熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

コロナで巣籠もり生活10ヶ月

2020年12月03日 | 生活随想・趣味
   もう、師走、しかし、コロナウイルス騒ぎは、益々急を告げており、休息の気配さえない。
   2月下旬から怪しくなって、外出を控えて巣籠もり同然の生活に入ってから10ヶ月になる。

   一線を離れて悠々自適の生活に入っていると、それ程変化がないはずなのだが、何故か、生活習慣というか生活感覚がかなり変ったような感じがしている。
   まず、大きく変ったのは、電車やバスで外出することがなくなって、精々出かけて行くのは、大船くらいまでで、頻繁に行っていた東京や横浜にさえ出かけなくなった。
   従って、毎月、何回か東京へ出かけて、観劇やコンサートを楽しむと言ったことがなくなって、チケットを反故にしたり、その後、年末までは総て諦めようと決めてからは、チケットの手配は止めている。
   不思議なもので、月初めに、翌月の公演のチケットを取得するために、発売日の朝10時に、パソコンを叩いて、席の争奪戦に加わる必要もなくなって、焦ることもなく、至って平穏である。
   最近では、HPを開けることもなくなり、国立劇場の月刊誌あぜくらや歌舞伎座のほうおうさえ、開くこともなくなったので、何を公演しているのかさえ分らない。
   日経新聞の劇評で、ああそうか、といった感じである。
   クラシックコンサートは、都響の定期公演の会員だけなのだが、2020年度は、総て予約したチケット公演はキャンセルされて、その後実施された公演は、席数を減らしての再予約なので、結局、全部パーである。
   映画館にも行くのを控えているので、METライブビューイングも観る機会がないので、いずれにしろ、外出しての芸術鑑賞は、最近は全くなくなっている。
   この調子だと、年初の数ヶ月は無理であろうから、当分、観劇で焦ることもなかろうと思っている。

   そうかと言って、苦痛を感じているかと言うことだが、それが日常になって、年末まで諦めようと決めると、何の抵抗もなく慣れてしまっている。
   劇場へ行きたいと思わなくなっているのである。

   これまでに、オペラやクラシック演奏は勿論、能狂言、歌舞伎文楽、落語等、NHK BSPやWOWOW などから、膨大な録画をしているので、超一流の舞台鑑賞には事欠かない。
   現実的には、今現在、劇場へ通うよりも、遙かに水準の高い舞台を選択できるので、テレビでは小画面で臨場感に欠けるが、書斎で、新しいパソコンの4K画面では多少画像が良くなるのかどうかは分からないが、ハイレゾ音響で視聴すると、それなりに、高度な観劇気分を楽しめる。

   もう一つ、外出制限で、ままならないのは、近場の鎌倉湘南程度の散策さえ、出不精になってしまったことである。
   バス一つを乗り継げば、鎌倉市内なら何処へでも間単に行けるのだが、まず、大船フラワーセンターから歩き始めようかと思っている。

   買い物は、今まで以上に、ネットショッピングに頼るように成ってしまった。
   本一冊買うにしても、大船に行かなければならないし、それも大型店ではないので、いきおい、アマゾンなどネットに頼らざるを得ない。
   若い頃と違って、新しいものを探して買うというのではなく、分りきった日常品を買うことが多いので、ネットショッピングの方が世話がないということもある。

   さて、それでは、毎日、暇を持て余して、だらだらしているのかと言うことだが、正直なところ、時間がないほど焦っている。
   簡単な話、テレビだが、NHK BS1の8時のキャッチ!世界のニュース、22時の国際報道2020ほかの國際ニュース視聴で二時間、日経新聞を読み、ネットでNYTやWP、ロイター、ニューズウィークその他の記事をチェックするのに二時間、このブログを書くのに二時間、他のテレビを見たり庭仕事をしたりパソコンで調べ物をしたりしているとどんどん時間が経ち、それに、体調維持のための散歩と、残りの余暇を読書に当てているつもりが、中々思うように本が読めないと言うのが実情である。
   買い溜めた膨大な本が、読んでくれ読んでくれと尻を叩くのだが、自分でも、、あれが読みたいこれが読みたいと焦る毎日でもある。

   80の手習いというところだろうが、だんだん、終幕に近づきつつある命が、やっと、惜しくなってきた。
   
コメント
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