人物の関連を表すマインドマップ 【子ども作】

昨年より社会の歴史人物をマインドマップにしてくるという課題を宿題でやらせていますが、どうも変化がないと耐えられないのが私の性格のよう(新しいもの好き)で、一人一人をマップ化しているだけの課題に少々飽きてきました。

そうなると「それでは脳さん、どうしたらいいか、アイデア出してね。」と言い聞かせておきましたところ、出てきました!アイデアが!
「関連のある人物を1枚の紙に書かせてみよう!」と。

課題は「源氏関係MM」をかくというもの。
「源頼朝」「源義経」「北条政子」のシールをセントラルイメージにして、マインドマップにかいてきなさいという宿題になりました。

この課題で期待をしたのは、3人の関係性を表現できるものが出てくるのではないかということでした。関係性まで表すとなるとかなり高い課題であるので、そこまでかいてきなさいとは言いませんでした。提出された宿題のほとんどは、3人の足跡をまとめたもの。

しかし、画像のマインドマップをかいてきた子は、頼朝から「平氏をうってこい」の矢印が義経に伸びていたり、政子と朝廷の関係を表していたり、さらにすごいのは源氏を語るには平氏を出さないわけにはいかないということに気づき、平清盛のことを左下につけ足したことです。
歴史をしっかり学んでいないと描けないマインドマップです。

源頼朝〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
講談社

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脳の働きを利用した生活指導

TOSS(教育の法則化運動)の向山洋一先生がよくおっしゃっている指導法に「子どもに○○させたければ△△せよ」というものがあります。

本校の5月の生活目標に「ろうかは右側を歩きましょう」という項目がありました。これが達成されていたかどうかを教員の会議で反省をするわけですが、
「なかなか徹底されません。」
「いつも右側と言っていても実際には難しいようです。」
というような反省が出されます。

「○○させたければ△△せよ」という法則には当てはまっていない指導だからだと私は感じます。

人間は直接的な言葉で指示をされると、不思議と反発してしまうものですね。これは大人でも教員でも同じです。「しっかり働け」とか「授業に工夫をしろ」とか言われると何だか負担に感じますし、「本を読みなさい」と言われれば「なかなか時間がないんだよな」な~んて思ってしまいます。

そこで!そこで! 教育の法則に則り、
「右側を歩かせたければ矢印を貼れ!」
を実行しました。

効果は絶大。早めに出勤して朝のうちにシールを貼っておき、子ども達の様子を観察していると、100%矢印の方向に誘導されていました。

意識しようとしまいと、目から視覚情報が入ってくると、脳内ではそこに何らかの意味を見出してしまいます。この矢印の場合は、駅でもおなじみのものであり、子ども達の過去の経験記憶も豊富、「矢印の方向に進みなさい」という指示が瞬時にたたき込まれ、意識して抵抗しないとその指示通りに身体が動くはずです。

「人間心理」とも言えるし、「メンタルリテラシー」とも言える事例を紹介しました。

子供を動かす法則 (教育新書 41)
向山 洋一
明治図書出版

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怪談話もマインドマップで

今日は放送委員会から特別に頼まれて、お昼の放送で「怪談話」をしました。

なんと話さなくてはいけないことを忘れていた私。放送開始の30分前、授業中に思い出し、あわてて「速射マインドマップ」に原稿を書きました。それが画像のものです。正式なマインドマップではなく、5分ほどで書いた雑なメモマップなので、あまり細かいところまで公表するのは恥ずかしく、小さい画像にしてあります。それでもスピーチ原稿をまとめるときには大きな力を発揮してくれます。

今回の話は、給食を残すとその夜に大変なことがふりかかるという、とっても道徳的な怪談話を用意しました。話の中に、世界の年間餓死者が1500万人以上もいることや、日本の宗教観である「八百万の神」の話を取り上げてみたりして、子ども達に知識も与えることもねらってみました。

