マインドマップを活用した読書感想文の書き方について、いよいよ実践編に入ります。
多くの子どもたちは本については読み始めれば、それなりに本の世界に入り込んで、楽しんで読む子が多いはずです。登場人物に自分を重ね合わせたり、まるでその物語の中に自分までいるかのように、文章情報の世界と自分の認識する世界が混ざり合って、溶け込んでいきます。私の極論になりますが、本好きな子にするためには何も感想文を書く必要もなく、本当はここまででも良いのではないかとも思います。
しかし「読書感想文」という宿題は長い休みだから余裕があるはずだとして、夏休みの課題となるのです。
そこで、嫌々やっていてもマイナスですから、この読書感想文という課題を通して、自分自身の脳を活性化してしまいましょう。
始めに作文用紙に書くまでのステップを示しておきます。
【ステップ1】付箋の活用
本を読みながら、大事なところや感動したところ、心が動いたところに付箋を貼っておく。できればその付箋に、キーワードを書いておくようにすると、後の作業が楽になる。
【ステップ2】あらすじや要点をまとめる
付箋を貼った場所のキーワードを使いながら、本の「あらすじマインドマップ」を1枚かく。
【ステップ3】構想マインドマップ
感想文の構想マインドマップを1枚かく。これが感想文の「設計図」となる。子どもだけで考えるのは難しいので、後日かき方の例を公開します。
【ステップ4】感想文を書く
構想マインドマップを元にして、感想文を書く。メインブランチをひとつの段落として文章構成していくと書きやすい。
【ステップ5】推敲作業
書いた文章を推敲する。この作業は必ずやるようにした方が良い。より良い文章を書くという習慣を身につけることが大事である。推敲が難しい子どもは、大人がいっしょにやってあげることが必要となる。
【ステップ6】書いた文章を人に聞かせる
書いたら終わりではなく、感想文を書く作業に関わっていない第三者に読んで聞かせると良い。別の視点が加わることで、気づかなかった長所や欠点を発見できる。
次回の記事では、【ステップ1・付箋】【ステップ2・あらすじマインドマップ】について書く予定です。