地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

07年GW・奥の細鉄 (2) 福島交通7000系

2007-05-08 18:53:02 | 地方民鉄 (東北)


 福島駅で417系を激写したあとの次のお楽しみは福島交通です。いったんJRの改札を出たあとホンの少々北に歩き、ビルの谷間にある福島交通&阿武隈急行の改札に向かいました。
 時間は折しも朝8時、福島交通の3連と阿武隈急行の4連が到着するたびに、ホームには結構な数の通勤・通学客が吐き出され、2本の路線が福島都市圏北部の手軽で重要な足として機能していることが確認できます (^^)。そして、意外や意外、飯坂温泉行きの3両編成も、座席の7割が埋まるほどの乗車率! そんな、ほどほどに賑わう電車に乗って、車庫がある桜水まで向かうことにしました。
 


 福島交通といえば、もと東急7000系が活躍する路線のひとつであり、しかも朝ラッシュ時を主な出番としている3連×2本は、地方私鉄を走る東急7000系のなかでも唯一の3連ということで、東急ファンにとってはそれなりにオイシイ魅力がある……はずです。しかも、非冷房車は正面&運転台部分を除けば東急時代の雰囲気をそのまま完全に残していますし (車内に一歩踏み込んで「懐かしい!」のひとこと ^^)、床置式のクーラーを設置した一部の2連 (正式には017100・017200形ですが、車体表記は4ケタのまま) は、これはこれでミョーな雰囲気の車内です。
 しかし……福島交通はどうしても趣味界では目立たない存在であるようにも思います (^^;)。その要因としては、
 *先頭車は全車、中間車から改造されたのっぺら正面。
 *終点の飯坂温泉まで線路の両側は終始住宅や道路に囲まれ、
  車窓風景が単調なうえ、撮影スポットがごく限られる。
 *福島交通オリジナル車や「赤がえる」が去り、車両面もごく単調
……といった点が挙げられるでしょうか。
 とくに、撮影スポット探しは一苦労。結局、床下も含めた編成写真を撮ろうとすると、まともに撮れるのは桜水ぐらいのものです。あとは、撮ってはいないのですが、笹谷駅の飯坂寄りも何とか行けそうな感じでした。いずれにしても、ピーカンな天気だと時間が限られてしまうのがツラいところ。
 それでも、何のかの言って東急7000系がのんびりと走る光景は何とも言えないものです (*^_^*)。そんな路線の隠れた魅力を自分なりに発見してゆくというのも、地味系鉄趣味の醍醐味ではあります。
 今回の撮影では、とりあえず朝が主な出番の3連を無事フラットな光線とともに撮影できて大満足だったのですが、間もなく前線の通過で空が暗くなり始め、やがてバケツをひっくり返したような土砂降りに……(汗)。「もうちょっと撮りたかったのでヤラレタ!」と思いつつも、仕方がないので福島行きの電車に乗り、飯坂温泉手前での撮影や銭湯「鯖児湯」の再訪はまたいずれのお楽しみとしたのでした。