それから入学してまだ3ヶ月もたっていない1年生も聞いているので、あまりにも怖い話をしてしまうと後で大変なことになりますから、それほど怖くない怖い話にしておきました。

話し終わって、1~2年生が食事をしている教室を回りました。
「先生、ぜんぜん怖くなかったよ~!」
「給食、ぜんぶ食べたよ~」
という声を聞きながら、
(そうか、そうか!ならば次回はすごく怖い話をしちゃおうかなぁ・・・)
などとたくらんでしまう井上でした。


【お薦めの本】
この本はDSソフトの「日本の文学全集」であらためて読みました。
読みながら場面を想像すると、けっこう怖い本です。
芥川龍之介が書いた本ですから6年生もそろそろ読んでいいかな。
地獄変 (集英社文庫)
芥川 龍之介
集英社

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6年生の笑顔は大人の笑顔

今日の2時間目、6年生の子ども達が図工の勉強に行っている間に、急きょ3年生のクラスに入って授業をしました。

「どんなクラスになりたいのか?」というテーマで意見交換をしながら、私がマインドマップでまとめていきました。飛び込みで入った授業の割には、非常に活発な意見が飛び交い、私はいつものように「書記」に徹していれば良い状態になりました。
そして最後には、「自分達は世界一のクラスを作る」という目標を持ち授業を終えました。


今日の本題はここからです。

図工の授業を早く終えた我がクラスの6年生が、私が授業をしている教室の外を通り、「あれ?先生が他のクラスで授業をしているぞ???」という顔でのぞき込みます。しかし、けっして邪魔になるようなことはしません。そっと様子を見ているのです。こういう時の6年生の眼差しってとっても良いのです。とっても温かいのです。

また、授業を終えて教室から出た時に、みんなよりも遅くまで図工の作業をしていた女子集団と出くわしました。その瞬間に子ども達は私が他学年のために授業をしていたことを察し、言葉では言い表せないような笑顔を送ってくれました。こちらも(うん、うん、そうなんだよ。分かるよね。)というような気持ちを送りながら笑顔でアイコンタクト。

この呼吸、文字で伝わりますかねぇ・・・
つまり大人同士の無言の会話が6年生になると成り立つのですよ。
あうんの呼吸とでも言えますでしょうか。

そんなわけで、私が教員生活の80%を高学年担任として送っているのも、このような言葉を超えた世界に居心地の良さを感じていることが理由のひとつです。

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デビュー戦に向けて練習

今年、東京都小学生バレーボール連盟の指導普及委員会が主催してくれる「U10キッズ交流バレーボール大会」が初めて行われます。

アンダー10ですから、小学校4年生以下の大会です。

辰巳ジャンプの中心メンバーは3年生ですから、今はこの大会での試合デビューに向けて練習を重ねているところです。とはいえ、まだまだ初心者ばかりなので、出場しても試合にはならないでしょう。試合の楽しさや雰囲気を味わってもらうことが目的です。

大会まで1ヶ月を切りました。
さてさて、どこまで成長して当日を迎えられるのでしょう?


【お薦めの本】
セッターをしている子は読んだ方が良い本です。
セッターとしてのポジションイメージ作りに適しています。
天才セッター中田久美の頭脳(タクティクス)
二宮 清純
新潮社

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学級でマインドマップのかき方を指導する

子ども達のマインドマップ技能向上をしていくためにやったことです。

7つのルールに則ってかけている子ども作のマインドマップを黒板に掲示して、その周りに「何が良いのか」をコメントしてあります。

これをみんなが見ることで、学び合い、刺激し合えることをねらっています。


黒板に書いてあることは次のことです。

(1)セントラルイメージをていねいに描いている。
(2)いろいろなところにイメージや矢印などで強調をかけて、記憶にフックしている。
(3)ふきだしを使ってイメージ化している。
(4)意味をしっかり理解しているとイメージで描くことができる。
(5)ブランチの階層化ができている。


