地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

小坂鉄道・樹海の咆哮 (2) 三重連の雄姿

2008-04-05 13:07:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 4月に入って以来、仕事が立て込んでおりまして、更新や頂いたコメントへのレスが遅れておりますことをお詫び申し上げます (恩田での「出勤ついで鉄」は特別です ^^;)。というわけで、季節外れになってしまいましたが、既に準備しておいた冬の北東北紀行の記事を引き続きお楽しみ下さい。
 さて、小坂鉄道の大館駅で午後の貨物列車の運行を知り、小坂行きの秋北バスに意気揚々と乗り込んだのですが、やって来たのは期待していた国際興業お古の大型車ではなく、最近流行りのボディの中型車。しかし買い物帰りの地元の老人が大挙して乗り込んでくるため、立ち客も出るほどの満員……。そんなバスも、山深く分け入ってゆくほどに少しずつ客を降ろし、やがて目指すバス停「水沢」に到着しました。ここから集落を数分歩くと、いよいよ目指す茂内駅です!
 茂内駅は単に交換駅として重要な役目を持つだけでなく、かつては付近で伐採された秋田杉の積み出しも行っていたと思われ、昔気質な広い構内や、駅の脇にある農業倉庫の佇まいは、眺めているだけでも飽きません。構内の片隅に長物車が放置されている光景すら、そんな昔の賑わいを物語っているかのようです……。



 今や茂内駅は、交換駅というよりは小坂からの三重連を解くための駅となっていますが、その機回し・単機回送を行うためにも交換設備は欠かせず、手動の転轍機レバーや腕木信号機もバリバリに現役! 構内での撮影許可を頂き、の~んびりと約1時間半にわたってそんな光景を観察していると……ついに小坂方から汽笛が響き、踏切が鳴り、堂々の三重連が姿を現しました!!!!
 背後の黒い森、農業倉庫、昔ながらの電柱、白い雪……。そんな風景の中をゆっくりと迫って来る赤いDD13の群れ!! \ (*^O^*)/ その姿は余りにもインパクトあり過ぎです……。撮影動作としては冷静にズーミングを続けて、シャッターを連写しまくりながらも、感動に打ち震えて心臓バクバクでした (^^;)。
 完全に停止した後は、いよいよ次なる儀式として、前2両の解放と機回し、そして小坂への重連単機回送が行われました。しかし、このとき解放されたのは何と先頭のDD132だけで、大館へは重連で向かうことに! この時点でさっそく、奥羽線5679レから引き継ぐ濃硫酸タキの数がそれなりに多いことが予想されたのですが、まだこの時点ではそれが果たして何車あるのか見当もつかず、とりあえずは折角の重連発車シーンをより完璧に決めなければ!と思いまして、単機の切り離し終了=2枚目の画像撮影の直後、速攻で構内踏切を渡り (もちろん安全は確認しています)、線路脇の道を猛ダッシュしたのでした……(爆。つづく)。