辰巳ジャンプの話題です。
先週行なった練習試合の反省を3年生のヒカさんが書いてきました。その内容がとても素晴らしいので、ここで紹介します。
**********
私は1セット目が終わった時、なぜ、どうして負けたのかよく分かりませんでした。でも、2セット目の終わりにどうして負けたのか、よく分かりました。
1つ目は、自分たちがマイちゃんにたよりすぎていた、マイちゃんがいたから勝てていたんだと思います。だから、マイちゃんが休んでいて、その時が試合だったら、今日のようにならないように、心を一つにしたいです。
2つ目は、1度飼った相手だったから、『ぜったい勝てる!』という確信が持てていて、そして油断していたからだと思います。そのために、一度勝った相手でも油断せずに、強気でたたかって勝ちます。
**********
3年生段階で、ここまでの意識が育っていれば、高学年になった時にバレーボールというスポーツの特徴を相当知っている選手になるに違いありません。
辰巳ジャンプの子どもたちは、私の「教師としての実力」を高めてくれる大切な存在です。なぜなら、この子たち自ら望んで私の指導を受けに来てくれているわけです。私の指導が嫌ならいつでも辞められます。
バレーボールをできるようにするためには時には厳しい言葉をかけることもあり、苦しい練習もしなくてはならないこともあります。それでも「バレーボールは楽しい」「井上先生に教えてもらいたい」と言って、練習にも来るし、友達をどんどん誘ってチームの仲間を増やしてくれるのです。
私自身もバレーボールの指導をしたからといって、お金をもらえるわけでもありませんし、逆にこれまでかなりの私財をなげうってきました。
こうして0から創り上げていくチーム運営と、真っ直ぐに私の指導を受け入れてくれる子どもたちの存在が、本職の「教師」という仕事に大きな力になっているのです。