今回は社会のテスト勉強をマインドマップでやらせましたが、多くの子は教科書の丸写しになっていて、「マインドマップ風の箇条書き」でした。おそらく目的意識の持たせ方を指導しきれなかった結果です。その目的意識の違いによって大きな差が生まれてしまいました。それは、

「マインドマップでまとめるという宿題をやるため」

なのか、

「テストの結果を出すためにマインドマップという道具で理解するため」

なのかという違いです。


【お薦めの本】
子ども向けの本ではありません。しかし教師として、また親として、ここに書かれている勉強法を知っていることは子どもの将来に役立つと思います。
マインドマップ資格試験勉強法
萩原 京二,近藤 哲生
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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横浜国際女学院翠陵高校の実践紹介

5月21日にも紹介させていただいた「横浜国際女学院翠陵高校」で、またまたマインドマップを上手に活用されて、試験の成績アップに結びつけたという成果が現れました。

その記事がこちらです。
マインドマップ効果?

世界史の試験勉強にマインドマップを活用したようです。
学校サイトでは具体的な数字で分析もされ、生徒さんの学習実態にも触れられています。その文章の最後に世界史担当の先生の言葉がありました。

「問題集を解きひたすら記憶する勉強法よりも、自分の頭と手を使って描く。その楽しみながらの学習に効果が現われているように思われます。」

まさにこの通りだと思います。マインドマップでまとめていくと学習が楽しくなるのです。楽しければ学ぶことをやめられなくなります。これからの時代、脳に詰め込んでいくような従来の学習方法は通用しなくなるでしょう。脳の機能を理解し、有効的に生かして、楽に楽しく学ぶ「楽々学習」ともいうような学び方をする人が活躍するようになるでしょう。

この脳機能を理解している教育のことを「メンタルリテラシー教育」と言います。この「考え方」を普及していくことがマインドマップフェローの使命です。なので、決してマインドマップのみに頼っていくようなことはしません。



【お薦めの本】
天才! 成功する人々の法則
マルコム・グラッドウェル
講談社

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私は怪談話の語りべ

「怪談話をしてほしい」と言われれば、自費でも日帰りでも宿泊行事会場に足を運び、きもだめしを恐怖のどん底に落としてきた井上です。

ちょっと前に、「そろそろ怖い話をしましょうか?」と子ども達に言っていたこともあり、今日は小手調べ程度の怖い話をしてみました。

駅で母を待つ子どもの話、洪水で亡くなっていった方々が霊となって現れる話、亀の主の話、ベッドの下にいる人の話と、教室は恐怖空間となりました。

たまにはこんな時間があることが学校生活のメリハリだと思いますが、いかがでしょうか。
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ZARDデビュー20周年に向けて!

もう2週間も前のことになります。5月27日、日本武道館で開催された「ZARD What a beautiful memory 2009」に参加してきました。2007年5月27日に亡くなられた坂井泉水さんの3回忌コンサートになります。

会場には全国から集った9000人のファンで満席でした。しかも抽選で券を手に入れられなかった方々もいるようですから、ZARD人気はいまだに健全のようです。

コンサートはこれまで未公開だった映像が数々映されて、ZARD坂井泉水ファンにはたまらない内容でした。


私、坂井泉水人気って、最新の認知科学のメタファーとしてけっこう使えると思うんです。なぜなら、彼女はもう亡くなって存在しないのに、ファン層が広がっているんですから。いったい何が起こっていると考えたら良いのでしょうか?

