地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

07年GW・奥の細鉄 (6) 455系

2007-05-17 12:27:21 | 国鉄型車両


 仙台周辺で楽しんだ撮り鉄の最大の狙い目は……もちろん、今年10月の完全引退が迫っている455 (一部457) 系です! DJ誌5月号に掲載されていた仙台地区普通列車運用一覧によりますと、455系の運用は原ノ町〜仙台間にほぼ限られ、しかもこの区間の勢力は大まかに言って717系・「走るんです」と3分されているため、かなり粘って待たないと乗ることも撮ることも出来なくなってしまい、気軽に仙台まで足を延ばすことができなかった自分の忙しさを恨むのみ……。
 それでも、まだ辛うじて他の撮り鉄が少ない中でこうして撮影できるのも何かの縁。その機会を完璧に生かそうと思い、露出やピント合わせにも細心の注意を払ったのでした……。
 すると、やって来た編成の先頭は、455系を普通列車に転用するにあたり不足する先頭車を補うため、クモハ169-900番台を改造した超珍車・クハ455-400番台! クーラーがカクカクして古い雰囲気のAU-12Sなのがまたグッド! (^o^)



 長町で1枚目のシーンを激写したあとは、すかさず停車位置までダッシュして、名取までほんの僅かなひとときではありましたが、455系の乗り心地を楽しみました。昼下がりの6両編成は、あくまでのんびり・まったりとした雰囲気。静かでどっしりとした走行音が心地良く車内に響きわたります……。これまで東北で鈍行の旅を楽しんだ際、何度このテイストを味わったことでしょうか! 
 残念ながら、個人的には急行用として活躍していた時代に急行として乗った経験はなく、せいぜい上野駅で急行「まつしま」「ばんだい」「ときわ」etc..が停車しているのを眺めたことがある程度です。既に長距離の移動はL特急に移行し、車内はそれこそスカスカでしたが……1ボックスを占領しながらの急行の旅は、それはそれで贅沢極まりない、良き時代の旅だったのだろうなぁと思います。
 あ、そういえば思い出した。消滅前の東北線旧客に乗りに行った際、急行「なすの」の間合いで宇都宮発黒磯行で運用されていた455系にも乗っていました (「なすの」は165系だけでなく455系も使われていました)。グリーン開放の贅沢を味わいまくり……(*^_^*)。
 455系のズラリと並ぶ二段窓を見つめ、全く老いを感じさせない安定した走りを楽しむにつけ、そんな昔の思い出がふつふつと……。あともう1回くらい乗れれば良いなぁと思っています。