
昼間の運用から8000系が全て消滅するという、東急8000系列の歴史において重大な転換点となる東横線のダイヤ改正まで、あと2週間を切ってしまった今日この頃……。そして、田園都市線においても長野やインドネシアに向かうための離脱が相次ぐなど、今年に入ってからの東急8000系列の動きは本当に目まぐるしいの一言です (-_-)。
そんな中、私が海外出張に行っている間に起こった悲しい出来事のひとつが、8月の田園都市線8606F運用離脱でした。残り少ない非LED・回転幕編成のひとつだったのですが、8601~5Fが既にもういない以上、番号順から言ってやむを得ないものがありました。
しかし昨11日、久しぶりに出勤時間が遅かったことから、鷺沼駅で「出勤ついで鉄」をしていたところ……何と8606Fが検査上がりのピカピカな姿で走っているではありませんか! 全般検査か重要部検査かは分かりませんが、とにかく車体全体が丁寧に磨かれ、台車も黒光りしていました。この期に及んで8500系のサークルK車がこのような姿を披露してくれることになろうとは……まさに激動期における最大の奇跡・神秘です。
恐らく、8500系の検査期限と5000系列の増備計画などを天秤にかけた結果、8606Fは延命させた方が良いという判断になったのでしょうか。
他に回転幕で残る8607Fと8610Fが延命するという話はネット上で見たことがなく、むしろ間もなく8590系の田都運用が復活するあかつきには、この2編成は落命する可能性が高いので (ToT)、この8606Fはこれから8500系で唯一、登場時の面貌を保った編成として孤軍奮闘することになるのでしょう。8590系2編成ともども、田都において古き良き回転幕の味わいを感じられる編成として、出来るだけ永く活躍して欲しいものです……。

鷺沼で感動の嵐にふけった後は、そのまま渋谷に向かうのではなく、虫の知らせで大井町線に乗り換え、尾山台で下車しました。すると……約10分ほど待っただけで8001Fが登場!
東横線の8000系はダイヤ改正後2編成程度が残ると言っても、やはり5050系の増備によって消滅は時間の問題でしょう。そこで、奇しくも一番最初に製造された編成が、他の同僚8000系たちの最期を看取って一番最後に廃車になる……という運命をたどりそうですね。

尾山台での撮影後は、中延に移動して……と当初思ったのですが、またしても虫の知らせで自由が丘にて発車間際に大井町線を飛び降り (^^;)、渋谷方面ホームに向かったところ、何と!この一両日中に運用から離脱する可能性が非常に高いといわれる8013Fが姿を現しましたので、速攻でカメラを構えて何とか撮影に成功! 本当に引退間際の電車にこれだけスムーズに遭遇できるとは……。
長い間、東横線という大動脈の第一線で活躍し続けた8013F、本当にお疲れさまでした……。
というわけでこの日の撮影は、短時間のあいだに激動の東急8000系列事情に触れたひとときとなりました。東横線は間もなく事実上の落城となりますが (ToT;)、鉄道趣味人生の一番最初に東急8000系があった人間として (東横線沿線で幼少時を過ごしたもので ^^;)、今後も丹念に日頃からの記録を続けたいものだ……と思ったのでした。