泉水さんは亡くなる前は「なぞの存在」でした。メディアに露出しないので、存在自体を疑うような論調まであったくらいです。つまり存在に「臨場感」がなかったのです。ところが突然の死を目の当たりにした私達ファンは、その死によって泉水さんの存在感を強烈に心に刻み込んだのです。皮肉なことに、生前よりも死後の方がその存在に対する臨場感が高まったという結果となりました。

さらに平成19年6月27日に青山斎場で行われた音楽葬、その後に続く数々の追悼ライブで「秘蔵の映像」が次々と公開されるたびに、泉水さんの姿が目に心に焼き付き、私達の情報空間の中に、高い臨場感を持って存在し続けることになったわけです。

認知科学では物質的な存在感よりも強い情報の方がリアリティがある。例えば、感動的な映画・・・「余命一ヶ月の花嫁」や「Rookeis」などを見ている時、スクリーンに映っているのは物質的には単なる「光」ですが、そこに強力な情報が流されているので、観ている人は感動の涙すら流します。普段は流したことのないような涙が流れてしまいます。映画の情報に強烈な臨場感を感じるからこそ流れる涙です。

同じように、ZARDライブでの坂井泉水さんの秘蔵映像は、私達ファンにはまるで今でも生きているかのようにリアルな感覚として迫ってくるわけです。

先日亡くなられた忌野 清志郎さんについても、きっと同じようなことが起こるでしょう。


さて、2011年には「ZARDデビュー20周年ライブ」を開催することが予告されました。私に、またひとつの目標ポイントができました。この日までにどうなっているかを決めておきたいと思います。



このDVDは最初で最後になってしまった2004年ZARD全国ツアーを収録してあるものです。井上の宝です。
What a beautiful moment [DVD]

B-VISION

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他の学年のマインドマップ

マインドマップというと、私一人で突っ走っているイメージを持たれがちですが、そうでもありませんよ~!

ほ~ら、この写真は他の学年の掲示板です。

マインドマップの一面は「思考を広げる道具」ですから、いろんな授業に使いやすいのです。

子どもたちが作業するのに楽だし。

ルールにとらわれず、気軽に創意工夫して、楽しみながらやりましょう!

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「学び合い学習」を試して早速ドラマが生まれました!

「やった~~~!!!」
学校内に響きわたるほどの子ども達の歓声が上がりました。
クラスのみんなで力を合わせて目標を達成できた瞬間の歓喜の雄叫びです。
何ごとかと隣のクラスの子が見に来たほど。その楽しい雰囲気、そして喜びは普通じゃなかったようです。

何をやったのかというと、「学び合い学習」の導入をしてみたわけです。

「ジャンケンで3回勝ったら座れます。全員が座るまでやります。みんなが早く座れることが目標です。自分一人が座れることではありません。ヨーイ、ドン!」

大騒ぎしながら必死にジャンケンをする子ども達。

1回目、70秒。

「けっこう時間がかかったよね。じゃ、どうしたらタイムを縮められるか考えてみようか。」

たくさんの意見が出ました。みんなが納得できる素晴らしい意見の数々。

「では意見で出てきたことに気をつけながら、もう1回チャレンジしよう。ヨーイ、ドン!」

教室内を動きまわる子が激増する。
2回目、48秒。

「もっと縮められそうだね。実はこのクラスには弱点があります。『団結』のマインドマップには出てこなかったことです。分かる人?」

「はい、男女の協力です。」

「そうそう、まだまだやっぱり男女の分け隔てがあるよね。それを乗り越えたらもっと早くなるんじゃない。では、今度は自分達で目標を設定しよう。」

子ども達が決めた目標、45秒。

「では、ヨーイ、ドン!」

近くにいる人なら、男子も女子も関係なくジャンケンし出しました。

「タイムは・・・・・・・44.18秒!」
「イエーッ!!!」「わーっっっっ!」
みんな大喜びのニッコニコ!

次の目標、38秒。この微妙な数字。子ども達がいかに頭を使っているかが表れていますよ、ここに!

