サウンドスケープのエクササイズを授業で試しましたら・・・・・

現在、江東区情報教育部の中の一部で研究を進めようとしている「サウンドスケープ」という音のイメージを広げる手法を少しだけやってみました。

A3の上質紙を用意して指示。

「これからちょっと変わった授業をやるので協力してね。このやり方がどんな効果を出すのかを試させてもらいます。ここにあるA3の紙を今から回すので、『音を一切たてないように』クラス一周回してみて下さい。」

体験したこともない授業に「何が起こるのだろう?」と不思議な表情をする子ども達。始めの一人にそ~っと紙を渡し、エクササイズスタート。音を立てないように立てないようにと、そ~~~~~っと手渡していく。クラス全員が集中する。まるでちょっとでも刺激を与えたら爆発してしまうような爆弾を運んでいるかのような緊張感。渡し終わるとホッとしている姿。

とても面白いエクササイズでした。


終了後に、
「どんなことを感じましたか?なんでもいいからどんどん言ってみて。」
と投げかけると、次々に発言がつながる。

「ドキドキしました。」

「なんかビクビクしてやりました。」

「音を立ててはいけないから、心が焦りました。」

「冷や汗をかきました。」

「落ちてしまうのが嫌なので不安になりました。」

「教室の空気がピーンと張りつめました。」

「なんだか怖い感じがしました。」

「プレッシャーを感じました。」

「みんながシーンと静まりかえったので、すごく緊張しました。」

「クラス全体が団結したような感じがしました。」

「ただの紙を運んでいるだけなのに、心がつながっていくような気がしました。」

「息を合わせないといけないと思いました。」

「逆に自分の息を殺すような感じでやらないと音が出そうでした。」

「みんなが自然に真面目になっていました。」

「手がブルブルふるえそうでした。」

想像以上にいろいろなことを感じてくれたようで、言いたくてしかたないような状態になってくれました。

これ、研究を深めれば、音楽的なものと国語的なものを組み合わせて、とても深い言語イメージ指導になると私は感じました。


画像の中の赤いブランチは、私が「授業の可能性」について考えたものです。

サウンドスケープのこうしたエクササイズを効果的に授業の中で行うことを重ねることで、子ども達の感性が育まれ、語彙力が単なる表面的なものではなくなり、脳内の強いイメージとしてつながって形成されるはず。しっかりイメージ化された語彙力を持つと、言語表現力や身体表現力、音楽的表現力など、すべての表現力が伸びていくだろうと思われます。

さらに、今回のエクササイズで生まれたように、言葉を超えた世界の中で心をつなげていくという活動をさせたので、確実に人間関係が良くなるだろうと感じました。エクササイズ後の感想発表の中で、たくさんの「気づき」を交流することで、お互いの良さを認め合う雰囲気にもなるでしょう。また、音に関するエクササイズをくり返していくことにより、聞く力の向上も期待されます。

このように、お互いのことを認め合い、心をつないでいくような経験をする中で、「気づき」がたくさん起こるわけですから、まず間違いなくドーパミンの発生を促せます。これをくり返せば、もっともっと学びたいという「強化学習」のリズムに乗せていくことができます。

自ら学ぶリズムを作り出せるツールとして、またまた私の引き出しが増えました。
学べるってことは、本当にありがたいことですね。

音さがしの本 ≪増補版≫ リトル・サウンド・エデュケーション
R.マリー シェーファー,今田 匡彦
春秋社

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「あなたは天才ですね!」って言われちゃった(笑)

運動会に向けて、校庭での練習が始まった途端に、紫外線で目をやられてしまった井上です。アイシング(冷やす)で上手にケアしていかねば!

さて、先ほど帰りの山手線の中で、ブザン式の速読法でこんな本を読んでいました。
世界の調律 サウンドスケープとはなにか (平凡社ライブラリー)
R.マリー・シェーファー
平凡社

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電車の降り際の出来事です。
隣に座っていた男性からこんなふうに話しかけられました。

「すみません。今やっていた方法で本当に読めているんですか???」
「はぁい、ちゃんと読めていますよ。」
「信じられない・・・・・あなたは天才ですね!!!」
「いいえ、けっこういろんな人もやっている読書術ですよ。それでは失礼します。」

驚くのも当然だと思います。何しろ1分間に10ページくらい読んでいるのですから。そしてお隣の方がその速度にどうして気づいたのかというと、ブザン式の速読術にある奥の手、「ガイド」を使って猛スピードで読んでいたからです。

「ガイド」に使っていたのはボールペン。これを文字上で高速度で動かしながら、目から情報を通して脳で処理していく。そのボールペンの動くスピードが、お隣の方には異様に見えたのですね(笑)

しかも、この時に井上は秋葉原で山手線に乗る時には、完璧に「フロー状態」を作りあげ、速読モードに入っていたので、周囲に与える影響は並ではなかったかもしれません。

ホメオスタシスの同調っていうやつでしょうかね。お隣の方は完全にイノッチワールドに取り込まれていたのかもしれませんね(笑)


何にしてもですね、見ず知らずの方から「あなたは天才ですか?」なんて言われるのは悪い気がしませんね。電車内でマインドマップを描いていてもチラ見されますが、今度はブザン式速読術で車内世界を作ってみましょうね! ハイッ!

学年の子ども達にも、やり方を教えてあげようかな・・・・・難しいかな???

マインドマップ読書術
トニー・ブザン
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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考える力がつくフォトリーディング
山口 佐貴子 照井 留美子
PHP研究所

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