夏休み猛烈練習の後半を今日からスタートしました。
参加21名。
負傷していた子も、休みの間に回復して、普通に練習できました。
後半練習は、前半練習の課題を達成したグループと、課題に達していないグループに別れて練習することにしました。
学年ではなく、数値目標で分けているため、完全に公平です。文句の言いようもありません。上位グループで練習したければ、努力すればすぐに行けますから。何しろ課題は、一人アンダー50回、一人オーバー50回ができたかどうかのいう、小学生バレーボール指導経験者が聞いたら笑われてしまうくらいの低い課題です。
上位グループの練習といっても、対人アンダーを50回やりなさいという程度のところから始めています。あまりにも簡単なレベルですが、これができるボール感覚にはまだ行っていない。初日の今日は、一つのベアもできませんでした。たぶん明日はどこかができるでしょう。
また、セッターの育成にも入りました。
スパイクが打てるようなトスにはほど遠いのですが、アタッカーの技術も大したことないため、両者ともに成長していくようになっています。
下位グループでは、今日は一人課題をクリアできた子はいませんでした。自分の身体が思うように動いてくれないのは、苦しいし、悔しいし、やめたくなるでしょうが、ここが「努力」をする場面なのです。「努力」できる才能があるかどうか、自分を試してほしいと思います。気持ちが腐ったら終わりです。ただただ、回数を1本でも多く練習しているかどうか、これだけが近道です。
きちんと成果は表れています。
上位グループにスパイク練習をさせている反対コートで、レシーブをさせた下位グループの子たちが、これまでならよけていたスパイクボールに対して、積極的にレシーブしにいくようになったのですから、かなり大きな進歩といえます。
さて、今日は練習の前に、夏休みの宿題がどのくらい進んでいるかを確認しました。すべて終わっている子は一人。他の子は、来週の全校登校日には、間に合いそうだと言っていましたが、各家庭で相談にのってあげてください。
「宿題で苦戦していることはあるかな?」と質問してみましたが、予想通り、読書感想文をどうやって書いたらいいですか?という質問がきました。
そこで明日の練習前に教えることにしましたが、それにしてもこの読書感想文の苦しみには、大きな原因があります。バレーボールにたとえると、練習をほとんどしていない子に、いきなり試合に出て勝ちなさいと言っているに近い状況にあるからです。
つまり、教師側も、読書感想文の書き方をほとんど教えていないのに、夏休みの読書感想文の代表作品を、区に提出しなくてはならないため(これは全国どこでもそうです)、いきなりの本番試合に挑ませるという構図になります。
子供たちのバレーボールの姿を見ていれば、この読書感想文の課題の与え方が、いかがなものかと思います。国語の教育課程でも、自分の考えをはっきりさせながら読むことは示されていますが、具体的に読書感想文の書き方を教えるということは、私の記憶ではないはずです。もちろん指導している教員も日本には数多くいますが、少数派だと思います。
私たち人間の思考を切り開くには、「仕方」の指導がとても大事なのです。
夏休み前の全校朝会で私が指導した漢字の覚え方で記憶させた「薔薇」は、今日も8割の子が書けていました。これも「覚え方」という仕方指導です。他にも、計算の仕方、資料の見方、逆上がりの仕方、食事の仕方と、人間が能力を発揮するためには、仕方を理解して、身につけることが必要なのです。
それを指導できずに、ただやりなさい、書きなさい、読みなさいでは、言われる側はどう受け止めるでしょうか。
バレーボールに限らず、教育の指導者の醍醐味は、こうした仕方を自ら学び、指導に活かし、子供たちに「なるほど!」と感じさせ、子供自身に自分の輝ける未来を見させられることにあります。
さてさて、ここまではファミレスで、ランチしながら書きまとめました。これから、明日の練習に向けて、読書感想文の書き方の資料を作っていくつもりです。