東京スカイツリー 2009-6-29

日々、空に向かって伸びていくスカイツリーです。
次回から、もう少し望遠機能の良いカメラで撮影をしていくつもりです。
完成したら良い景観になりそうな気がします。
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補教先でも授業!授業! 「道徳の“道”とは?」

マインドマップは「イマジネーション(想像・創造)」と「アソシエーション(連想)」を使って人間の発想をとことん促していく効果があります。教師がこのマインドマップを授業の中で上手に活用すると、教室は発言が止まらない状態になります。

今日もそれが起こりました。しかも自分の学級ではなく、補教で入った他学年の授業です。

朝、全校朝会が終わって、担任する6年生を教室から図工の授業に送り出し、さてさて事務仕事を一気に終わらせようと職員室に戻ると、私の机の上に「○年○組の1時間目、道徳の補教をお願いします。」という紙が・・・・・

えっ? いきなりか???
しかも道徳?????

という厳しい状況の中、1階から教室階まで階段をゆっくりと歩きながら授業構想を練る。こういう場合、井上の脳内はフルスロットル状態になるので、けっこうアイデアが湧きます。


教室につくまでに、頭の中では「自分の名前の意味を考える授業」と「道徳とは何なのかを考える授業」の2種類の授業を用意。子ども達の反応を見てどちらにするか決めようと計画。月曜朝一の授業だったので、個人の生き方に迫っていくような難しい授業はやめた方が良いと判断し、後者の「道徳」を考える授業を始めました。

「道」という言葉から何が考えられるか出せるだけ出してみようと授業をスタート。補教で入ったクラスだけに、井上の授業に慣れていないこともあって、始めのうちはポツポツとしか意見が出ませんでしたが、
「道というのは大人の階段を上ることです。」
という意見を階段のイメージで描いた時から、「え?!そんな絵を描いちゃうんだ!なるほど!」という驚きと、何を言っても大丈夫なんだという安心感が広がり、発言が止まらない状態に突入しました。時間切れで授業をやめなかったら黒板が3~4枚は必要だろうというくらい、次々と意見がつながっていきました。

ここに書かれていることを文章化すると、かなり深い意味になっていきます。
授業の最後に私がこのマインドマップを通訳して言語化し、子ども達に話して聞かせました。

「道ということをみんなで考えてみました。道は人生と関係があります。まるでずっと続いていく道を歩いていくようなものです。長い人生には道徳という地図が必要です。それを忘れてしまうと大変に困ります。いろいろなことに迷ったりした時に、その地図があれば考えることができて、良い方法を思い出し、無事に助かることもあるに違いありません。また道を考えることは心を広げることにもつながります。
 道を考えるということは、大人への階段を上がっていくことにもつながります。もしもその階段を降りてしまったら、『アーッ!』と真っ逆さまに落ちてしまうかもしれません。それでも無事に生きていけるようにするためには、まるで病院で検査をするように、折れた心、死にそうな心を蘇らせていくようにしなくてはなりません。それが道徳なのです。
 道徳的に生きてきた人は死んだ後に天国のようなところに行くことになるでしょうが、道徳を知らないで生きてしまった人はとっても怖い地獄が待っています。
 今日は道徳という字から、「道」ということだけを取って、みんなで考えてみました。皆さん、今日の授業を忘れないでくださいね。」
中学校「セルフ・エスティーム」をはぐくむ授業づくり―自己肯定から自尊感情への挑戦
安東 茂樹,静岡大学教育学部附属浜松中学校
明治図書出版

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