
呉線で約2時間ほど撮影を楽しんだのち、今度は可部線の下祇園・古市橋へ移動しまして、105系を中心とした可部線駅撮りを堪能しました。可部線は最近非電化区間が廃止となってしまいましたが、むかし広浜鉄道として開通した可部以南の区間については沿線の人口も多く、こまめに交換可能な駅が設けられ、列車の本数が多い時間にはそれこそ一駅ごとに上下列車が行き違うなど……初めて乗ってみるまで抱いていた「ちょっと鄙びた電化ローカル線」というイメージ (^^;) は完全にどこかに吹っ飛んでしまいました。電化・非電化か、そして単線か複線かという違いはありますが、数年前に初めて札沼線の札幌近郊区間に乗って撮り鉄した際、余りにも見事な頻繁運転が展開されていることに仰天した (^^;;) のと似た気分です。
そんな可部線の主力・105系は、73系に代わって80年代中頃 ('84~'85年頃でしたっけ) に投入され、当初は宇部線などと同じ朱色だったと記憶しているのですが……今では広島・下関エリア105系色に身をまとっています。
当時旧型国電を置き換えるために投入された3扉の新造車は、今やカフェオレ115系と同様の更新改造が加えられて大いに活躍していますが、個人的には103系を改造したバージョンの方がお気に入り (^^;)。そして……私が可部線を訪れた際には、たまたま元103系バージョンが数多く姿を現してくれました (*^o^*)。

特に、この元103系バージョン (クモハ105 500番台+クハ105 0番台) は、千代田線直通用の1000番台を種車としているということで、なおさら感慨が湧かずにはいられません!
むかし、たま~に千代田線に乗りますと、「小田急9000形=松」「営団6000系=竹」という感じだったのに対し、コイルバネ&あの走行音&暗い車内で乗り心地が悪く、しかも抵抗器が発する熱が物凄かった103系1000番台は、如何にも一般客ウケが悪そうな雰囲気がありありでした (爆)。まあ、個人的には子供心にそんな103系1000番台に当たると嬉しかったのですが……(^^;)、なにせ本数が多く目立ったこともあり、東西線直通用の103系1200番台や301系が21世紀まで使われたのとは対照的に、電機子チョッパの203系に早々に置き換えられてしまいました。
そんな悲劇的な存在だけに、1M式の105系に改造されてのんびりと走っている姿には、ちょうど良い働き場所を得て生き生きとしている……という雰囲気が感じられます (^^)。
個人的には、クハ105がそのまま103系1000番台顔を受け継いでいること、そして床置冷房ゆえ屋根には今でもグロベンがズラリと並んでいることが涙モノです (*^^*)。
それにしても……103系は正面の行先表示器を使っていないのに対し、105系はちゃんとクルクル回して利用しているのは、ヨソ者から見て不思議ですね (^^;