「ジャンケンなんて言ってたら遅くなるから、“ポンッ”でやろうよ!」
「よーし!やろう!やろう!」
「じゃ、いくよ、ヨーイ、ドン!」

大騒ぎも極めつけ。楽しくて楽しくてならない状態。

「早く席につけ!」「座っている人、どんどんジャンケンしろ~!」

全員が3回勝って席につく。
そしてタイム。

「3・・・・・(子ども達、机をたたいてドラムロールの真似、ダダダダダダ・・・・)・・・・・5秒! 35秒です!」

「うわ~~~~~~っっっっっ!!!!!!」

何とも言えない達成感。たかがジャンケンをして遊んでいただけなのに、なんだか感動に包まれている教室。

「すごいよね! みんなで同じ目標を目指してさ、ジャンケンしただけなのに、なになに、この達成感は! これを勉強でもやったらさ、すごいことになるんじゃない! 自分だけが勝つんじゃなくって、みんなが勝てるように、みんなができるようにしていけば楽しいよね!」

学び合いの導入でいきなりドラマが起こってしまった井上学級です。
これを学年で取り組んでいくようにしようと思います。


導入だけでなく、国語と総合の時間でも学習に学び合いを試してみましたよ。

国語での設定目標
「教科書の『ガイドブックをつくろう』を読んで、クラス全員が大事なところをノートにまとめ、誰もが説明することができる。それを12:05までにやること」

総合での設定目標
「20分間で、インターネットを使って、全員が日光に関する資料を手にすること」

子ども達、ちゃ~んと教え合いながら学習を進めていました。

もともと、マインドマップという思考ツールを持っている集団ですから、ここに学び合いの心が加わればかなりすごいことになる予感がします。

*************************

じつは昨日、横浜市にある「神奈川近代文学館」で開催された「学び合いセミナー」に参加し、学び合いとはなんたるかを勉強させていただきました。これまで見た学び合いの授業が「どうしてこれが学び合いなんだろう???」と、どうもしっくり来ていなかった私は、その本家に行って話を聞かないと分からないだろうと教えてもらいに行ったわけです。

学んだ内容に関してくわしく書くと、とんでもないほど長い文章になる(小冊子を1冊作れるくらい)ので、マインドマップを載せておきました。



まずは、上越教育大学「西川 純」先生の講演『できない子なんていない』マップです。



次は、信州大学「三崎 隆」先生の『出前(模擬)授業』の様子マップです。


三人目は、上越教育大学「水落芳明」先生の『学び合い 安全な入門講座』マップです。



セミナーの内容を要約すると、

(1)従来の授業ではどうしても「傍観者」的な学習者が生まれてしまう。学習とは本来、全員が主体者となった状態のことを言う。

(2)子ども同士が学び合うことによって、深いコミュニケーションが生まれ、「WE(みんなで)」という意識になり、教室の空気が温かくなる。

(3)学び合いは授業方法論ではなく、子ども観、学校観、授業観をしっかり持って、学びの環境に整えるという教育哲学である。(と私は感じた)

(4)教師の役割は授業の中心にいる授業者ではなく、「授業コーディネーター」と捉えていく。

(5)達成目標を学習者全員が共有し、一人が「できる」のではなく、「みんなができる」ことを目指す。

(6)これによって学習効果は必ず上がる。

(7)さらに子ども達の人間関係、道徳的実践力なども向上していく。

ということですが、じつはこの内容は、私が所属している某研究会では、「問題解決学習」として研究し、すでに当たり前のように授業実践されていたことでした。


長くなりましたので、あとはぜひ本をお読み下さい。

「勉強しなさい!」を言わない授業―年間を通して、クラス全員の成績を上げ続けるなんて簡単だ!
西川 純
東洋館出版社

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「静かに!」を言わない授業―教員経験5年未満の方は読んではいけません!?
西川 純
東洋館出版社

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研究授業のご案内

江東区小学校教育研究会の研究授業は江東区報でも予定が流され、一般公開をしております。
私の所属している情報教育部では下記の内容で7月1日(水)に国語の授業を公開します。どうぞご参観下さい。



(日時)
7月1日(水)13:45~17:00
13:45~14:30 研究授業
14:45~16:30 研究協議会
16:30~17:00 情報教育部打ち合わせ

