ツメ跡を刻む教育実践

私、新人教師であった25年前から肝に銘じてきたことがあります。それは、勤務した学校に自分のツメ跡を刻んで次の学校に異動するということです。ツメ跡とは、自分の実績のことです。それが長い間、その学校の行く末を決めていれば、私の実践は正しかったと思えるわけです。

大学を卒業したばかりの初任校では、右も左も分からず猪突猛進していました。しかし、その時に実践した取り組みを論文にまとめ、ある懸賞論文に応募したところ、「新人奨励賞」を受賞することになり、ひとつの結果を残すことができました。

次に赴任した小学校では、自分がプレー経験したこともないバレーボールを指導することになりました。未経験の私はいろんな方々に迷惑をかけながら監督業をさせていただきました。スタートの5年間は指導者として未熟すぎました。その間に指導した子どもたちには、私の未熟さ故に嫌な思いをさせてしまうことばかりで、申し訳ない思いしかありません。6年目に初めて都大会出場を果たすことができました。この都大会出場を節目に監督を退かせていただいたわけですが、これを引き継いでくださった歴代監督の皆さんのおかげで、このチームは今でも存続しています。

3校目に赴任した学校での実践は、今でもその学校の流れとして残っています。辰巳ジャンプを創ったのもここです。
・ホームページで全国ベスト8。その他数多くのコンクール入賞(読売新聞や文化放送でも紹介される)
・鮭の放流活動を通した全国交流
・幼少交流を定着させる。
・障害者更生施設との交流実現
・なわとび活動の提案、定着
・スクールキャラクター作成
そのほか、現在の学校でも取り組んでくだささっている私の遺産がたくさんあります。

次の学校では、
・誰でも簡単に更新できるホームページシステムの構築
・全教育活動の年間指導計画が実態に合うように作成
・マインドマップ活用教育を日本全国に紹介(NHKでも紹介される)
・電子黒板を始めとするICT機器活用授業を数々推進
・プラス思考の学校経営実践
・ユニバーサルデザイン授業の定着化


今まで勤務した学校すべてに、何らかのツメ跡を残してきました。そのすべてが今でもその学校で生きていることが心から嬉しいことです。

では、今勤務している学校には、私は何を残していけるでしょうか?
必ずツメ跡を残すために、強い教育実践を続けていこうと思っています。
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