あまり、酒類は飲まなかったし、勉強や仕事に忙しかった所為もあってか、11月の瞬間的な出来事なのでボジョレーヌーボーの記憶は殆ど残っておらず、覚えているのは、イギリスへ移ってからである。
   大々的なイベントがあったのかどうか分らないのだが、レストランやホテルや私の入っていたジェントルマン・クラブRAC、それに、パブなどでは、ボジョレーヌーボーの時期が来た旨知らせるインフォメーションがあったので、それと気づいて味わっていた。
   ランチなど、結構パブで取ることがあったので、ボジョレーヌーボーの時期には、何時も飲むギネス1パイントの代わりにボジョレーヌーボーに飲み替えた。
   ビジネスランチではワインが入って当然だし、イギリスでは、昼だから酒はダメという雰囲気はないし、私自身酒には強い方なので、ギネス程度は水代わりでもあったので、昼のビールには抵抗がなかった。
   この時には、まだ、家でボジョレーヌーボーを買って来て飲むことはなかった。

   従って、季節が来て、ボジョレーヌーボーを買って家で楽しむという習慣がついてきたのは、日本に帰国してからである。
   スーパーへ行って、上等そうなのを選んで買っていたのだが、最近では、ネット通販を利用している。
   今年は、成城石井へでも出かけて買おうと思ったのだが、結局、インターネットを叩いてAEON de WINEで買った。
   少し遅れたのだが、コロナで巣ごもりの所為か、結構、売れていて残りが少なくなっていた。

   ワインについては、やはり、ヨーロッパで生活をしていて、イギリス人たちと会食する機会が多くなって、どんどん、テンションが上がっていったのだが、出張や一人旅で、日頃の激務を忘れて、異国のシックなレストランで、ソムリエと会話を交わしながら、しっとりしたと雰囲気で味わうルビーや琥珀色の醸し出す芳香に酔いしれる楽しさも味わえるようになった。

   今夜は、久しぶりに新鮮な気持ちに戻って、家族と、ボジョレーヌーボーを楽しもうと思っている。
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