熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭・・・椿:エレガンス・シャンパン咲く

2020年03月11日 | わが庭の歳時記
   大雨の翌日、一気に晴れて、晩春の陽気で、エレガンス・シャンパンが花開いた。
   エレガンス系の椿は成長が遅く、タキイでの栽培時間を勘案すれば、10年くらいであろうか、1メートルを超えたくらいであるが、10センチ以上の豪華な花を開く。
   門扉横の花壇に植えてあるので、開花すると人目を引く。
   
   
   
   

   千葉の庭から移植した実生苗が、また、見違えるような綺麗な花を咲かせた。
   何十本も植えていていた椿だが、変った園芸種が大半であったので、意外に種を結ぶ椿は少なくて、たまたま取った実を土の入った植木鉢に蒔いてほっておいたのが芽を出して、そのまま、移転の時に、運送会社が他の植木鉢と一緒に運んでくれたので、鎌倉の庭に植えたそのうちの1本なのである。
   なんとなく、先日咲いたジュリア・バーに似た花だが、ジュリア・バーは実をつけなかったので、雑種だと思うが、似たような花を植えていたという記憶はないので、新しい花である。
   実生苗で、面白いと思った花が、今年、これで、3種類目、
   園芸種の実生苗を植えると、基本的に他家受粉なので、必ずと言って良いほど、親と違った花が咲くと言うから、育種家にとっては、たまらないのであろうと思う。
   
   

   大航海時代の幕開けの16世紀に、ヨーロッパへ渡った日本の椿が、ヨーロッパで椿ブームを起こして、ポルトガルを初め何百年もたった巨木が、今も咲き続けているというのだが、私も、良く通っていたキュー・ガーデンにも、何本も植わっていたし、わが庭にも、深紅のオランダ紅に似た大きな椿の木があって、毎春、豪華に花を咲かせていた。
   しかし、ヨーロッパの椿ブームも下火になって、、再び、花開いたのは戦後で、イギリスから一気に新大陸アメリカ、そして、オーストラリア、ニュージーランドへ渡ったという。
   そう言うと、洋種椿で、豪華で派手派手な椿の多くは、これら新大陸で作出されたものが多いのに気がつく。

   欧米の新種作りは、バラのように、交配が主体で、これでもかこれでもかと、力尽くで生み出そうとするのだが、日本は、これをよしとせず、自然交配や、枝変わりの変異を挿し木や接ぎ木で増やすという、自然の摂理に任せた育手法、
   それに、欧米のように、バラや牡丹のように豪華で派手な大型の花ではなく、侘助椿のように、一重のシンプルな小輪椿を好むという侘び寂びの世界。
   分かるような気がするのだが、私は、どちらかと言えば、侘び寂びの世界が分からない方、
   バラは、手入れが大変で失敗続きなので、最近は、敬遠気味で、その分、比較的楽な椿に入れ込んでいる。
   
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