失敗したことを笑いで吹き飛ばそう!

私の授業の特徴のひとつに「笑わせる」ということがあります。
笑いのあるクラスはだんだんと心が開かれていきます。

今日、1~2時間目が私の授業ではありませんでした。子ども達は少々油断したのでしょうか、授業に集中できなかった子がいたようです。なぜ分かったのかというと、他の先生の授業を受けた後に、その様子を子ども達自身から聞いたためです。
「一部の男子が先生の言うことを聞かずにしゃべっていた。」
「授業と関係ない話をしていた。」
という声があがりました。

特定の子に聞くのではなく、公平に全員に意見を求めれば、子ども達も冷静に自分を振り返ることが出来ます。カッとなってしまったら指導ではなくなります。その姿は感情で起こっているだけのいや~な大人ですから、いくら正しいことを言っても心に響きません。そこで、子ども達がちゃ~んと自分自身のことを俯瞰できるように指導をします。

他の先生の授業を受けている時も、私の授業を受けている時も、同じように集中した態度で受けられるようになったら、私の指導することの半分は終わります。今の学級は担任してからまだ2ヶ月ですから、そこまでは行っていません。少なくともあと1ヶ月はかかります。1ヶ月前と今とが大違いであるように、次の1ヶ月後にクラスを見ていただければ、またまた大きく成長していることは間違いありません。

今日の指導は、授業中にうるさくしてしまった男子を次々に教壇に立たせて、『謝罪会見』をしてもらったのです。テレビのお笑いで「謝罪会見」というシチュエーションで全員を笑わせられたら100万円という番組がありますが、それとまったく同じ状況にしました。

反省すべき面は本気で反省をしてもらった上で、この『謝罪会見』でクラス全員を笑わせられたら許される・・・・・もうこのシチュエーションになった時点で、失敗してしまった子ども達は十分に反省しているわけです。そこに追い打ちをかけても仕方ない。気持ちを切り替えて、すぐに学習に入れるようにお笑いの方向に持っていったというわけです。


一番笑いをとれたのがF君。絶対に笑いを取ってやるという表情で壇上に立ち、

「ぼくは、さっきの授業で、授業と関係ない“織田信長が自殺した話”とか、“明智光秀が死んでしまう話”をしてしまいました。皆さんにご迷惑をおかけしました。大変に申し訳ありませんでした(深々とお辞儀をする)。次からはしっかり気をつけて授業を受けますので、皆さん、お許し下さい。(また深くお辞儀)」

この場の面白さは、どうしても文字では表現できません。
聞いていたみんなは、

「満点大笑いです!!!」

と喜んでいました。


このように、失敗を深刻に引きずるのではなく、やってしまったことはきちんと反省した上で、すぐに切りかえて、一段上の「心のステージ」に進んでいく。そのために「笑いのパワー」を使うことも大事だと私は思っているのです。

本調子II プロは逆境でこそ笑う 成功への糸口が見つかる思考法
清水 克衛,西田 文郎,喜多川 泰,出路 雅明,植松 努
総合法令出版

このアイテムの詳細を見る


blogramランキング参加中!
blogram投票ボタン

にほんブログ村 教育ブログへ にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へ にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
コメント ( 0 ) | Trackback (  )