
9月に入り、蒸し暑い夏にも終わりが見えてきました。そして、夏の間は運用から外れていた各地の非冷房車が復活するのも間近! 特に、3種類の国鉄色の復活がうれしい茨城交通では、夏休み期間中は朝の増結がないため、軽快気動車キハ3710の単行で終日運行され、非冷房車の出番はないのですが (旧型車で唯一の冷房車キハ205くらいは動くのかも知れませんが、最近は真夏に訪れても運良く遭遇したことなし……)、これからは黄金色に実った稲穂を揺らしながら快走してくれることでしょう!
しかし、昨日の『茨城新聞』ネット記事によりますと、その茨城交通では利用客減を理由に、去年末あたりから廃止を検討し、地元自治体に申し入れているそうで……。勝田~那珂湊間についてはそこそこ利用客があり、鹿島鉄道よりは多分ましだろうと思っていた茨城交通も、やはり難しい局面にあるのだということを改めて思い知らされました。

特に茨城交通の場合、那珂湊駅前から水戸市内への直通バスを割と頻繁に運行しているほか、勝田駅へも並行するバス路線があり、30~40分間隔 (確か) で運行しているなど、必ずしも自社として鉄道にこだわり続ける理由がないというのは大きいような気がします。そして、クルマ王国茨城にあって、那珂湊~阿字ヶ浦間のさびれ方も尋常ではなく……平磯駅付設のスーパーマーケットが廃墟となって久しいことや、かつて上野からの直通列車で賑わったはずの阿字ヶ浦駅の枯れ果て方にはっきりと現れています (-_-)。
しかし、今の段階では茨城交通とひたちなか市の両者とも、赤字額がただごとではないという危機感を共有しつつ、存続に向けて最大限の努力を払っているとか。遠来のファンとしてはたまに訪れてフリー切符で乗車し、那珂湊駅で記念硬券などのグッズを購入するなどしか出来ないのですが、日立電鉄が消え、鹿島鉄道が正念場を迎えているなど、茨城のローカル私鉄という存在が本当に危機的なのは悲しいですので、何とか好転に向かって欲しいものだと思っています。
(画像は、今年のGWに撮ったもののうち、割と夏っぽい雰囲気のシーンです ^^;)