(会場)
江東区立香取小学校
江東区亀戸4-46-22

(研究テーマ)
『情報を適切に活用できる児童の育成』
 ~新学習指導要領導入に向けての研究~

(授業内容)
井上が授業をするのではありません。お隣の6年2組担任が行います。

国語 『森へ』(星野道夫 著)

「音」情報を授業に活用して、言語イメージを広げていくような授業を目指します。「サウンドスケープ」という音環境を思考する考え方を活用し、聴覚から言葉につなげることで言語感覚を高めていくことをねらっています。
もちろんマインドマップを使うことによって、学習者に多くのイメージを広げていくことをしていきます。

『森へ』という作品は、五感をすべて使って読んでいくことによって、読者のイメージを高めていくことのできる教材だと考えています。ここに「音さがしの本」で提案されている100のワークのうちからいくつかを選択して、計画的に指導をしていくことによって、児童の脳に耕され鍛えられる「音へのアンテナ」。そのアンテナを使って言語感覚を高めていくような授業を行えないかと考えています。

江東区情報教育部は、新学習指導要領で大きなウエイトをしめている「思考力」「判断力」「表現力」を高めるための授業を研究していくことになっています。

かなりのチャレンジ授業になりますが、新しい時代の教育を目指して研究していこうと思っています。

(講師)
江東区教育委員会指導主事の先生を予定しています。



なお、江東区情報教育部では、この授業を受けて、11月にも「サウンドスケープ」活用授業を行い、2回の授業を通して研究したことをまとめていくような形で、12月2日(水)に私・井上が宮沢賢治の『やまなし』を教材にして、「マインドマップ活用」「サウンドスケープ活用」「五感フル活用」の授業を行う予定です。
ただし私の公開授業に関しては、半年後のことですから、その間の研究によって内容が変わることがあります。



※参観を希望する方は、事前に連絡を下さい。
(連絡先)江東区立香取小学校 03-3684-4306 井上光広まで


【この授業を理解するための本】
森へ (たくさんのふしぎ傑作集)
星野 道夫
福音館書店

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音さがしの本 ≪増補版≫ リトル・サウンド・エデュケーション
R.マリー シェーファー,今田 匡彦
春秋社

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世界の調律 サウンドスケープとはなにか (平凡社ライブラリー)
R.マリー・シェーファー
平凡社

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へんな言葉の通になる―豊かな日本語、オノマトペの世界 (祥伝社新書)
得猪 外明
祥伝社

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トニー・ブザン 頭がよくなる本
トニー ブザン
東京図書

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トニー・ブザン頭の自己変革―未来を築く7つのツール
トニー ブザン
東京図書

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思考の整理学 (ちくま文庫)
外山 滋比古
筑摩書房

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水木一郎 ムーの白鯨

水木一郎 ムーの白鯨


『ムーへ飛べ』

力を夢を合わせろ
愛をわけ合え
みんながなくしたものを
とりもどしに行こう
美しいあしたが
あの海の彼方に



なんだか今の自分の指導に通じるものを感じたので紹介しました。
いい歌だと思いませんか。
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お隣の学校のチャレンジ

私の勤務校は亀戸にあります。
今、秘かに「マインドマップ先進地域」になりつつあります。
何しろマインドマップ公認フェローの私だけでなく、公認コーチも近隣校にいらっしゃいますし、私の講座を受けて下さった先生が近隣4校にたくさんいます。また、インストラクターとして素晴らしい実績をあげている玉川一郎さんも毎週のように亀戸駅前にあるカメリアプラザでマインドマップフォトリーディングのビジネスセミナーを行っています。


実はお隣の学校から、
「夏休みにマインドマップの講座をお願いしたい。」
というご希望を受け、両校校長承認の上、ブザン教育協会から、
「講師として井上教諭を派遣します。」
という正式な手続きを経て開催することになりました。


