【久々に本の紹介】 137億年の物語

137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史
クリエーター情報なし
文藝春秋


この本を見た瞬間に「これは必要!」と購入しました。中学生から高校生向け、または再度世界史を学んでみようと思う大人向けの本としてはけっこう優れものだと思います。学校で使っている世界史の教科書よりは面白い。そしてグローバルレベルの歴史概要がつかめる。6年生以上のお子様がいる家庭にはお勧めです。こういう本を1冊置いておくことで、子どもが少しでも興味を持った時に、すぐに手に取ることができる。こうしたことが家庭の読書環境のひとつであるわけです。本は電子書籍と違って、所蔵するには場所を取りますが、無意識に目にし、いつか手に取る可能性があるという点で、電子書籍よりも優れていると私は感じています。

この本の特徴としては、約500ページのうち300ページ近くまでかけて、地球の歴史のうち西暦570年までを書いていることです。地球は生命の誕生から長い潮流をかけて今にいたっている。人類だけでなく、もっと大きな川の流れのような流れの中に人類の歴史もあるのだと理解できる点にあります。イギリスの著名な歴史学者であるアーノルド・トインビー博士の歴史観に近い感覚で書かれており、さらに中学生でも読める文章になっています。こういう本を子どもの近くに置いておく親は賢いと思います。皆さん、1冊どうですか。
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