今日は3校時に6年生の算数学習の参観へ。
6年1組担任による指導でした。
図形の面積を求める学習の中では、様々な解き方を考えることができる、最も面白い教材が今日の課題となります。
(この授業のねらい)
多様な方法で円を含む複合図形の面積の求め方を考え、図や式を用いて説明することができる。
(今日の授業の良さ)
(1)電子黒板で提示できる算数教材は豊富にある。教材があっても使えるかどうかは教員の技術による。今日はとても効果的な活用をしていた。
(2)特に図形の学習では、電子黒板教材が大変大きな理解の助けになる。パソコンで図形操作を再現できることが、教員の授業手段を増やしてくれる。
(3)個人の思考から、グループでの意見まとめ、さらにはワールドカフェ形式でグループの説明を交流するところまでもっていく、「矢口授業スタイル」の通りに学んでいた。
(4)図形を操作して数学的思考力を使って考えることを、子どもたちが味わっていた。
算数を学んでいる6年生の姿を見ると、1年生から5年生までの学習の積み上げが本当に大事だということを感じます。どれだけの知識量があるかどうか、圧倒的な知識を再構築することが、アイデアを生み出す源泉です。
4校時は2年生の道徳参観でした。
(この授業のねらい)
他国の人々に親しみをもったり、温かい心で接しようとしたりする態度を養う。
(今日の授業の良さ)
(1)道徳もデジタル教科書がある。電子黒板を活用し、「お手本で読んでくれる機能」を使って、子どもたちに最も聞きやすい音読を聞かせ、集中して文章理解をさせた。
(2)担任の表情が豊かになった。マスクをしていても、それが伝わってくるくらいだから、間違いなく教育技術が上がっている。
(3)担任自身が授業を楽しめている。子どもたちの反応を担任が受け止めて、楽しさを引き出している。
(4)近年、日本も多くの外国の方々が、日本の小学校に入学して、一緒に学んでいる。年齢の早いうちから、外国の方を受け入れる教育を行うことは大切なことである。
(子どものまとめ)問い:外国の人と出会ったらどうしたいですか。
「日本の知らないあそびをおしえてあげたい。」(女子)
「マッチというゆびのゲームをいっしょにしてみたいです。しらなかったらおしえてあげます。」(男子)
「絵をかく、一りん車にのる、ジャングルジム、英語ジャンケン、おりがみ(かわいい)、などをいっしょにやりたい。」(女子)
「いっしょにドッチボールとかをやって、なかよくなりたい。」(男子)
道徳授業は学校の要です。
そのことを昨年度の道徳授業地区公開講座で、大田区教育委員会の指導主事先生が指導してくれた内容を再掲します。
◎道徳の授業は学校の道徳教育の「扇の要」
・学校は教育活動全体を通じて、道徳性を養うことになっている。
・各教科の授業内、休み時間の過ごし方、行事への取り組み方、具体的には廊下の歩き方ということまで含めて、それら一つ一つが道徳という扇の「中骨」や「親骨」である。
・道徳の授業は、それら「中骨」や「親骨」を支えて、一つの扇としてまとめるための「要」である。
・こうしたことを理解して、日常から子供たちに意識的に働きかけ、道徳の骨をたくさん作っていくことが大切である。
・教育活動全体を通じて作られた「扇の骨」がたくさんあれば、それを束ねてまとめる「要」としての、道徳授業が生きてくる。