今週、江東区小学校研究会が行われました。各教科ごとに分かれて授業研究をし、教員としての力量を高めるための研究会です。この研究会の某部会が講演会を行ったのですが、その講演を聴きながらお隣の学校の先生方数名がマインドマップを描いていたと私の勤務校の教員から報告を受けました。報告をしてくれた教員の話によると、
「今日は講演を聴きながらマインドマップを描くよ!」
と申し合わせた上で部会に参加したと語ってくれたそうです。

私も知らないうちにマインドマップがどんどん使われ始めていたんですね。

そんなに関心を持ってくださっているお隣様ですから、夏休みの研修会ではあっと驚くような講座を準備しておきましょう。




【フェロー必読書】
もうすぐ発売されます。すぐに売り切れることが予想されています。
マインドマッパーを自覚している方は必ず手に入れましょう。
全脳思考
神田 昌典
ダイヤモンド社

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失敗したことを笑いで吹き飛ばそう!

私の授業の特徴のひとつに「笑わせる」ということがあります。
笑いのあるクラスはだんだんと心が開かれていきます。

今日、1~2時間目が私の授業ではありませんでした。子ども達は少々油断したのでしょうか、授業に集中できなかった子がいたようです。なぜ分かったのかというと、他の先生の授業を受けた後に、その様子を子ども達自身から聞いたためです。
「一部の男子が先生の言うことを聞かずにしゃべっていた。」
「授業と関係ない話をしていた。」
という声があがりました。

特定の子に聞くのではなく、公平に全員に意見を求めれば、子ども達も冷静に自分を振り返ることが出来ます。カッとなってしまったら指導ではなくなります。その姿は感情で起こっているだけのいや~な大人ですから、いくら正しいことを言っても心に響きません。そこで、子ども達がちゃ~んと自分自身のことを俯瞰できるように指導をします。

他の先生の授業を受けている時も、私の授業を受けている時も、同じように集中した態度で受けられるようになったら、私の指導することの半分は終わります。今の学級は担任してからまだ2ヶ月ですから、そこまでは行っていません。少なくともあと1ヶ月はかかります。1ヶ月前と今とが大違いであるように、次の1ヶ月後にクラスを見ていただければ、またまた大きく成長していることは間違いありません。

今日の指導は、授業中にうるさくしてしまった男子を次々に教壇に立たせて、『謝罪会見』をしてもらったのです。テレビのお笑いで「謝罪会見」というシチュエーションで全員を笑わせられたら100万円という番組がありますが、それとまったく同じ状況にしました。

反省すべき面は本気で反省をしてもらった上で、この『謝罪会見』でクラス全員を笑わせられたら許される・・・・・もうこのシチュエーションになった時点で、失敗してしまった子ども達は十分に反省しているわけです。そこに追い打ちをかけても仕方ない。気持ちを切り替えて、すぐに学習に入れるようにお笑いの方向に持っていったというわけです。


一番笑いをとれたのがF君。絶対に笑いを取ってやるという表情で壇上に立ち、

「ぼくは、さっきの授業で、授業と関係ない“織田信長が自殺した話”とか、“明智光秀が死んでしまう話”をしてしまいました。皆さんにご迷惑をおかけしました。大変に申し訳ありませんでした(深々とお辞儀をする)。次からはしっかり気をつけて授業を受けますので、皆さん、お許し下さい。(また深くお辞儀)」

この場の面白さは、どうしても文字では表現できません。
聞いていたみんなは、

「満点大笑いです!!!」

と喜んでいました。


このように、失敗を深刻に引きずるのではなく、やってしまったことはきちんと反省した上で、すぐに切りかえて、一段上の「心のステージ」に進んでいく。そのために「笑いのパワー」を使うことも大事だと私は思っているのです。

本調子II プロは逆境でこそ笑う 成功への糸口が見つかる思考法
清水 克衛,西田 文郎,喜多川 泰,出路 雅明,植松 努
総合法令出版

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